猿酒は、『酒樹』と呼ばれる樹木の果実や樹液を原料として、『バッカス・エイプ』という特殊なエイプの群れのみが造ることが出来る酒で、非常に美味であるとして知られています。
無色透明で、精製した群れや酒樹の森ごと・森の年齢ごとに風味・濃度が変わりますが、新緑を連想させる爽やかな香りの中に果実の甘い風味をほのかに感じさせる豊かな味わいが特徴的です。香りのバランスによって口当たりが変化し、果実の香りが強いほど口当たりは柔らかく、逆に新緑の香りが強ければきりっと引き締まった口当たりとなります。
価格は物によってまちまちですが、入手が困難な為に高価で取引されており、一瓶あたり最低でも３００ｒｋを下回ることはありません。
酒樹について：
酒樹は、背の高い真っ白な幹を持つ珍しい常葉広葉樹の樹木で、樹液や果実に多分なアルコールを含んでいます。
この樹木は生えていること自体が稀ですが、生えている場合は、深い森の奥地に酒樹のみで森を形成しており、酒樹の森には、必ずバッカス・エイプの群れが暮らしています。
酒樹の森は、バッカス・エイプとの共存が不可欠で、バッカス・エイプの居なくなった酒樹の森は、数年で枯れ果ててしまうと言われています。
また、酒樹の森は、森全体に酒気を帯びており、長時間留まると酒に酔ってしまいます。この酒気の為、他の動植物は酒樹の森で生息することは出来ません。
バッカス・エイプについて：
バッカス・エイプは、エイプの亜種で、顔などの皮膚の部分が通常のエイプよりも赤いことが特徴です。体長は１ｍ〜１．５ｍほどに成長し、１００年ほどの寿命を持つと言われています。また、『酒樹』と呼ばれる珍しい樹木の森にのみ生息し、『猿酒』を造ることで知られます。
彼らは知能がとても高く、群れの中には精霊語を解し、サイレントスピリットを使用する固体もいるとされています。このことから、一部の識者の間では、バッカス・エイプを妖精の仲間であると考える者も多いようです。
通常、1匹のリーダーの元、２０〜４０匹ほどの群れで生息し、この群れは酒樹の森の形成・維持に深く関わっているとされ、自らが生活する酒樹の森と猿酒を非常に大切にしています。彼らは、友と認めた者にのみ、猿酒を振舞うことがあります。
バッカス・エイプ モンスターデータ
バッカス・エイプ
モンスターレベル＝１
知名度＝１２
敏捷度＝１３ 移動速度＝１３
出現数＝数匹〜十数匹
出現頻度＝非常にまれ
知能＝動物なみ 反応＝中立
攻撃点＝牙：９ 打撃点＝２
回避点＝９ 防御点＝４
生命点／抵抗値＝１２／９
精神点／抵抗値＝１０／８
特殊能力＝特になし
生息地＝森の奥地
言語＝なし
知覚＝５感
エルダー・バッカス・エイプ
モンスターレベル＝３
知名度＝１２
敏捷度＝１３ 移動速度＝１３
出現数＝単独〜数匹
出現頻度＝非常にまれ
知能＝動物なみ 反応＝中立
攻撃点＝牙：１２ 打撃点＝５
回避点＝１２ 防御点＝７
生命点／抵抗値＝１６／１２
精神点／抵抗値＝１２／１２
特殊能力＝精霊魔法３レベル
生息地＝森の奥地
言語＝精霊語
知覚＝５感