貧乏旅行☆

憧れのおフランス

下から読んで下さい。(上にいく程、新しい記述になります。)

 

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<Vol.6 ノートルダムの鐘>

知ってるざんしょ?
みなさん、おフランスのノートルダム寺院って、どっかで、聞いたことあるざんしょ?
ディズニー映画にもありましたね「ノートルダムのせむし男」。

あの鐘ね。実は、私、鳴らした事あるんです。
あ、今、アナタ、うそぉ〜っていったでしょ?ホントだよ〜ん。

でもね、私、フランス語よくわからないから、説明聞いてなかったんで、せむし男が鳴らしてた鐘かどうかは、わからないよ。

それは、有吉さんと行った1回目のおフランス旅行での事でした。
なんだかんだいいながら、結果的に、かなりマニアックなフランス旅行を敢行していた私達。
あんまり、日本人がひしめいているところには行かなかったんですよね。

ノートルダム寺院じたいには、確かに、日本人がいっぱいいたんですけど、みんな、たいがい、聖堂の中をちょこっと見学するくらいらしいんです。市内観光ツアーのついでに寄るって程度なんでしょうかねぇ…。
今は、結構、マニアックというか個人旅行流行りで、そんなことはないとは思うんですけど、私が最初に行ったときは、まだまだ、フリーで、フラフラしてる日本人って、以外と少なかった気がします。
幸いな事に、私達は、お金はないけど、暇はアリアリってことで、ノートルダムの塔(いわゆる屋上みたいなところ)に昇ることにしたんです。

これがまた、キツイ。登山なみ。
人が一人通れるかどうかっていうくらいの螺旋階段を、気持ちが悪くなるくらい、グルグル回って、回って、あたしゃ、聖職者にはなれない…なんぞと思いながら、5回目の愚痴がでたあたりで、やっと、頂上。

いやぁ〜、すごく、いい。いい汗かいた後の充実感と、狭いところから脱出できた開放感とで、すごく気持ちがいい場所。
ただね、落下防止だかなんだか、アミがはってあったりして、情緒という点では、ちょっと半減。町は見渡せるし、映画でせむし男と友達だった、雨水を吐き出す小悪魔みたいな像も、間近に見られるし、いいんだけど、どうせ昇るんなら、モンマルトルにあるサクレクール寺院のほうがオススメかな。
サクレクールのほうが所在地じたいが丘の上なので、見晴らしは最高。アミとかはってなし、開放感はノートルダム以上。

でね、それは、定期的にやってるんだか、たまたまだったのかはわからないんだけど、その頂上に、ちょっとした小部屋がありまして、そこで、観光客向けに、鐘の紹介をしてたんです。
その時も、結構な人だかりで、これ、底抜けないの?ってぐらい、観光客でにぎわってました。
ちなみに、日本人は私達と、あと一組くらいだったかな。
圧倒的に、大柄な、赤ら顔の妙にフレンドリーなアメリカ人(じゃないかも…笑)が多かった気がします。

で、いま、まさに、説明をはじめようっていう時に、私達は、ノコノコとその小部屋に入ったのね。
どうせ、フランス語も英語もわかんないから、隅っこで、ちんまりしてたの。
そうしたら、説明するオヤジが、何かを言っている。
どうやら、「子供は、前にきなさい」っていっているようで、オヤジの目が、なぜか、私に注がれてる気がしないでもない。そのうち、他の観光客の視線も感じる気がしてきた…。
でもね、でもね、私はその時、成人式をとっくにすぎてて、どうみても、アダルトなわけですよ。
「いやぁ〜ねぇ〜。あたくしは、オ・ト・ナなんざんすのよ〜おほほぉ〜」って苦笑いしてたら、Vol.3でも言いましたが、かわゆい、どうみても、小学生だろうなぁ〜という女の子に、「おいで」と手招きされまして(^^;;;)。
見ましたよ。その子と一緒に最前列で(笑)。

でね、オヤジの説明後に、実際に、鐘を鳴らさせてくれるようで、2人くらい選ばれたんです。
そう、察しの良い方は、もう、わかりましたね。
はるばる、東洋からきた、「おこちゃま」に、ぜひとも、鳴らさせてあげたかったんでしょう。
赤ら顔のアメリカ人おやじとともに、呼ばれまして。

