これは、一般にいう、感想とか、批評とかいうほどのものではありません。
ただ、私が、それを見ていたときに、何を考えてたかっていうことを、ちょっと
書き残しておこうかと思っただけなんです。

まぁ、ものによっては、ものすごい何様気分で能書きをタレていることもありますし、
思考がまわりまわってしまい、見ていたものと「全然、関係ないやんかー!」って
こともあります(笑)。

あくまでも、「貧乏が思った」というだけのことですので、それ以上でもそれ以下でも
ありません。
人の思考なんて、十人十色。違って当然。賛否両論。差し引きチャラ。
そのへんを充分考慮にいれて読んで下さいね。

by 貧乏


<パウロ>

2月1日〜2月4日
於:博品館劇場

これね、今日、見てきたの。
観にいこうと思った理由は、私の好きな女優さん(山田麻由さん)が出てからなんだけど。
大変失礼な言い方で、申し訳ないが、あまり、期待してなかったのね。
ところが、なかなか、面白かったのでした。

ストーリーは、キリストが磔にされた後の紀元30年から60年くらいまでの話。
ユダヤ人でユダヤ教を極めようとしていて、まわりからも未来を嘱望されていたパウロ。
一時は、キリスト教信者を弾圧する側に身を置いていたが、幼なじみのマリアを通して
(マリアもまたステファノという宣教師を通して)キリスト教にめざめ、愛とか慈悲の大切さを
知り、キリスト教宣教師として生きていく。(史実上は最終的に処刑されてしまう)

認識違いもあるかもしれないけど、だいたいこんな話だったと思う。
時間もないし、眠いし、かなり、かいつまんだストーリー紹介で申し訳ない。
別に、ストーリー知らなくても、見ているとおのずとわかってくるので、あまり気にしないでね。

で、だ。

私、思いの他、気に入っちゃったのよ。
全面降伏的に「オッケー♪」って感じではないんだけど、好き。

曲もね、日本のオリジナルもので、これだけ耳に残ったのは、久しぶり。
たまたま、劇場で会ったみいさん(いつも掲示板にも遊びにきてくれる方)と話していたんだけど
なんとなく、古臭くて、それが何故か心地よかったりする。

演者も、一所懸命で好感が持てるし、いいキャスティングだなぁって思った。

吉野圭吾さんがパウロ。真織由季さんがマリア。われらがユキオちゃん(われらって誰?笑)がステファノ。
それぞれに、個性的でGOOD。

吉野さんは、なんせ、みめ麗しい。
歌も、私はOK範囲だし、とにかく踊れる方なので手先や身のこなしがキレイ。演技も私は好きなタイプ。
わたし的に、将来が楽しみな人。

真織さんは、声出てたし、かわいいけど、なにが気に入ったって、笑い声。
イヤミじゃないし、過度に感情移入していない、笑い声がよかった。
ほら、子供の頃を思い出して女の人が少女っぽく笑うっていうシチュエーションっていろいろな演目で
あるじゃなですか。
その笑い声で、受け入れられるものって、ほとんどなかったんだけど、この方のは、大丈夫でしたねぇ。

山形さんは、もう、雰囲気男。いるだけで、ただもんじゃないって感じ。
歌は、さすがにいい感じ。個性的で。
まぁ、セリフが歌の重さとうらはらに、少々軽妙すぎる感じがするけど、演技で補ってます。
特に、石を投げられて処刑される所。石を投げるのはマイムなのね。
でも、山形さんの石が当たった演技がすごくうまくて、ちょっと気持ち悪くなるくらいリアル。

と、いいことばかり書いているような気がするけど、「それはいかがなもんか」というところも確かにあります。
他の演目や劇団をかなり意識してるんじゃないか?と思わせるような創りのところもあります。

でもね、なかなか、興味深い作品なので、もし、暇とお金のある方は、お運びください。
なんせ、4日間しかやらないから、あわてて、感想を入力してみました。

01.02.01


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