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マーゴ ほら! これですよ、これ! 美鈴 いきなりきましたねー。うーむ。おなじ映画のものながら右と左、写真と看板では描いた方のが微妙に違ってますねー。 マーゴ 全部読めますか? 美鈴 宿題でしたでしょ。一晩かけて読みましたよ(笑い)。 マーゴ 「釜ゆで」「水責め」「縛り首」「石抱き」「むし焼き」「鉄板焼き」(笑い)「岩石つぶし」「蛇責め」「鞭打ち」「引き廻し」「鋸曳き」「牛裂き」までは読めましたが、2つ目と5つ目が読めません。 美鈴 牛裂きですかー。たしかに磔柱に女の人が縛られてますが、十字架柱なのに、足が拡がって足首に架かった縄が牛に引かれて……うーん。凄い刑罰ですねー。 マーゴ そうでーす。いま、その足が2頭の牛に左右に引かれて、めりめりめりっと股が裂けんとしている瞬間なのです。 美鈴 いつごろの映画なんですか? マーゴ 1976年の夏――じつはわたし、この年にミニコミ月刊新聞を発行しはじめていて、車イスの身で日本列島は本州縦断ヒッチハイク旅行にチャレンジしたのですよ。 美鈴 ひぇっ、ヒッチハイク!? マーゴ そうそう、車イスの身で(やけに強調する=笑い)――まあ、その顛末は、興味のある方は以下リンクで読んでいただくとして、そういうわけでして…… 美鈴 どういうわけ?(笑い)
マーゴ 多くは語らず、当たらずといえど遠からずで、ただ乗せるだけでも嫌がられるヒッチハイク事情の日本で、「タダで乗せてくれ」そのうえ「世話もしてくれ」などというヒッチハイクがうまくいくはずもなく――ところが、1台だけ乗せてくれました。 美鈴 親切な人はどこにだっているでしょう。 マーゴ 電車でさえ一人では乗せてもらえなかった時代――なにをいわせるんですか、美鈴ちゃん。だから、それについてはリンクで見てもらうとして、ここでは映画の話。 美鈴 そうでしたね。 マーゴ ヒッチハイクなんかやめて、1台目のトラック野郎に乗せていってもらった新潟から先は、ケチケチ旅行に徹して残りの夏休みをクリアーしたわけですが、最後の京都で見たのがこの映画というわけです。 美鈴 なんだか、うまくいかなかったヒッチハイクの腹いせで見たような印象に取れますが…… マーゴ そんなカッコいい話ではありません、ただ、わたしがSM癖の鬼畜志向なだけ。 美鈴 えっ、ハラワタドバドバな場面があったんですか!? マーゴ はい。その種明かしは後半にということで、ほんらい企画であるハリツケ画像展を見ていきましょうか。 美鈴 そうですね。では、ハリツケ画像見ながら進めましょうか。ということで「2」と「3」。これは綺麗ですね。磔というには、すこし違うようですが。 マーゴ 以前に「磔画像展(祭り)」第一弾やった時、ハリツケさんに監修頼んだんです。その際、こういうのはハリツケ画像には含めないのかと思っていましたらハリツケさん意外に柔軟でして、X字架刑も磔画像に加えちゃうみたいで、それでこういう選択になりました。 美鈴 「4」は紛れもない十字磔ですね。 マーゴ 小島剛夕先生の劇画ですね。若い頃にはアダルトな劇画雑誌にて楽しませていただいた絵師さんです。 美鈴 女性はこうしてオッパイを出すことになりますねえ。肌を見せることには敏感だった時代、罪人ということで良かったんですか? マーゴ 上半身裸で火あぶりにされる絵も残ってるくらいですからいいんでしょうね。 美鈴 「5」は登場している人全部が女で宝塚風ですね。これ、謎かけされなくても判りますよ、『走れメロス』でしょう。 マーゴ なるほど。わたしはそういわれて気づきました。美鈴ちゃん凄い! 美鈴 ぎょっ!! つぎはヤバイですよ。 マーゴ まあいいでしょう、画像も意識的に小さく圧縮してますし。戦う女戦士。