少なくとも、赤ら顔おやじより、人気者でしたよ。私。
どっからきたの?って(たぶん)言われて、「じゃぽーーーーん」といったら、すんごい拍手だったもの。
ついつい愛想よく「どうもどうも」なんて、ペコペコした挙句、ピースまでした私は、救いようのないお調子者(^^;;;;)

鐘って、紐をひっぱって、ゴーンゴーンって鳴らすと思うじゃないですか?
映画でも、そうだったような気がするんですけど、実際は、仏壇の鐘を鳴らす細い棒みたいなのあるじゃないですか?
え?お寺にあるくらいの大きいのじゃなくて、家にあるようなフィンガーチョコ2つつなげたくらいのやつ。
あれで、鐘の裏側を引っかいて、反響させるんです。
それが、正式なのかどうなのかはわかりませんが、私は、説明オヤジに手を握られ、操り人形のようにガリガリしてただけなんですが、とても、感動しました。

そして、みんなに拍手されながら、最前列の自分の場所に戻ったときに、例の女の子が、どうやら、日本語をすこしばかりかじっているのか「何時ですか?」と聞かれ、芸のない私は、おろおろと、無言で腕時計を見せただけでした。
そのお礼だかなんだか、飴をもらったの。

なんか、複雑な心境でしたが(笑)、今、考えると、すんごく、良い経験したなぁって思いますね。


<Vol.5 偽札

フランスの50フラン(約1000円強)紙幣をご存知ですか?
星の王子様の図柄で、すごくカワイイの。この図柄になったのは、そんなに昔のことじゃないんですよね。
この50フラン紙幣、ニセモノが横行してたらしくて、収拾つかないってんで、技術の粋を集めて、ニセモノが作れないように工夫した星の王子様の新札が登場したんだって。
私が、旅行に行ったときは、ちょうど、その端境期あたりでして、旧札も新札も両方使われてました。

日本でニセ札っちゃぁ、ものすごく取り締まりもきつくて、本物のお札より、ニセ札のほうが希少価値で(あたりまえ…笑)むしろ、ニセ札にプレミアムがつくんじゃないかっていうくらい、精巧にできてて(みたことないけど…)一般ぴぃぽぉにの手に入ることは、まずないですよね。

実は、私、持ってるんです。偽札。正真証明、フランスがえりのニセ50FF札。
どーーーだ。すごいだろーーーー!!!!
フランスみやげ、かずかずあれど、偽札持ってる奴は、そうそういないはず。
あれ?こんなこと、ココに載せて、警察大丈夫かなぁ…(^^;;;)。見逃して。だって、家宝だもん。

それは、2回目のおフランス旅行の時。
頃はクリスマス。この日、おパリのそこかしこ、いたるところがお休みで、ノートルダム寺院に行ってみたものの、バリバリの仏教徒の私には、ちょっと荘厳過ぎて、長居できず、冬のフランスは、どんよりしてて、寒いので、散歩する気にもなれず、じゃぁってんで、万国共通の娯楽施設、映画館に行ったのです。

映画はたしか「アラジン」でした。
いたよ〜。いっぱい。フランス人のガキが。どこでも一緒なのね〜ん、なんぞと思いながらも、ガキと先を争うようにして並んだあげく、つかまされたのが、ニセ札でした(^^;;;)
私もね、いかんのよ。映画の料金を大きめの紙幣で払って(ブースのおねえさんにちょっと嫌な顔されたもんなぁ…)、
なおかつ、おつりをさほど入念に確かめたりしたかったからねぇ。
お釣りの金額があってればOKみたいな感じだったのよ。
今、考えてみれば、折ったままの紙幣を渡されたんだよね。でもさ、私の小銭入れに、ちょうどマッチした大きさだったもんで、そのまま入れちゃったさ。こりゃ、親切にどーも!なんて思って(^^;;;)。

どうやら、その中に、ニセが混じってたみたいなのでR。

映画はねぇ、面白かったよ。なんたって、フランス語を話すアラビア人なんて、初めてみたもん。
で、最初は新鮮だったんだけど、やっぱり、人間、急に暖かくて、暗いところへ行っちゃいけないね。
いい気持ち。寝た。寝た(^^;;;)。

