サナザナサラチ 72号 |
119Lsara72 |
人はナラと呼ばれます。この語は「ナ」と「ラ」という二つのシラブルがあります。「ナ」は「ノー」という意味であり、「ラ」は「死」という意味です。このようにナラは不死で朽ちず不滅の者という意味です。 ふかく考えるなら「ナラ」と「ナーラダ」と「ナーラーヤナ」の三つの語はみな同じことを象徴していることを知るでしょう。ナーラダ(聖者)はナーラーヤナ(神)をナラ(人)に示した者でした。ナラという語はなんという高邁な意味を持っていることでしょう! 本質的に神聖な人間がいま、みずからの尊い存在を浪費しほろぼしていることをふかく反省せねばなりません。神はじっさい、人間から分離した存在ではないのです。ナーラーヤナは人が神と同一であることを認識し、神は人の外にいるのではなく人の内にいることを宣言しました。かれは人神との関係をつぎのように記述しました。「神に達するならば人は完全な満足と成就と恍惚と至福を得る」と。 −ババ |
p2355 |
Sanathana Sarathi Dec.2000 |