JN1MOI's Mobile Shack with TOYOTA Prius

 

 

【無線機】

リグは FT-7800 で小物入れ部分にコントローラがぴったりフィットしています。

普段はふた(茶色のアクリル製)を閉めていますので、あまり目立ちません。

FT-7800の本体はハッチバック・トランクの左脇の内張りを剥がして、見えな

い場所にインストールしています。(今まで受信専用で設置していたので、

電波を出すようになってから放熱効果を考えると、この夏場が心配です。)

 

(PTTスイッチ)

PTTスイッチはアドニス製のフレキシブルマイクですが、スイッチは有線式

スイッチボックスに加え、赤外線でのリモート制御が出来るものを使ってい

ます。ハンドルの左側に貼ってあるゴム製のスイッチで親指操作で安全に

送受信制御ができます。

 

【車載専用パソコン】

モニターは 物理解像度が 800ドット×600ドット あるタッチパネル I/F 付きの8インチのTFT 液晶

モニターをセンターコンソールの空きスペースに設置しています。

国内で入手可能なこの手の小型な殆どのタッチパネル式の液晶モニターは物理解像度が 最大

でも 800×480 のもので仮想的または圧縮表示で SVGA(1024 × 768) 程度の表示できますが、

文字がつぶれてしまいます。

そこで、どうしても縦に 600ドットは欲しかったのでこのモニターは台湾から個人輸入したものです。

ソフトの起動にはバッチ処理させたり、大きなアイコンでワンタッチで起動できるようなランチャー

ソフトを導入して極力、走行中にも安全に操作できるように心掛けています。

 

(パソコン本体)

SUMICOMというメーカーの S625FC という車載専用に設計されたPCです。

自作キットなのでケースとマザーボード以外は別途揃える必要があります。

当時のキット価格は確か \44,800 しました。

S625FC に関するWeb上の当時の関連記事はこちら ↓

http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20051029/etc_autosumi.html

この車載用パソコンは秋葉原のオリオスペックというお店で扱っていましたが、現在では扱って

いないようです。

 

ブートアップ時にDELキーなどを押して設定画面に入るお馴染みのバイオス(BIOS)画面には

 CAR PC 専用のメニューもあり、イグニションをONしてからOSを立ち上げ始めるまでの時間

設定(0秒〜10分)やエンジンを切って(正確にはアクセサリー ACC 端子電圧がOFF状態になっ

て)から安全に自動シャットダウンを開始させるまでの時間設定(0秒〜10分)などの設定ができ

る仕組みになっています。

つまり、いちいちパソコンの起動やシャットダウンなどは操作する必要が無く、車のエンジンを

始動すればパソコンが立ち上がり、エンジンを止めれば安全にシャットダウンするという仕組み

になっています。

本体はメンテナンス性を考慮してハッチバックのトランクスペースにベルトで固定しています。

CPUはこのマザーボードの上限である Pentium M の 1.7GHz を選びました。

大きなヒートシンクがケースに密着する構造になっていて、ケース全体が放熱器の役割を果たす

ファンレス設計になっています。

但し、メモリーは特殊な背の低いスリムタイプが必要で、これが高い。512MBで確か \11,800 !

当初はHDDの代わりにSSDを用いて完全な機械的動作部分を排除した対振動性の強い構成

にしていましたが、SSDメモリーが安物のMLCタイプだったため何度か調子が悪くなり、結局

 2.5インチHDD(160GB)に交換して今に至っています。今のところ HDD はクラッシュしていません。

 

また車載用PC本体からUSBケーブルを延長して、ひじ掛けセンターコンソールの小物入れ部分

にUSBハブを設置して、そこに E-Mobile の PHS を繋いで運用時にはインターネットに常時接続

しています。

 

その他、Bluetoothユニットを付加して、タッチパネルでは操作性の悪い場合に用いるマウスや

スクリーンキーボードでの文字入力では効率が悪い場合などに用いるキーボードはお気に入りの

Bluetooth対応のものを使っています。

細かな周辺機器の写真を撮影するのを忘れましたがキーボードは IO-DATA製の「はがきサイズ」

のもので、慣れれば便利!っと言ったところです。

さすがに走行中にマウスやキーボード操作は危険ですが、安全性を考慮して全てワイヤレスに

統一しています。これらも「ひじ掛けコンソールボックス」の中に収納して必要に応じて取り出します。

 

モニター画面に映っているのは、VNC接続でマイノードのTNC制御画面とWiRES Chat の画面です。

 

先日ビーコン発信を始めたばかりの APRS も Web 上でリアルタイムに確認できますが、画面が小さい

ので全体を確認するには視認性がよくありません。モービル半固定で見る分には十分に楽しめます。

また特定局を追跡トレースするのであれば、このモバイル環境でも十分に使えると思います。

(下の画面では E-mobile の通信状況が良くなく、地図のダウンロード不完全状態です。)

 

 

 

【その他周辺機器】

(助手席前方に設置した情報表示機

 