そして、たっぷり休息をとった私は、無性にお腹が空いてきて、ホテル近くのお店で(アラブ系のお店はクリスマスも働いてました)食料を買おうと思って、例の札を出したの。
そうしたら、お店の人が、ダメダメって。
お金が足りないのかと思って、もう1枚だそうとしたら、目の前に、大きく×を書いた紙を出されまして(笑)。
私の払った50Fをひろげて、すかしてみせてくれたんです。おまけに、正しい50Fも出して見せてくれて。

もう、唖然。

誰が見ても、ニセってわかるような、立派なニセ札ぶりなんだな。これが。
すかしがね、みかんの汁で書いたあぶり出しのような感じでさぁ。
紙質も、全然コピー用紙。うちの会社の富●●ロッ●●のカラーコピーで作成したほうが、よっぽど精巧。
もんのすごい粗悪品。
そのニセに気づかなかった私も私だけど、人様の国のお札の手触りなんて、覚えてないもの。
すかしなんて、みたことなかったもの。だって、私の持ってるの50Fは、星の王子様だものーーー!!!!

でもね、これが、また、あまりにも、ひどい出来のニセ札なんで、いとおしくなっちゃいまして。
わざわざ、星の王子様と正しい旧50F紙幣を取り替えてもらって、正贋ともども、はるばる海を渡って、日本に連れて帰ってきました。
金額にしても1000円ちょっとだし。いまどき、1000円で、こんなステキなお土産買えないですもん。
いいネタをどうもありがとう。

これが、精巧につくられたニセ札だと、ニセっていっても、誰も信じてくれないけど、これは、大丈夫。
誰がなんといおうと、絶対に、ニセ(笑)。
「ちょっと、なによぉ〜、すっごく、ラッキー★」と思ってしまった私っていったい…笑

やっぱり、日本人って、すごいよね。器用だよ。日本人の作ったニセ札なんて、芸術品だと思う。
でも、日本の場合、組織だってるから、機械化して、1枚1枚寸分たがわず、精巧につくられている気がするけど、おフランスものは、違うよ〜♪きっと、ハンドメイド。ま、ある意味、貴重な芸術品だよね。

希望者には、みせてあげよう。そのヒドさ(笑)。


<Vol.4 グルメなフランス?>

フランスといえば、食べ物ですよね。
いやぁ〜、私、あんまり食通なほうではないので、美味しい店のリサーチ不足だったのかもしれませんが、
なかなか、美味しい食事にありつけませんでした。
きっと、お金をだして、それそうとうのところへ行けば、まったく、問題なかったんでしょうが…いかんせん貧乏でして…。
また、日本のファミレスのように、写真入りじゃないのでメニューがよくわからないせいもあるかもしれません。
今後の為にも、どこか、オススメの店があったら教えてください。

そんな中でも、結構、気に入ったお店をいくつか。

<オルセー美術館の食堂>
ここは、もともと、オルセーホテルの食堂だった(と思う)ので、とにかくゴージャス。
味は、まぁ、普通だけれど、われら貧乏人には、この「普通」にあたる確率も低いので、貴重である。
豪華な空間で、普通のものが食べられる幸せを、ぜひ、かみしめてね(^^;;)。オススメはランチ。

<ポトフの店>
場所は正確には思い出せないんだけど(オイオイ…^^;;)マドレーヌ寺院の近くにフォションがあって、その付近の
路地をはいるとあったはず。
骨髄のエキス入り骨付き肉がウリらしい。
チーズやら、手のこんだソースなどとは無縁で、野菜がごろごろ入ってるのが魅力的。
シンプルで素朴。庶民の味って感じがGOOD。
そんなに高くはなかったけど、すんごい安〜い♪とう感じじゃなかったなぁ。

<イチゴ>
街中の八百屋だか果物屋だかで買ったんだけど、なんだか、ものすごいワイルドな感じでした。
日本の女峰とかって、すごく繊細で、水で洗うときも、ちょっと気を使うじゃない?
フランスのは、ゴツイ。種がはがれるほど、ゴシゴシあらっても、へこまない(笑)。
さすがに、歯ごたえがありすぎるけど、味は美味しいです。(あたりハズレも多いけど…)
食べ応えがあるので、1パックで結構な満腹感です。
さっぱり系の食べ物が不足しがちなせいか、なによりのご馳走。
ちなみに、朝、このイチゴパックをかかえて、プリトリアノン前の芝生で、ぼーっと食べてると
すごい贅沢な感じがしますので、興味のある方はお試しください。
(宿泊をベルサイユにすると良いですよ)

