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新作、またまた……
ディベート企っ画!

チコ vs 飛行男 vs“Z”(マーゴ)
怪奇な映画で夏を涼しく!



 “Z” 暑いですね、毎日。
 
チコ “Z”さんは痩せてるから太陽の暑さが直接骨に当たって熱いでしょう。
 “Z” そういうチコさんこそ、トサカが太陽熱を吸収して溶ろけそうになるんじゃない?
 
チコ じゃあ“Z”さんは、ほお骨に太陽の光りが反射して……
 
飛行男 まあまあまあ、このところお二人は寄るとさわると喧嘩ばかり。おかげでよけい暑くなりそうですよ。
 “Z” やあやあやあ、遅れて登場、飛行男さん。巌流島の武蔵ですかな。
 今日はわざわざ映画のディベートということでお越しいただき……そういえば、あなたとの映画談義は、うちとこの掲示板での『セプテンバー11』を観合ってのやりとり以来ですね。
 
飛行男 オムニバスは次の作品がはじまると前の作品の印象が薄れてしまうのですが、あの映画はそういうことはなく、どれも心に残る話でした。マルさんのお陰で面白い映画を観させてもらいました。
 “Z” オムニバス映画といえば、チコさんが自サイトのお絵描き掲示板に描いた『バーバレラ』のジェーン・フォンダ……
 
チコ 当時、女優としての絶頂期だったジェーンの美しさだけが光った映画でした。この後ジェーンは銀幕から遠ざかり、よせばイイのにウーマンリブ活動やベトナム反戦運動にのめり込んで行ったのです。
 “Z” そうそう。やはり、リベラル派ピーター・フォンダのお姉さんでもあり、ところがヘンリー・フォンダはごりごりの保守派ということで、子たちの思想性は父親への反発か……
 
チコ さらに後年、セクシーなエアロビ・ビデオで復活したのには驚かされました。ウーマンリブは……反戦はどうなったの?
 “Z” バネッサ・レッドグレイヴと共演した『ジュリア』が反ナチ反戦映画でしたよ。あれは良かったですが、イラク戦争が悲惨な状態の今、彼女の反戦姿勢は気になるところ……って、そんな話じゃない。
 
飛行男 そうです。わたしが置いてきぼりだ。『世にも怪奇な物語』の話じゃないですか。

【解説】エドガー・アラン・ポーの怪奇幻想小説を、仏・伊を代表する3大監督が競作したオムニバス作品(1967年フランス=イタリア製作。日本公開は1969年)。
 第1篇「黒馬の哭く館」“Metzengerstein”はロジェ・ヴァディムが監督。
 当時の妻であったJ・フォンダとP・フォンダ主演で、黒馬に乗り移った男の魂によって死へと誘われる令嬢の姿を妖しく描く(allcinemaより、以下同)。

 飛行男 「黒馬の哭く館」のジェーン・フォンダを描いてみました(似てねー!)。
 物語の舞台は中世で、なんとなくオドロオドロしく幻想的な雰囲気が私好みです。ジェーン嬢は、なんかお金持ちでわがまま放題の女主人みたいな役で、時折みせる裸に近いお姿がその権力とわがまま放題の力を象徴しているかのようでもありました。
 “Z” わたしは、これ、初期の頃のレーザーディスクで持ってました。
 めずらしく2枚組LDで、LDの収録時間といえば片面1時間が限度でしたから、ずっと2時間以上と思ってました。事実は本編116分(1時間56分
)。2枚にわたったのは、3つのオムニバスのいずれかをぶつ切りにしない配慮からでしょう。
 
チコ 『世にも怪奇な物語』は私も観ています。しかも映画館で。
 このイラストのシーンも記憶がありますが、服装は違っていたような感じ。でもお股の食い込みがポイントですね。さすが飛行男さん、芸が細かい。
 前に書いた通り、J・フォンダの出演した映画は皆駄作ですね。この第1話も面白くなかったです。
 “Z” とはいえ、SM好きにはたまらない要素のある作品ですよ。

