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[閑話休題]


安全登山は謙虚な心から

◎最近の警察庁発表では、昨年一年間の山岳遭難事故による死者・行方不明者は354人(昨年比35人増)で、統計の残る1961年以来、最多だったそうです。
 また、死者・行方不明のうち単独登山が6割近くを占めており、同庁では複数のグループ登山で、同行者に登山経験者がいるかコースへの予備知識を持っている人がいることを推奨しています。
◎同じく昨年の遭難件数は2589件(同88件増)、遭難者数3111人(同182人増)で、何れも過去最多になっており、更に最近の中高年の登山ブームを背景に、60歳以上の遭難者の51%、死者・行方不明者の65%を占めているとの事です。
◎そのような遭難者の中には、若い頃からゴルフや他のスポーツを楽しんでおり、健康や体力に自信があり、比較的に経済力があるのか、一気に高い山や行程の長い山に出かけ、登山に対する予備知識が不十分だったためか、コース判断を誤ったり、疲労から来る転落などで事故を起こしているケースもあるようです。
◎最近の事例ですが、ある山の会で最近入会した比較的高齢な人達が、何人かで山行計画を作り所属の会に計画書を提出した時、会としては参加希望者の年齢構成、経験から時期尚早と判断して中止を勧告したにもかかわらず、折角計画したからと出かけて、結果的にはコース判断を誤って転落死者を出し、地元の警察、消防の救助活動を受けることになり、そのことが所属山岳会の存亡に影響を及ぼしているとか、登山にも謙虚な心を持つことが肝要だと思うこのごろです。(文責・大関)