じつは彼女は貧乳幼児体型の大人の女性であって、あそこも敵の手で剃られちゃったあということで許してもらいましょう(笑い)。 美鈴 そうきましたか(笑い)。そしてこんどの戦う女戦士は有名なジャンヌ・ダルク! 凛々しいですね。 マーゴ ほう……こういう話だったんですか。1枚絵の説明書きだけでジャンヌ・ダルクの波乱の半生が分かりました。こういう勉強になる絵はエエですね。 美鈴 ぷっ。毎度のことで寒いってば(呆)。 マーゴ 碇(いかり)による磔ですね。 美鈴 ほら、またマルさん、親父ギャグ飛ばすわよ(笑い)。怒りのなんたらこうたら…… マーゴ 親父ギャグ飛ばしてるのは美鈴ちゃんじゃないですか。もー。そんなこという用意もなにもありませんでしたよ。 美鈴 いいですねー。かわいいですね。 マーゴ 磔画はいいですね。 ●●● 美鈴 パート2トップの「13」は、タイトルになった絵ですねー。綺麗ですねー。「牛裂きもあるかもよ」と言ってるお姉さんの頭にツノが、ってのが笑えますね。 マーゴ 偶然です(笑い)。 美鈴 そのつぎがまたメルヘンチックで、クギ打たれてるはずなのに全然痛々しくもないですねー。ファンタジーですねー。現実がみんなこうだといいですね。 マーゴ ところがだんだんそうじゃなくなります。 美鈴 こんどは海外のポーザーのようですね。それに、なんて立派なオッパイでしょ。美鈴、うらやましいです。 マーゴ つぎの「16」もうらやましいんじゃない? 美鈴 いやですよー、こんなの。これって、もしかして串刺し過程だったりして。恐怖のあまり失禁したようです。 マーゴ 串刺し刑は西洋には実例があって、文学博士でもある笹間良彦先生は『図説 日本拷問刑罰史』で、17世紀、大迫害されたヴァルド派の歴史の本に、「既婚の女性も未婚の女性も恐ろしい凌辱にあってから串刺しにされた」部分を引用、「肛門から口にかけて鋭く尖った木を挿し貫かれて晒されている図」も貼付されていることを紹介しています。 美鈴 「17」の女の人も気の毒ですね。 マーゴ 少数派の異端者は、多数派のカトリックなどによって面白半分にこんなことされてたんでしょうね。ムゴイなあー、うらやましいなあー。 美鈴 ぷっ。「18」もポーザー作品です。 マーゴ 海外のポーザー作品って、あんまり個性ないですよね。わたし、海外作品で強烈な印象というのを受けたことないんです。だからポーザーへの偏見を持ったんだろうね。 美鈴 そうですねー。わたしも、このコーナーに関わるようになってポーザー絵を拝見すること頻繁になったんですけど、マルさんのいわんとすること何から何まで同感です。 マーゴ 「20」はいいねー。こんなお風呂があったらわたしも楽しみたい。かわいい女の子をイクス(X)の磔台に縛りつけて、胸から股から脱がしていってイタズラしたい(嬉)! 美鈴 そして「21」みたいに革ベルトを締めつけていって……あらあら、この子は締めつけに感じて洪水ですよ(笑い)。 マーゴ 最後のこれ、セーラームーンがお月様を背景に磔柱に縛られてお仕置きされるなんてのも、パロディーっぽくて面白いですね。 美鈴 うんうん。で、最後って? マーゴ ここからがオマケの「牛裂き映画」講釈というわけなんですよ。 美鈴 それで仕切りが打ってあるんですね。では、こう、スクロールして…… マーゴ でしょう? 最初に見てもらった立て看、チラシの牛裂き設定と違うでしょ? わたしが京都の東映映画館で見た時も、事実これだったんですよ。で、当時の情況をヒッチハイクレポートの、現在更新されているもののまえのバージョンから引用しますと…… 美鈴 カットしたんですか。 マーゴ ちょっとノーマルな内容に「牛裂き」映画レポートは違和感ありすぎでね(笑い)。 明日は東京に帰るという夜bb。 美鈴 たしかに、9月4日公開となってますが、これ、何の雑誌だったんでしょう。また、この上の顔写真は誰なんだろ。監督さんかな。 