【解説】「影を殺した男」“William Wilson”の監督はルイ・マル。
 同姓同名の男の存在に脅かされるウィリアム・ウィルソンの末路を追ってドッペルゲンガーの恐怖に迫る一編で、暗い画面とA・ドロンの神経質的な演技がじわじわとスリルを生む。

 “Z” わたしゃ、これが好きだな。なんたってブリジッド・バルドーが、ビシバシ鞭打たれる場面が見応えでした(笑い)。
 
チコ そのBB(べべ=ブリジット・バルドー)が、かなりなお歳を召した頃で、化粧の厚さが印象に残っているぐらいです。
 
飛行男 作品をはじめてみたのは小学生ぐらいの時で、「水曜ロードショー」かなんかで観たように記憶しています。3作品とも怪しいムードで、どことなく大人の感じがただよっている映画だと思っていました。
 “Z” ドキッとする場面は、冷血な医者の卵のドロンが、仲間と町で拾った娼婦を全裸にひん剥いて机に縛りつけ、生体解剖……うわっ、凄い、と思ったのも一瞬だけ(笑い)。縛り方がセコいのと、思わせぶりなだけなのと、あの時代の限界かとガッカリしたものです。
 
飛行男 子供心に、なんか観てはいけないシーンじゃないかと思っていましたが、好みとしてはわりと好きなシーンでもありました。ハードなSMは苦手ですが、あれぐらいでしたらわりと楽しんで観てました。

 チコ 2話目はブリジット・バルドーですね。
 “Z” おーっ!(でも、だいぶ感じが違うような=笑い)
 ところで3話目がなんだったか。主役を演じた俳優の病的演技が印象的だったけど……。

【解説】最後の「悪魔の首飾り」“Never Bet the Devil Your Head”はフェデリコ・フェリーニが担当。
 飲酒によって人生を転落しつつある俳優の前に現れる少女の幻影。あまりにも綺麗な少女の姿がかえって不気味な感じを出し、舞台を現代に置き換えた事もあってか“ミスマッチが作り出す恐怖”の醸造に長けている作品。
 3篇の中ではもっとも出来が良いが、他の2篇も監督の個性がうまく発揮されており、トータル・バランスにおいて優れたオムニバス映画といえよう。

 チコ 3話に出ていたのはテレンス・スタンプという性格俳優で、『コレクター』なんていう気味悪い映画にも出ていましたね。一応、巨匠ウイリアム・ワイラー監督の名作らしいですが……
 
飛行男 フェリーニ臭さがプンプンするような作品で、ちょっと前の2作品とは違った作品でした。私の中では、フェリーニ作品の中でもかなり上位にランクされた作品です。
 ちょっと『ウルトラQ』の「悪魔っ子」に似た作品で全編に、いつでもどこでも少女(死神)の視線を感じさせられ、冷たく寒々とした作品でした。何も言わなくとも何もされなくとも、ただただこっちを見られているだけというのは、なんか怖いなあーと思いました。
 
チコ では、その第3話のラストもわたしが……こんな気味悪いシーンでしたね。
 
飛行男 そうそう。たしかこんなラストで終わってましたね。なんか寒々としていて、今の季節には涼しくていいんじゃないかと思ったりもします。私としてはわりと好きなシーンです(イラストもいい感じです)。
 『コレクター』は観ていないのですが、観た人の話だと気持ち悪い映画だったと聞きます。
 テレンス・スタンプというと、『テオレマ』が私の中では印象に残っています。性格俳優の典型というのでしょうか、何を考えているのかあまりよくわからず、どことなく怪しいイメージというのがあります。
 “Z” このディベート企画のために、ネット検索して確かめたんですが、なんと、わたしの思いに反して、この第3話は3篇中“最高傑作”の呼び声高いんですねー、驚きました。
 で、ついさっき、アマゾンでDVD注文しちゃいました(爆!)。

(お友だちサイト[チコと一緒に]より  
掲示板内容を対談風に再構成しました
) 





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画像のアニメは1980年代後半にLD化された「くりーむれもん」シリーズのシーンから