サナザナダルマ 56号
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 悪魔の王ヒラニヤカシプの息子プラフラーダはつねに至高の神ナーラーヤナを憶念し御名を唱えていました。その結果、かれは至高の神ナーラーヤナ御自身と同じ神の光輝を帯びました。それと同様に、チャールズ ダーヴィンはたえずかれの師ヘンズロウを思い、その教えを守ったゆえにヘンズロウに似てきました。それと同様に、太古の聖者や予見者はつねに神を憶念し神の命令を守りました。その結果、かれらの顔は神聖な光輝を放射しました。至高の神クリシュナは『バガヴァッド ギータ』において同じことを言いました。「アルジュナ、すべてのうちに輝くものはわたしの神聖な光輝である」   

  神は人のうちに存在します。それなのに、なぜ、人は悩むのですか?なぜ、人は悩み、不安、悲しみに苦しむのですか?  内在者である神はまったく悲しみも悩みもありません。神は至福の権化です。神があなたのハートの祭壇に祀られているのにみじめな思いに苦しむのは愚かなしるしではありませんか? 至高の神クリシュナは『ギータ』において神は各人の内に存在し、人は神の神聖火花に過ぎないと宣言しました。そのようなわけですから、人は悩みや悲しみに影響されてよいものでしょうか? これらのことを探求するならば、あなたの内の悪魔的な動物的な傾向があなたの悩む問題の原因であることを実感認識するでしょう。なによりもまず、神が自分のハートに宿ることを実感認識せねばなりません。                    −ババ                       p2177

Sanathana Sarathi Feb. 2003