<ホテルの朝食>
今まで私が泊まったホテルのほとんどが、クロワッサンにショコラorコーヒーor紅茶だったと思うんですけど、
これがなんとも美味しい。
全く同じ材料で、クロワッサンを焼いて、ショコラを作っても、日本ではこの味はでないだろうなぁって感じ。
空気とか、水とかの違いでしょうかねぇ。
とにかく、どんなに眠くても、どんなに疲れてても、朝は、必ず食べましょう!

さて、次はここだけはやめましょうというお店。

老舗のCafeフーケのサンドイッチ>
いろいろな文学作品にもその名が出てくるほど有名なcafe「フーケ」。
ここでは、雰囲気を楽しむために、お茶だけするのがいいみたい。
まちがっても、サンドイッチはやめましょう。
私が頼んだ「ハムサンド」。普通、ハムサンドとはいいながらも、レタスやらなんやら、挨拶程度にはついてくるじゃ
ないですか?
もうねぇ、ハムONLY。
すごいよ〜。ハムサンド以外のなにものでもない。「確かに、君は、生粋のハムサンドだ!」って感じ(^^;;;)。
あげくに、ハムをはさんでいるフランスパンがまたすごい。1週間放置したんじゃないかと思えるくらい、ボソボソで硬い。
有吉さんと「ロザリーのパン」って命名したんですけど、本当に、貧しさがみにしみる哀しい硬さでした(^^;;;)
テナルディエのところで出していたパンもこんなだったんでしょうか…。
想像力のある人は、一口目で、貧しい下町でけなげに生きていて、ロザリーにパンをわけてもらったけど公爵に
殺されてしまったピエール坊やになれるし、二口目には、司教さまの屋敷で、わずかなパンをむさぼっているバルジャン
になれること請合い。
ある意味、究極のご馳走かも(笑)。

<ベルサイユのクレープ>
クレープ屋なんですけど、オヤツのクレープじゃなくて、食事のクレープなんですね。
だから、まいてあるのが、キノコやら、なんやら。
結構、種類も豊富なんですけど、とにかく、英語、フランス語に難のある私には、お手上げ状態で。
かろうじて、知ってるとトッピングのものを注文したら、でてきたのは…いったい何味?
クレープじたいも、コゲコゲで、穴々。
もしかしたら、もともと、こういうものなのかもしれないけど…でも、とにかくマズイ。
比較的、なんでも食べられる私が、もう、全然受けつけないくらいマズイ。
マズさが別世界。これでお金とるんかい!と日本語で小声で言ってみたんですが、意に介さないようで、しっかり
お金とられました。>あたりまえ(笑)
ちなみに、きのことトマトとツナと卵だったら、そんなに組み合わせが悪かったということは無いですよねぇ…。

<ほうれん草のチーズかけ>
いや、びっくりしましたよ。
まず、その日頼んだものが、スープとパスタだったんですね。
パスタがものすごいコッテリ系だったし、スープが魚介で生臭い上に、チースがプカプカ浮いてたんで、どうにも
こうにも、その食センスについていけず、サッパリしたものが食べたくて、サラダならどの国も共通だろうと、追加
注文したのに、出てきたら虫がドレッシングの中で、集団遠泳してて(^^;;)。
でも、もう、フランス語で、なんかいうのもグッタリしちゃったんで、再度、追加して、ほうれん草をたのんだんです。
ええ、私も、おひたしを期待してたわけじゃないですよ。
でもね、ほうれん草を油でいためたものがどんぶりいっぱい出てきて、上に、とろ〜りチーズがやまのようにかかって
いる上に、別にチーズがきて、「お好みでかけてめしあがれ…」だって(^^;;)
それはないだろう。
結局、ほうれん草水で洗って食べたことは今でも後悔してません。


<Vol.3 初めてのおフランス上陸!>

と、言うわけで、行ってきました。夏に。
結果から言わせていただくと、勿論、マリーアントワネットとは会えませんでした(笑)

