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女王のお教室



――この物語は、悪魔のような鬼教師たちに小学6年生の子どもが戦いを挑んだ一年間の記録である。

 校長たちは、私(仮名)“丸子リサ”を征するために、名うてのパッキン元ヤンキー女教師をこの教室の担任として送り込んで来た。数々の問題児を征圧してきたプロフェッショナル、まだ28才ながら全国に知れ渡っていた。

 元ヤンキー先生の名は(仮名)“天城ユキ”。
 名門天城財閥家の出身。モデル並みの容姿に元ヤンキーの凄みを加え、非常に近寄り難いアイスドール。ちなみに独身である。
 出身クラス(階級)が示すとおり、気ままで高慢な性格。人はそんな彼女にうってつけの通称を与えた。人は彼女を「女王」と呼ぶ。

 私“リサ”は彼女のことを調べつづけた……。
“女王/天城ユキ”は名門のエンブレムをバックに怖いもの知らずの不良娘だった。しかし持って生まれた家の財力とコネにオンナの色香を使い、名門大学教育科を優秀な成績で卒業した。
“女王”に努力は似合わない。
 元ヤンキーお嬢は、卒業と同時に「天城コンツェルン教育財団」の一流スタッフを親にせがみ、自分のブレーンに移籍させ、ブレーンを顎でコキ使って抜群の教育実績を上げる。その実績は有ろう事か“天城ユキ”個人として収めた。やはり“女王”は 人を人とも思わない。
 そして“元ヤンキー”と“容姿”をセールスし、華々しくマスコミに売名行為。一躍教育界の寵児となった。結局“天城ユキ”に対する調査分析の結果は、「美貌」「強気」「名門財閥」が武器ということであった。
 だが「オンナの美貌や色香」はこのリサには通じない。「強気」は学習能力のないバカの証明である。簡単に罠に嵌る。また「名門」などクソの値打ちもない。密室に独り連れ込めば、無人島に漂着したのとおなじである。
 すでに勝ったも同然だ。リサの武器である「知能の高さ」「腕力の強さ」「冷酷」を以ってすれば、私にはこの世に怖いものは何もないのだ。


 天城ユキは、いとも簡単に罠に落ちた。
 早速、彼女に再教育プログラムを施した。まずは彼女自身のバカを思い知らしめるために、小学3年生の算数ドリルをやらせてみた。彼女の努力を促す上向きに突き出した太い電極棒2本を取付けた改造椅子に、理科の実験で使った変電圧装置を繋ぎ、名門財閥令嬢の天城ユキを跨がらせて座らせ、そして縛り付けた。

 校長たちは、まだこの私――“丸子リサ”の正体を知らない……。

 ……次の朝、矯正教育の甲斐があり、天城ユキは私に“永遠の僕(しもべ)”となることを誓約する。
 天城財閥のユキは、泪で濡れる「魂の奴隷売買契約書」にサインを認(した)ためる。
 これで私、丸子リサは第4の武器「資産」を手に入れることが可能となった.....。

(2006.4.14)(完)  
文と絵 momon〜ga   


女王のお教室 二学期編


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画像のアニメは1980年代後半にLD化された「くりーむれもん」シリーズのシーンから