マーゴ それはわからないのでおいとくとして、なぜ日にちにこだわったかというと、手記には新潟祭りに遭遇する場面があって、映画が9月公開とすると8月中に行なわれる祭りに遭遇することはあり得ないわけで、それで調べて分かったんです。国会図書館で京都の新聞のマイクロフィルム引っ張り出して確認しました。 美鈴 エライ! マルさん。そこまで調べてるんですね。 マーゴ かんじんの映画なんですがね、牛裂き以外はそれほど憶えてないんです(笑い)。で、今回企画するにあたって、ネットで書いた何人もの方の観賞記読んで分かりました。 美鈴 DVDになってんですか? マーゴ 残念ながらみなさん海外からの逆輸入で見てるんですね。それがつぎの画像です。すこしでもイメージが伝わるよう、2つのDVDパッケージをならべて見ましたが、上のに注目してください。日本語表記のすぐ下「USHIZAKI」ではなく「USHIAKI NO KEI」と間違っている点に…… 美鈴 ほんとだ。あはは・・・可笑しいや。それに英語のタイトルが“SHOGUN'S SADISM”ですか。 マーゴ オランダで出ている「ジャパン・ショック・シリーズ」には、『牛裂き』のほか、『徳川女刑罰史(Tokugawa Shogun's Joy)』『徳川いれずみ師 責め地獄(Tokugawa Tattoo Inferno)』などもあって、見た日本人ユーザーの感想では「画質は良好」とのことです。ただし、『牛裂き』は廃盤。 美鈴 内容教えてください。 マーゴ 2話オムニバスの構成で、『牛裂き』があるのは前半。で、後半はなにかというと、川谷拓三主演で、「ボニーとクライド」よろしく遊郭から女を誘ってとんずらしたタクボンが、逃走むなしく捕まり、鋸(ノコギリ)曳きの刑に処せられるというお話。 美鈴 ノコギリびきって、なんだかスゴク痛そうですね。 マーゴ しかも、すぐには切れない竹のノコギリですよ。なんてこといいながら、竹光で腹を切る『切腹』なんていう映画を思い出したりして。 美鈴 ありましたねー(嬉)。 マーゴ これは罪人を縛って、首から先を台の上から出しておき、横に竹ノコギリを置いて通行人に切らせる。でも、江戸時代の町人は皆心優しいから(ほんとかよ!)誰も切らない。けっきょく形式だけでそのままハリツケか斬罪になるんだけど…… 美鈴 例外があったのね(笑い)。 マーゴ そう。酔っぱらいか頭のおかしな町人にたまたまでっくわし、そいつが嬉々としてノコギリ曳きを実行してタクボンは絶叫をあげながら首を切られていくという経過らしかったけど、それより脱走前のエピソードに凄いのがある。 美鈴 なになに? マーゴ 女郎屋で、子どもができた女郎の子どもを始末すべく、女将がディープフィスト、つまり拳ごと腕を突っ込んで胎児を引きずり出すという処刑まがいのリンチがあるらしいんだけど、そんな凄い場面がありながら憶えてないのはどういうことだろう。それだけはもう一度見てみたいね(笑い)。 美鈴 でも、廃盤じゃあね。 マーゴ さて、問題の前半を見ましょうね。 美鈴 キャプ画集があるんですよね。それがこれのつぎの「25」なんですよね。(スクロールして)うわっ!! マーゴ これれも海外のサイトからなんです。日本ではなく、海外で日本の文化が(エログロ文化、アブノーマル文化といえども)こうして大事にされることを嬉しく感じます。 美鈴 これはどういう順序ですかねー。 マーゴ アップにして見ないと分かりませんが、上から下に、左から右に、つまり「徳川女刑罰絵巻――」のタイトルが1番で、ここでは左端に1分39秒経過のタイムマーカーが打ってあります。いろんなサイトの観賞記を総合するとこういうことになります。 「寛永5年、長崎。 ――滑車でつり上げられた巨大な石の下に座らせられる。伊織はなすすべもない。やがて、石が茂造の上に落とされ、後には血と肉片が散乱する。岩石落としの刑である。 |