初めてのフランスは、革命200年祭の3年後、もっとマニアックな言い方をするとマリーアントワネットが
断頭台の露と消えた200年後の7月でした。同行者はもちろん有吉さん。8日間の格安パックツアー。
さてさて、その道中記を少々(笑々)ご紹介。

当時就航したばかりのAOMフランス航空の予定が、あまりにもルーズだということで、料金据え置きのまま
エールフランスに変更になり、ちょっとラッキー♪な旅立ちでした。
飛行機で約12時間くらいかな。
席が満席だったため、より良い所へ移動できず、タバコおやじに悩まされながらのフライトは、ちと、キツかったっす。

ホテルは格安ツアーにふさわしく、中心から離れているところにあり、隣が焼け跡だったりして(^^;;;)、今じゃ、ちょっと
二の足をふんでしまうようなスゴイ所でした。
(ただし、字面ほど危険な感じゃなかったですよ>焼け跡)
そのホテル、どうみても、裕福な人がくるようなところではないので、まぁ、私達にふさわしいっちゃふさわしい。

ここで、私達の風体を少しお話すると…
二人とも身長150cmそこそこのit's a small Word。加えて金なし。語学力なし。落ち着きなし。え〜んど方向音痴。
しかも、なにを思ったか、色違いの麦藁帽子(赤と黒…kenzoのかわいいやつです)をかぶって、嬉々として歩かれた
日にゃぁ、まるで、「かわいい子には旅をさせよう!小学校最後の夏休み!!いざ冒険旅行へ」…てな雰囲気(^^;;;)
(よーーーく顔をみると、フケてるんだけど、このさいそれはおいといて…笑)

おかげさまで、フランス人には、たくさん世話をやいていただけました(笑)。
よく、「フランス人は、冷たい…」といいますが、そんなことは私達に限っては全くなかったです。

自慢じゃないが、あのお高くとまった、ヴィトン本店で、おもいっきりひやかし客だったにもかかわらず、帽子を
褒められ、満面の笑みで手を振られた日本人は、そういないであろう。

ついでに、ホテルのトイレに入ったときに、スペイン人の団体とでくわして、おばちゃん連中にほっぺをさわられたり
頭をなでられたりした経験のある成人式過ぎた日本人もそうそういないであろう。

そして、極めつけ。
フランス人だか、アメリカ人だかわからないが、金髪のどうみても小学生くらいのかわいい女の子に、手招きされて
アメをもらった日本人がいたら、お目にかかりたい…(^^;;;)
--この話は、後ほどもう少し詳しくお話します。--

 


<Vol.2 おフランスへの思い>

私は、いわゆる「ベルばら」世代である。
マンガ「ベルサイユのばら」は私の嫁入り道具&棺桶持込必須アイテムなのだ。(「エースをねらえ!」も…)
「ベルばら」への思いを語らせたら、まぁ、右にでる者はいないであろう(左はいると思う…^^;;)
ただでさえも、かぶれていたのに、追い討ちをかけるような宝塚での大ヒット。
おかげさまで、小学校の頃は、有吉さんと、よく「マリーアントワネットごっこ」をしたものだ。
ちなみに私の代のマリーアントワネットは初風諄さんでした。(東宝系で上演されているエリザベートのお姑さんです!)

--
マリーアントワネットごっことは…
なんのことはない、家中にあるイスやら台やらを大階段のように並べ(ずいぶんお粗末…笑)、ジャンケンで勝った
ほうが上から降りてきて、「マリーアントワネットはフランスのじょーおーなのですからぁ〜」というだけである。
そして、当然のごとく、ジャンケンに負けたほうは、大階段の下でひれ伏すのである。
姉妹品に「お蝶婦人(エースをねらえ!)ごっこ」というのもあったなぁ。
これは、ジャンケンで勝った人が「おどきなさい」とか「おそくてよ」とか言うだけのいたってシンプルな遊びである。
負けた人は、わざと勝った人の前にたちはだかり、「おどきなさい」の言葉とともに押しのけられたり、何の脈絡もなく
タオルを差し出しては「おそくてよ」と怒られてしまうのだから、何が面白いんだか、子供の考えることはわからない(^^;;)。
--

