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12.仙台釣竿/仙台市
工芸品の概要
【歴史】
 仙台藩時代から受け継がれてきた仙台竿独特の調子です。硬からず柔らからず、風雪に耐えた野竹の力強さに「ふわり」を加えた調子です。細い釣り糸で大物を釣れる調子で、何事にも「粋」を好まれたと称される政宗公が育てた調子とも言えます。その調子は現存する政宗公の釣り竿からも見て取れます。
 

【生産量等】
 誂える醍醐味と、本物を手にする楽しみを大切にして頂きたいので、仙台竿 竿吉(さおきち)の大半は注文生産です。釣り師のこだわり、経験、通っている釣場と釣法などをお聞きしてから、竿材の野竹探しに入ります。 材料を訪ね歩く事に始まり、切取り、焼き入れと矯め、継ぎ、塗りと百数十の製作行程を終えるのに、約半年から一年弱の製作期間が必要になります。竿吉(さおきち)の種類は、約8.5m15本継ぎの鮎の友釣り竿から、約1m弱6本継ぎのタナゴ竿まで多種多様。是非、一度ご覧いただきたい。
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【現在とりくんでいること等】
 仙台藩と称される地域に自生する古竹と、混ぜものがされていない本漆を主な材料として、軽く持ち運びに便利で何十年と使える小継ぎ釣り竿を製作しています。加えて、大量生産を目的として、分業で仕上げられる伝統工芸品とは一線を期す活動をしています。
 

  画像1
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生産地   宮城県仙台市
原材料   真竹、布袋竹、高野竹、矢竹、大名竹、淡竹、漆
主な商品   仙台竿 竿吉(さおきち)
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【上代】
1.8m・2本継ぎ・カレイ竿 ¥150,000程度から始まり、あとは誂えによる。
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【使い方の提案〜どの様に使ってもらいたいか〜】
大人が楽しむ釣りの道具として使って頂きたい。
メンテナンス方法   【耐用年数】
使い手次第。上手な釣師なら数十年は確実。事実現在、化粧直し等々で持ち込まれるものがその年代を迎えている。
商品購入のポイント   実用品なので、釣り道具として誂えてください。
大人の遊び道具なので、よく考慮して発注されるといいでしょう。
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【他と比べてどこがどうよいのか】
一人の職人が、材料探しから、塗りまで責任を持って仕上げている和竿(日本の竹竿)は希少。加えて、科学薬品や栽培された材料を使わない。加えて、ツヤだし剤の入った漆や吹きつけ機械などは一切使わない。全て、全行程、手作業による。
釣り道具としての違いは、第一に抜群の感度を誇ります。鮎竿などは、鮎の皮膚に針先が刺さるのが感じ取れるほどです。第二に、抜群の耐久性です。小口(つなぎ目)の細工には類を見ない正確さがあり、つないだ状態でネジを切るように回しても引っかかりません。断面が真円に細工されている証です。蛇足ですが、どんな方が作られた竿とでも、竿比べに応じますのでお持ちください。第三に、時間をかけて、本漆を数十回塗っては研がれ、深みを醸し出した塗りは、竹を守るに十分な堅牢さを誇ります。加えて、蒔絵、象眼、根來塗り、津軽塗り、春慶塗り、梨時、石目等々...どんな塗りでも、竿吉を手にされる方のご要望にお応えし
ます。気軽にご相談ください。
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【廉価版とその理由】
本物なので安物はありません。
修理対応の可否   化粧直し、調子と長さの調整、傷の修理等々、どの様な直しも出来ます。但し、折れた竿の場合は、自然に自生する野竹の中から、折れた部分に酷似した古竹を探し出すので、時間が必要になります。
オーダーの可否   ほとんどが誂え品につき、陳列品は常時ありません。
産地見学の可否   電話予約必要。職業を問わず、どの様な行程でもお見せします。
製作体験の可否   無理。
工人(代表)の声   画像4年々、100パーセントに近づけようと努力し完成度を上げているので、自ずから、製作本数が少なくなる。それだけに、本物を見極める力を持った釣り師に使ってもらいたい。竿政に通い、その目を養って頂きたい。
製造工程 竿材の切り出し、切取り〜仕上げまで、百数十の行程があります。見学にきて頂いた方が分かりやすいでしょう。
愛用者の声   親子二代で「竿吉」を使っている。言い方をかえると、それほど長く使える竹竿である。繊細な調子と、細工の緻密さ、堅牢な塗りは見事。、バンブーロッドマスターとして海外でも評価が高いのも頷ける。関東はもとより、遠くは九州、京都、奈良からも竿政の「竿吉」を誂えにくるのも分かる。
その他   ---
後継者の受け入れ等   継承する者の資質の問題。幼い頃から慣れ親しまないと無理である。何故なら、ほとんどの工芸品は造形が全て。しかしながら釣り竿は、造形に調子と感度が加えられる。見てくれ勝負の品ではないために、一筋縄では継承できない。
[お問い合せ]
 竿政竹竿製造店 田村 政孝
〒983-0856 宮城県仙台市若林区南鍛冶町106-6-2
TEL. 022-227-0374/FAX.なし