広島ハイキングクラブ  山行記録
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2016年02月07日 極楽寺山


極 楽 寺 山(693m)

2016年2月7日(日)

極楽寺山は瀬戸内海国立公園に在り、広島市佐伯区と廿日市市にまたがる原生林豊かな深い山だ。
山頂付近は市民の憩いの場として良く整備され、広く親しまれている。
また山頂直下には高野山真言宗極楽寺があり、県重要文化財である本堂をはじめ阿弥陀堂には、 かつて日本最大を誇った木像阿弥陀如来大仏が安置される信仰の山だ。
登山道は、魚切、倉重、観音、原、アルカディア等沢山のコースがあるが、今日は一番なだらかな 平良コースで登り、急勾配の広島工大コースで下山する企画である。
9時JR廿日市駅を出発し平良登山口に向かう。
本日の参加者は39名の大所帯で、人気の山にふさわしい。
9時40分、宅地造成地でストレッチ体操、衣服調整後A班より出発する。
天候は薄曇りだが時折、雲の切れ目から朝日が漏れ、とても気持ちの良い尾根歩きが続く。
既に極楽寺で参拝を終えて下山して来る方々と挨拶を交わして道の譲り合いは、山ならではのマナーで清々しい。
途中何度か休憩を繰り返して歩を進めると、このコース唯一の展望が開ける。
もやっているとは言え、広島湾に浮かぶ宮島、江田島、能美島、似島等の多島美が素晴らしい。
時刻は11時、前方に境内の大木が見え始め、原コース等の分岐を過ごし、工大コースと合流点である36丁の仁王門に着く。
積雪であれば石段が凍結し、しかもアイゼンの使用が禁じられているため要注意であるが、本日はその心配は無く一気に登り詰める。
11時30分、予定通りお寺に到着する。
トイレ休暇を兼ねて、鐘つき堂展望台から眼下に広がる廿日市市、佐伯区五日市の街並、旧広島市南部、それに瀬戸の島々の大展望を楽しむ。
視界が良ければ、四国の石鎚山まで見えるとか。
残念なのは周囲が樹林に遮られ、展望角度が小さい事だ。
聞くと伐採の要望が寄せられるが、ここは国立公園に属し、伐採はもとより枝払いも許されないそうだ。
私はこの山をホームグランドとしており、登山回数は100回超となる。
参拝録に印を頂き、担当者に代わって団体参拝届にも記帳する。
住職さんは高校時代、山本浩二さんとチームメイトで、甲子園切符を目前にしながら逸した時の三塁手だ。
カープ選手のサインボールや赤ヘル等が飾られているのは、そのためである。
本堂で参拝後、奥の院のアスファルト道より木道の急登を経ると693mの山頂広場に到達する。
十方や恐羅漢山が見えるのであるが、先を急ぐ。
5分で多目的広場(芝生広場)に出る。
ここには2棟の東屋と数ヵ所に机付きベンチが設置されており、開放的でとても雰囲気が良い。
突然、粉雪が舞い、やはり気温の低さを感じる。
早速、東屋階段で集合写真を撮り、思い思いのグループに分かれて30分間の昼食タイムとなる。
12時40分、蛇の池・管理棟経由で下山にかかる。
季節には見事な睡蓮が池一杯に彩りを添えるが、 この時期、静まり返って佇んでいる池もまた風情がある。
アスファルト道で再び第二駐車場へ戻り、上の東屋で待機中であった大関相談役に声をかけ、巻き道で仁王門・工大コースへと取り付く。
下山は展望階段、水場階段を除けば自然道の急坂が続き、注意しながらどんどん高度を下げる。
石柱には山頂までの距離が表示してあり1800mと書かれた所が登山口・駐車スペースである。
ここからはゴルフ場の側道を海に向け、14時18分広島工大上バス停に着き解散となる。
担当者のバス時刻10分前到着の見事な計算に感心する。
2~3の方以外はバスで五日市駅まで乗車、広電・JRそれぞれで帰路に着く。
地元の私はJR改札口で皆さんを、お見送りした。
<参考> 積算距離11.6Km, 移動時間 3:51 停止時間 1:33 総上昇量 821m 歩数 21,875歩
                                 (A班記録 寺地 越二)