懐かしい。懐かしすぎる。
あの、頭にささるような、高音の「じょーおー」の一言に、酔いしれていた日々。
フランス。ああ、フランス。ロココが私を呼んでいる。
私は当時大人気だった山口百恵ちゃんの「赤い疑惑」というドラマに出てくる、岸恵子演じる「パリのおばさま」が、
心底、欲しかった。今、有吉さんの子供に、「パリのおばさま」と呼ばせているのも、その名残かもしれない。

そして、子供の時というのは、凝り性にも歯止めがないから、フランス革命関連の本を読み漁りましたねぇ。
フランス革命を語らせたら、もう、すごいですよ。「世界不思議発見」で、黒柳さんと一緒にパーフェクトですから。
そういえば、映画もありましたよね「LADY OSCAR」。
当時、うちの近所の映画館は、入替制ではなかったので、1日中(4回くらいかな?)観てました。そう有吉さんと(笑)。
ちょっと前に、うちのケーブルテレビでその映画やったんですよ。
改めて観ると、子供にこれがわかったのか?と疑問ですが、やはり、おフランス好きにはたまらない映像でした。
これも、嫁入り道具&棺桶持込アイテムです。

余談ですがどうやらベルサイユ宮殿は、磁波の関係で、夏に幽霊が出やすいらしく、この怖がりな私が何を思ったのか、
「夏に行っちゃる!!!」と心に硬く誓ったのでした。そう、マリーアントワネットに会うのだ!!!

 


<Vol.1 おフランス人になりすます為の事前準備あれこれ>

○言語問題

『しんぶんくれ』   これって、何だと思います?
旅立つ前に、有吉さんの叔母様から教えていただいたフランス語なんですけど、正式には「スィル・ブ・プレ」
意味は英語の「Please」みたいなもんです(たぶん…)。
いやぁ〜、叔母様が、大まじめにコレを言った時にはさすが有吉さんの叔母さんだわと、思わず苦笑いだった
んですけど、意外や意外、通じるんでビックリ。
比較的早口に、なおかつ口をほとんど開けず、くぐもった感じで言えば、もう、あなたもフランス人。
私は、英語もできなきゃ、フランス語も全くダメ。それでもなんとかなったのは、この3つの言葉のおかげです。

「ぼじゅー」
    きゃー元気?私よ私。日本からきたんだけど、こうみえてもフランス人なのよ。おっほっほの意
「めるすぃ」
    いやぁ〜助かったよぉ〜。どうなるかと思ったもん。いやぁ、ホント、貴方は天使だ♪あっりがとさ〜んの意
「しんぶんくれ」
    もぉさぁ〜とにかく私、これ欲しい(したい)のよ。だからさぁ。なんとかさ。お願いなーのだー!の意 
    まずは、地下鉄で「カルネ、しんぶんくれ」といって度胸を試してみましょう。(カルネとは地下鉄切符の回数券)

さあさ、みなさん、りぴ〜とあふたーみー(笑)。
「・・・・・・・」「・・・・・・・・」「・・・・・・・・・・」  OK。GOOD。あとは、実践でお試下さい。ただし当局はいっさい責任をおいかねます…(^^;;)

あと、もうひとつ
「エクスキューズモア(だったっけな?)」
    ちょいと、そこいく御方、待ってよ。ちょっと私の話を聞いてくれないかぃ?の意

とにかく、困ったときに、この一言を発すると、とりあえず、フランス人が振り向いくれるので、あとは、身振り手振り
手持ちのガイドブックと日本語英語を駆使して、言いたい事を伝えるのである。
振り向いてしまった手前、フランス人も引っ込みがつかず、多少の渋い顔はするものの、世話を焼いてくれる。
サギまがいの戦法だが、藁にすがるよりは、よっぽど、打開策が見つかるし、運が良ければ、思わず泣けてくるほど
暖かい心に触れる事ができます。

 

○おフランスのお宿事情

1回目、2回目はパックツアーで行ったので、ホテルは、旅行会社提携の中心地から地下鉄で少し(場合によってはすごく)
離れたところにある。
まぁ、パックツアーなので、空港からホテルまでは(有料・無料いろいろ)送迎してくれるから、あまり心配なく、実際に自分達で
行動するときは、当然地下鉄を使うので、それはそれで、さほど、不便は感じなかった。
しかし、3回目に行ったときは、何を思ったか、全くのフリーで、いちおう、航空券だけは、JTBにお願いしたが、宿に関しては、
日本から、FAXを入れて自分で手配をしました。
これが、また、フランス語のFAXちゅーのは、見にくくてねぇ…(^^;;)

