※この設定はもとは「グラード辞典:世界観:組織」の項にあったものです。
※この組織に関する追加設定、NPCなどは、この投稿の下にレスしてくれるとわかりやすいです。
トロウ政府の組織で、通称『モンスターサービス』と呼ばれています。
様々な“事件”に対処するための組織で、官憲などが扱う“事件”との違いは、モンスターがかかわっていると判断されるものを扱うところです。
また、地域単位で組織・管轄されている官憲と違って、こちらはトロウ国内全域が管轄という違いもあります。
組織内は対処するモンスター種類に応じて課に分かれています。もっとも、基本的にここの仕事は、いかに要領よく事件等を魔法士協会や十二神殿、冒険者などに回すか? というのが仕事のメインであり、『実行班』の人数はさほど多くありません。
ちなみに、なぜか『10課』が存在しません。縁起担ぎや、全滅した課の名残――機密課の存在など、様々な噂があります。
・01課 - 魔法生物課
主に魔法技術で生み出された魔獣などへの対策を講じるための部署です。それゆえ、魔法技術に精通した種族であるホーミュスーが中心となっているのですが、それゆえにどこか胡散臭い空気を払いきれない課です。
この課は、事実上魔法士協会の出向者で構成されています。
・02課 - 対飛空生物課
ワイバーンを始めとする空を飛ぶモンスターに対応する課です。課員には優れた弓兵部隊や、風の精霊魔法を得意とする者、フェンラン種などがいますが、基本的には新開発の対空武器などを実地訓練する課とも言われています。
・03課 - 特異自然現象対策課
精霊力の異常などで起こる事件を専門に対応している課です。構成員は、種族的に精霊界とのコンタクトに長けるフェアリー種、エルフ種を主とし、少数ながらライグル種も職員として存在します。
・04課 - 負生物対策課
通称『死課』。ゾンビ、スケルトンなどに代表される不死生物への対処を専門とする課です。この課の職員は、十二神殿からの出向者で構成されており、通常は十二神殿の調整機関として機能しています。
この部署にはグールやワイトなど、被害者をアンデット化する存在に対処するため、緊急を要する場合の実働部隊として、テウ、アルカーナなどの『アンデッド狩り』を得手とする神官を中心とした実働部隊があります。実戦は勿論、『汚染』域の浄化など、業務内容は以外と広く、危険度も高いです。
といっても、そのようなアンデットの被害例は低く、設立当初からすると規模は縮小されています。そのメンバーは05課などに異動したとされています。
・05課 - 罹獣病対策課
ライカンスロープ、レッドキャップ、ファンガス、フンババカースなどに代表される、感染力が高く、また感染・発症者が『魔物化』する特殊な病気を専門に対策する課です。戦闘力だけでなく、豊富な知識や神聖魔法・精霊魔法による治癒技能などが必要で、ある意味個々の対応力がもっとも問われる課と言えます。
この課は、取り扱う事件が“災害”クラスのものが多いことから、『汚染』域の封鎖・拡大防止・被災者の治療・浄化などをするための実働部隊を抱えています。
・06課 - 希少幻獣保護課
希少な幻獣の保護観察を目的とした課です。
課員に求められる物は戦闘能力よりも対象を無傷で捕獲する能力と、何よりも豊富な知識です。この課は、エルフやライグルなどが多くいます。
・07課 - 水棲生物対策課
海や川での水難事故の原因を作るモンスターの対応をする課です。
パクタックをはじめとする水中戦闘のスペシャリストたちです。
・08課 - 情報課
トロウ各所で発生する怪物事件を調査する事務課です。彼等が調べ上げた情報を元に、各課は行動を決定します。
集まった情報を分析する「分析官」が主な職員で、現地調査をする人員もいますが、トロウ全土に散らばることが多いため、分析官が冒険者を派遣したり、冒険者を護衛に現地調査に赴くこともよくあります。
・09課 - 巨獣対策課
とりわけ体長の大きい陸生の危険生物への対策のために存在する課です。(水棲の大型生物は水棲生物対策課の領分だからです。)目標が大型であるため、配備されている兵装も攻城兵器であるバリスタやアルバレストなどが多く、所属する職員もそれらの『兵器』の扱いに長けている者が多いです。事実上、軍の出向で占められています。
・10課 - ???課
かつて存在していましたが、ある事件により現在は欠番となっています(もっともその『ある事件』も噂の域を出ないのですが・・・)。余り表沙汰にできないケースを処理する為の暗部だとも言われ、何故10番が公式になっていないのか噂の域を抜けていません。
・11課 - 人権外種族対策課
トロウでは人権を認められていない種族に対応する課です。
実態調査・人権種族との間の軋轢調停が主な任務ですが、事態によっては、武力行使でこれを解決します。そのため、調停官が冒険者を雇って護衛および紛争解決に同行させることもよくあります。
・00課 - 害神課
公的には『存在しない』とされる課です。この世ならざる強大な異存在に対抗するための部署で、モンスターサービスの中で最も過酷で、最も職員の致死率が高い課と呼ばれています。ゆえに最精鋭の部隊で常時構成、維持されるため、慢性的な人手不足なのが現状です。
最近では、規模縮小された 04課 の実働部隊がこちらに移されたともいわれますが、真相は不明です。
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■セッションソースとしての利用
この組織は、事実上冒険者の仕事を行ってる組織でもあるため、利用には注意が必要です。実働部隊が強ければ、冒険者なんていらないよということにもなりかねません。
そのため、この組織は、基本的に十二神殿や魔法士協会、冒険者などに仕事をまわすための組織、つまり、依頼主として仕事を持ってくる存在として使用するとよいでしょう。