ヨーロッパ


歴史知識といっても、貧困な脳ミソの持ち主である貧乏の知識ですからねぇ。
あんまり鵜呑みにされても困るんだけど(^^;;)、話の種にでもなればと思って。
間違いや新事実が発覚したら、ぜひぜひ、ご一報を。


<鉄仮面>

みなさんも聞いたことありますよね?
最近で言えば、ディカプリオが映画でやってましたし、デュマの小説にもでてくる歴史的謎の中でもかなり知名度の
高い人物ではなかろうか。

まず、私が、この鉄仮面という存在を知ったのは、マンガ「スケバン刑事」21巻92ページ。
主人公スケバン刑事麻宮サキを陰になり日向になりフォローする神恭一郎という私立探偵の封印された過去の場面で
神本人が仮面をかぶらされて地獄をさまよう絵が出てきて、昔かすかに聞きかじった実在の歴史上の人物「鉄仮面」と
妙に一致し、それから興味を持つようになったのだ。
鉄仮面関係の本はそう多くないが、ほとんど読んだと思う。
その中で、1989年に出版されたハリー・トンプソン著「鉄・仮・面〜歴史に封印された男〜」が、とても、わたし的に
しっくりきたので、この本を元に、いろいろとお話してみたいと思う。

舞台は、フランス。
時代はルイ14世の時代。
1669年から1973年まで、実に34年もの間、牢獄に囚われていた人物である。
奇妙なことに、囚われている間中、他者との会話を禁じられ、常に仮面をつけていたと伝えられている。
禁を破った場合には即刻処刑されることになっていたものの、上記2項を守ってさえいれば、牢獄といえど、快適な生活が
保証されていた。
一般の囚人が年間25リーブル以下で養われていたのに対し、彼は4,380リーブルを年間扶養料として支給されていたという
事実から見ても、かなりの大物といえるだろう。

彼の正体として、今現在、最もポピュラーなものは、ルイ14世の双子のかたわれという説だろう。
その他にはイタリア人外交官やら、狂った神父、イギリスの独裁者クロムウェルの息子、フランスの元帥ボーフォール公
果ては、中国の皇帝、トルコの皇帝説まであるというのだから、面白い。

また、私が、特に興味をひいたエピソードがある。

ルイ14世が死の間際、甥のオルレアン公フィリップ(ルイ15世の摂政)に全てを伝え、ルイ15世が成人する時を待って、
謎は継承されたが、息子(皇太子のまま死去してしまったが生きていれば16世)に秘密を伝えて欲しいとせがまれた際に
「それは知らぬほうがよかろう。知ればそなたはひどく苦しむことになる」と言って、秘密の継承は立ち消えてしまった。

ということは、この鉄仮面の秘密は、彼が死のうがルイ14世が死のうが、解決できるような生半可な謎ではないという
ことだ。

何世代にもわたり、天下のブルボン王朝をおびやかす謎。
うーーーん、ものすごーーーく、知りたいでしょ?

ということで、実際に、秘密の追求をはじめるのは、次回ということで(^^;;;;)

ごめんね。中途半端で。

2002/01/31


TOPへ  貧困な歴史知識へ