私は一人旅だったので、とにかく、安全の為に、極力、中心地から近いところのプチホテルを探しました。
(「パリと近郊の本・まめ」という本を参考にしました)
むこうで、オプショナルツアーを申し込もうと思っていて、前回、前々回と「パリヴィジョン」というのを使っていたので、そこの
ツアーの発着場所が近くないと、夜の夜中にヘンなところでおろされても、タクシーも一人じゃ乗る気しないし、地下鉄なんて
怖いし、ましてや、長距離を歩いてなんて(^^;;;)、もっとまずいでしょ?
で、決めたのが、日本のチサンホテル系のブライトンホテル。
ここ、日本のチサングループで予約が取れるので(もちろん日本語で、予約がとれるのよん♪)、オススメです。
場所は、その「パリヴィジョン」から、徒歩100歩(推定)。
歩いて、オペラ座、パレロワイヤルまでは、余裕で行けて、私が起点としている「Rivoli通り」に面していて「Tuileries駅」がすぐ。
これで行動がしやすくなるし、時間のロスも短縮されるわけですね。
で、こんな、便の良いところだと、「高いでしょうよ。」と思われるかもしれませんが、旅行代金総費用を考えれば、パックツアー
と比べても、すごくリーズナブルだと思います。

まず、基本的に、パリは、ツインが主流。シングルでも、ツインでもほとんどお金は一緒と思ってもさしつかえないと思います。
で、そこに、浴室付きにするか否か、また、シャワーだけでよいか、バスタブも欲しいかで料金が変わってきます。

ちなみに、部屋が気に入らなかったら、「かえてくれ!!」と言うと、代替のところがあれば、替えてくれます。

私が3回目に行ったときは、ちょうど、パリコレ真っ最中で、ホテルが一杯状態の為、日本でバスタブ付きの部屋を予約したにも
かかわらず、到着が夜になってしまったら(私のせいじゃないよ。飛行機のせいだよ)、日本語スタッフも帰った後で、あっさり、
「部屋が一杯で…」といわれ、1日だけ、シャワーのみのお部屋にされてしまいました。
で、次の日、部屋があいたので、良い部屋に替えてもらったのだけれど、ここが、また、すんばらしくキレイ。
一人旅にはもったいないくらいの3つのベット+2つのライティングデスク(笑)。
最上階で、日当たりがすごーーーく良いの。
昔の建物なので、8階程度ですが、古さがものをいって、ホテルというより、マンションに住んでるみたいで、気分はパリジェンヌ♪
お風呂は、お部屋の片隅の窓辺にあって、(ネコ足のバスタブだぞーーー!)日の光をあびながら、入れるのさ。
ちょっとこっぱづかしかったけど、気分はロザリー?(庶民が背伸びして、贅沢な時をすごした感じ)最高でした。

さて、みなさんの気になるところは、料金ですよね?

まず、私が、日本で予約したときには1泊750フラン(1フランおよそ20円強と思ってください)
現地に行って、予定より低いランクになったのが720フラン。
そして、すんばらしいお部屋が820フラン。

ちょっと、考えてみてください。
16,400円で3人泊まれて、最上階で、交通至便。
一人、5,500円くらい(すごいアバウト計算ですよ。念の為)。  ね?オススメの意味がわかっていただけたかと思います。

ちなみに、私ったら、何を思ったかのか、ベルサイユでも宿泊したんですけど、あそこ、観光地でしょ?
昼間は、いろんな人種がいますが、みんな、夜には帰っちゃうのよね。
まわりはフランス語。ちょっぴり覚悟が必要ですが、結構田舎なので、人もやさしくて、ものすごく良い経験になりました。
すごくキレイなホテルで、ベルサイユ宮殿の脇へ道一本入ったところだったんですが、一泊650フランだったと思います。
朝食は、そこらで買ったまずいサンドイッチを持って、宮殿の木陰で、パクついてました。
脇を犬を連れた人やジョギングの人が通ってて、朝食をパクついている日本人が珍しいんだかなんだか、みんな愛想
よくて、すごく、気分がよかったのを覚えてます。