放出品として市場に流れた長野日本無線製の蛍光管(3色)表示機がヤフーオークションで入手

できたため、一部のマニアな方が開発したフリーソフトや Microsoft Visual Basic で初めて自作した

ソフト(読売オンラインサイトとJR運行情報サイトからトピックの抜き出しをして表示する)などを用

いて情報表示機として活用しています。

インターネットのニュースサイト上からトピックを抜き出してジャンル別に表示させたり、メールから

メッセージを送ったり、RSSでのサイトから情報を抜き出して表示したり、と指定した色(緑、黄、橙)

でゆっくり右から左へスクロールしながら表示できるので、毎朝の通勤時には文字でニュースを

見ながら運転しています。

その昔、恐らくタクシー用に使われていたものだと思われますが、この表示機本体にはポケベルが

内蔵できる仕様になっていて、当時はそんなサービスをするニュース配信会社があったようです。

そのポケベルを接続する端子の仕様が シリアルで RS-232C を 5VのTTL にレベル変換して、S-

JIS文字コードをあるボーレートで、あるキーワード(コマンド)を用いて送ってやれば様々な表示方法

が選べ文字を表示することができるというところまで解析された方が Web上でその成果を公開され

ていたので、難なくソフトを自作できて表示機の価値が上がりました。

今では自作ソフトを遥かに超えた多機能なソフトを公開されている方がいらっしゃるので、そちら

のソフトを活用させて頂いております。

でもこの表示機 ( NJE-106 ) はそんなに多くは流通していないらしく、入手は困難なようです。

但し、AC100Vで動作する 大型の NJE-105 というのは秋葉原のアキバスターというお店で販売

しています。(在庫状況は不明ですが、不定期に仕入れているようです。) \9,800 なり。

車に積むには大きすぎますが入手先の参考サイトは(現時点で) ↓

http://www.akibastar.com/details.php?v_c=7000000000029 こちらです。

看板用というよりは、よく駅などで見る情報掲示板に近い感じです。

本家NJRCの参考サイトは → http://www.njrc.jp/product/NJE-105.html です。

 

近いうちに WiRES Chat の連絡内容をメールで飛ばして、この表示機に表示させるっていうような

応用も考えてみたいと思いますが、ソフト開発は素人なので、それを実現するにはまだまだ時間が

必要です。


(プリウスのメインモニター右横にある液晶表示機

これは、フロントカメラ用のモニターです。

ナンバープレート下部に設置したCMOSカメラで、超広角レンズで撮像された映像をDSP処理して

左右2分割表示、真下、前方をセレクトして表示できるアルパイン製のものを使っています。

TOPVIEW®カメラ HCE-C200F というものです。 参考サイトは ↓

http://www.alpine.co.jp/products/systemup/2007/hce-c200f.html

車庫から出るときや、狭い路地、交差点進入時には、車の鼻を少し出せば左右の状況が確認で

きるので便利ですが、難点としては状況に連動しないことです。

常時写しておくのはうっとうしいし、必要に応じてマニュアル操作しなければなりません。

パイオニア製のカーナビのオプションで同じような製品がありますが、これは予めGPSの位置情報

を設定しておけば、その登録ポイントで自動起動する仕組みになっているらしいです。

 

 

最後に(ダッシュボード右側にある怪しい表示機

これはプリウスマニアな方が自作され我々プリウスオーナーに提供してくれたドライブモニターで

通称、「燃費監督 MS-PSP」と呼ばれているものです。

写真では停車中なので、棒グラフ表示の動きも無く面白くないですが、状況に応じて色も変化しな

がら上下する棒グラフはとても楽しいです。周りのケースだけは自分で作りました。

MSは Mileage Supervisor の略で燃費監督そのもので PSP は TFT液晶画面が SONY のゲーム機

PSPに使われているものを流用しているところからきています。

長い年月を掛け、CANバス信号の解析から始めて製作されている完成度の高いドライブ情報表示

機です。

プリウスのあらゆる状況が把握できるこの画面を見ながら運転するとかなりエコ運転に役に立ち

低燃費走行が上手になります。

 

(他に写っていないもの:ドライブレコーダー

130万画素の CMOSセンサーを採用したGPS記録機能付きのドライブレコーダーカメラユニットを

ルームミラー横に付けています。 韓国製の DRS1100 というものです。

参考サイトは → http://www.dokai.com/trade/drive.htm ですが、これは一部の代理店です。

既に韓国の本家では、グレードアップ版がリリースされていますが、SDメモリーに記録された映像

を再生すると、インターネット回線に接続されたパソコンであればグーグルマップが連動してスクロ

ール表示されるので、地図と連動した旅の記録の動画版としても楽しめます。

アメリカ(ボストン)出張時にも使いましが、グーグルマップはアメリカ本土にも対応しているので

左右の車線を誤っての逆走してしまった瞬間や大雪に見舞われた危ない走行など良い記録が残

せました。

もちろん本来の目的でもある、万が一の事故の瞬間もセンサーの設定次第で別フォルダに数十秒

時間を遡って、そこからクラッシュの瞬間を記録する仕組みになっています。

(そのお世話にはなりたくありませんが、自分の過失が少なかった場合などではその正当性を証明

するための証拠には有効になるかな・・・)

 

2009.04.30 de JN1MOI