第一話『キャラクタープレイッ!!』
        今回、このプレイを始めるに辺り、GMにはとあるテーマがあった。 
         そう。そのテーマとは・・・ 
         
         キャラクタープレイ 
         
         これである。 
         巷ではキャラクタープレイには賛否両論である。様々な主観的、客観的な発想と感想。そしてそれらを元にした意見……。 
         中にはただの上げ足取りになってしまっているものあるが、実に様々な考えさせられる意見があるものだ。 
         そして、私なりにその意見をまとめ、そして自分のものとしたキャラクタープレイへの考えがある。 
         キャラクタープレイ・・・それは視線をキャラクターにまで落とすことを言うのだ・・・と。 
         だからキャラクタープレイでなりきる必要はないのだ。演技をする必要はないのだ。もちろん、これらはキャラクタープレイへより深く馴染むためには重要なファクターかもしれない。が、『キャラクタープレイ=演技必須』という図式では、本来ないはずである。 
         視線をキャラクターにまで下げるのだ。キャラクターが知り得ることはプレイヤーも知っており、キャラクターが知らない事は、プレイヤーも知らない事としてゲームを進める。 
         一見、それは不利なことかもしれない。だが、その不利・・・というより枷こそが、私は面白いと思う。 
         
        
         
        GM : と、ゆーわけでキャラクターを作って欲しいのだが。 
        プレイヤーA : ・・・唐突にありがとうございます。いや、別にゲームをすることにはやぶさかじゃないのですが・・・。 
      GM : じゃあ、うだうだゆーとらんと早く作らんかいっ。 
      プレイヤーA : ・・・御意。それで、他の人たちはどんなキャラクターを作ってるんです? 
      GM : は? 
        プレイヤーA : いや、「は?」とか言われても・・・他の人たちがどんなキャラクターを作っているのかを知れば、バランスがとりやすいでしょ? 
      GM : 知る必要はなぁいっ。 
        プレイヤーA : ・・・え? 
      GM : 今回。他のプレイヤーたちがどんなキャラクターを作っているかは一切告知はしない。だから自分が好きなキャラクターを自由に作ってくれたまい。 
        プレイヤーA : ・・・それ、バランスが悪くなりませんか? 戦士が三人もいる某リプレイとか(笑) 
      GM : なんとかなったじゃないか(笑) それにどのパーティも勇者・戦士・僧侶・魔法使いとバランスが取れているなんておかしいだろ? 
        プレイヤーA : まぁ、そりゃそうなんですけどねぇ。 
        GM : 少しくらいのバランスの悪さならこっちで調整するから。そんな心配無用。ちゃっちゃと作るっ。 
        プレイヤーA : へーいっ。 
      
   
         
         GM−人形流の「キャラクタープレイへの考え(その1)」 
         最初、キャラクターを作る時によくある光景ではないだろうか?  
         
        「あ、君ソーサラーとったんだね。じゃあ、俺はファイターにしよう」 
         
         とか 
         
        「一人くらいプリーストがいないとやばくない?」 
        「そーだな。じゃあ俺とるよ」 
         
         とか。 
         ごくごく当たり前の光景だが、ことキャラクタープレイでの考え方によるとこれはおかしいのではないか? と私なりに思ったわけだ。 
         他人がどういう生まれ、能力で、そしてどのような技術を保持しているか・・・それはキャラクターより上・・・つまりはプレイヤーの視点だからこそなしえる事である。他のキャラクターの技術や能力に応じて、自分の能力や技能を保持する・・・これはキャラクタープレイとしてはおかしいのではないか? 
         そう思って考え出したのが、今回の「他のキャラクターはどんな能力、技術を持っているのかを教えない」というものであった。 
         
         なぁに。少々のバランスの悪さならこのGMの手腕でなんとかしてみせようではないかっ! 
         
         
         
        GM : じゃ、みんなキャラクターできた〜? 
        一同 : はーいっ 
        プレイヤーA : 人間。 
        プレイヤーB : ハーフエルフ。 
        プレイヤーC : フェアリー(グラードオリジナル)。 
        プレイヤーD : ハーフエルフ。 
        プレイヤーE : フェアリー(グラードオリジナル)。 
         
         げふはぁ!?(吐血) 
       
        
       
       
      は、早くもくじけそうであります隊長!?  
       