このベルサイユの宿の予約がなかなか大変でして…。(日本人慣れしてなかったんだと思われます)
まず、うちにFAXがなかったので、会社から、高画質で、予約事項(ガイドブック参照)を送信したんです。
で、返信は、友人(英語のわかる人)のFAXに入れてもらうようにしたら、後日、友人宅に、フランスから”TEL”が来て
悪戦苦闘の末、なんとか、英語で「FAXでお願いね」と言っといたと言われました。
よかった、持つべきものは英語のわかる友人だぁね(^^;;)

ちなみに「返信はFAXでお願いします。また、フランス語がわかりませんので、できれば英語で」というのを忘れずに
書き加えましょう。
そう書いてあっても、わっけわかんない読みにくーーーい手書きのフランス語でお返事がきちゃいますから…。
いちおう、末尾に、お情け程度に英語が記述してありまして、とにかくOKらしい…という判別しかできませんでした。
万国共通の数字だってほとんど、判別不可能なお返事でしたよ(笑)。

返信もなかなかこなくって、えらい心配した覚えがあります。
予約は、最低でも1ヶ月以上前に入れたほうが良いみたいです。
私は、9月中旬に行く予定で、6月末にFAXを入れてみました。
それが、早いか、遅いかはわかりませんが、なにがおこるかわからないので、早目、早目がいいんじゃないかなぁ〜。

○空港からお宿へ

パックツアーならば心配いらないが、個人旅行となると、まず、はじめに気合が必要になるのが、空港からホテルへの
交通手段。
2回目の時のパックツアーは送迎がなかったけれど、友人と一緒(総計4人)だったので、タクシーを利用しました。
ただ、フランスのタクシーは助手席に人をのせないらしいので、「3人しか乗れない…」みたいなことを言われ、
多少の押し問答の末、なんとか、1台に乗りこむことができました。
押し問答は、私の場合、身振り&表情80%日本語10%英語7%仏語3%で行われました。なんとかなるもんです。(^^;;;)

個人旅行の時は、ロワシーバスを利用しました。
いわゆるリムジンバスで、空港からオペラ座まで運行しています。35フランくらいだったような気がします。
待合室に、自動販売機があって、切符がかえるようになってるんですが、私が行ったときは、自販機が壊れていて
あせりましたよ〜。
また、待合室のあるところが、まぁ、暗〜い、汚〜い、プラス日本人は皆無ですので、かなりの勇気がいります。
でもね、そこにいる人、ほとんどが、観光者なので、みんなも、お金入れて、頭ひねってたから、大丈夫(笑)。
雰囲気にのまれてしまいがちですが、別に危険な場所ではないですし、妙な親近感がもてます。
そしてバスが来たら、乗りこむときに直接お金を払えば、あとは、オペラ座まで連れてくれます。

でね、私が旅行前に一番心配したのは、バックの件。
ほら、日本人って、狙われやすいっていう固定観念があるじゃないですか?
しかも、パックツアー慣れしている私には、スーツケースをゴロゴロと石畳でひきずってる人をまず見たことがない。
で、たまたま、会社の近くにフランス政府観光協会というのがあったので、そのへんを聞いてみたんですよ。
その方は、スーツケースでも大丈夫ですよとはいってたんですけど、尚もくいさがったら、まぁ、スーツケースをもって
いると、ある程度裕福な印象はうけますねぇ…と私が望んでいた通りの答えを言われたので(笑)、「スポーツバックなら、
大丈夫ですかねぇ?テニスラケット型のバックがあるんですけど、それでいいですかねぇ」って言ったら、苦笑しながら
「いいんじゃないですか」と言われてしまいました。

結局私は、ロワシーバスで日本人以外の観光客と接したんですが、みんな石畳をゴロゴロとスーツケースひきずって
ました(^^;;;)
な〜んだ!こんな、肩の血管が詰まるほど、重い思いをして、スポーツバックで行くこたぁ〜なかったんじゃんねぇ(笑)。
おかげさまで、私は、観光した先々で、本を買う趣味があるので、帰りは、ビックリするくらい悲惨でしたよ。
やっぱり、旅行はスーツケースかなぁ。
だって、あんな重いスポーツバックさげてたら、何かあっても、身動きとれないもの(^^;;;)


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