       
       
       
       
       GM : い・・・いちおう主技能なんて聞いていい? 
        プレイヤーA : ファイター 
        プレイヤーB : レンジャー 
        プレイヤーC : シャーマンのみ。 
        プレイヤーD : レンジャーとシャーマン。 
        プレイヤーE : シャーマン。 
         
         
         ごげぎはぁ!?(吐血) 
         
         
         
         よ、予想以上であります隊長!? 
         
         
         しまった・・・まさかこんなにもアン・バランスになるとはゲームマスターもびっくりだ。 
         しかし自分から「キャラクタープレイじゃぁ〜〜〜キャラクタープレイをするのじゃぁ〜〜〜」と言った手前、自分から「変えてっ♪(媚び)」なんて絶対したくない。 
         
        プレイヤーC : ・・・私、別のキャラクターを作り直そっか? 
        ・・・察してくれてありがとう。でもね、今回のキャラクタープレイでの醍醐味でもあると思うのよ。皆さん、自分の思い思いに作ったからこそ、こういうパーティ構成になったと思うからね。だから私も頑張るから、皆さんも頑張ろうねっ。 
         
        プレイヤーC : はーいっ。 
         
         
         
        GM : (やったろーやないけぇ〜) んじゃ、皆さん準備はいーでっか? 
        プレイヤーE : かまわないです。 
        プレイヤーD : OKです。 
        プレイヤーA : 自己紹介とかいる? 
        GM : うん。今からしてもらいます。 
        プレイヤーE : キャラの? それとも実生活の? 
        GM : キャラのです。実生活を紹介してもらっても・・・(笑) 
        プレイヤーE : それもそうだよな。(笑) 
         
        GM : じゃ、あいうえお順でいこう。まずプレイヤーAから紹介よろしゅう 
        プレイヤーA : 了解。あ〜、まいったなあ。こういうの俺、あんまり得意じゃないんだよね(すでにキャラクタープレイモード)・・・とりあえず、名前はギア=ノーティス。人間、男、15歳。傭兵出身で剣と槍には多少自信があるよ。これからよろしくなっ! 
        GM : 彼は、このパーティ唯一の接近戦闘力を保持しています。貴重品です(笑) 
        プレイヤーE : 最前線でみんなを守ってくださいね。(笑) 
        ギア : ああ、まかせといてよ。 
         
        GM : じゃ、次はプレイヤーB、自己紹介よろしゅう 
        プレイヤーB : 俺はクレハ=ディー。ハーフエルフ。20歳。武器は弓。俺痛いの嫌いなんだよね・・・。あと、デートの申し込みは24時間OK。(笑) 
        GM : 彼はこのパーティ唯一の回復魔法を使用します。同じく貴重品です(笑) 
        クレハ : あ、性別は男ってのを言い忘れてた。これからよろしく! 
        GM : はいどーも(笑) それじゃ、次はプレイヤーC。自己紹介よろしゅうっ♪ 
        プレイヤーC : ほーい。アタシは見てのとおり(?)のフェアリーで、名前はミュウちゃんです♪ 年齢はいちおー14歳くらい(笑) 技能はシャーマン2レベルおんりーです。みんな守ってね  
        クレハ : 任しとけ!!俺が守ってやるぜ!!(笑) 
        ギア : 調子のいいこと言ってるなあ。「守ってやる」って言ったって、前には出ないんだろ? 
        クレハ : まあ、そうなんだけどねえ(笑) 
        GM : ミュウは実際年齢は6歳です。フェアリーの年齢では、これで人間の14歳前後ですので。 
        ギア : へえ、フェアリーってのは成長が早いのか。 
        GM : うん。その分寿命が短いっす。 
        ミュウ : 犬みたいなもんなんだな(笑) 
        GM : はい、ミュウありがとさんっ♪ じゃ、次はプレイヤーD、自己紹介よしなにっ♪ 
        プレイヤーD : ふにゅ。えっと・・・。ソノ・・・。リ・り・リズィ=セティアノですぅ〜。 
        えっと・・・。りずぃのおとぅさんが、狩人だったから弓が得意です。あっ。あと、精霊さんとも仲良しですぅ〜。歌もちょっとだけ出来ます♪ みなさんよろしくですぅ〜。年齢15歳、性別女のハーフエルフです。 
        GM : 今回、ハーフエルフ二人ともやたら若いな(笑) 
        クレハ : 若いか? 20歳って。 
         
         クレハのプレイヤーは、今回SW初参加です。 
         
        GM : ハーフエルフの平均寿命は200歳前後なんでね。二人ともまだ若造中の若造(笑) 
        クレハ : なるほど。 
        GM : じゃ、とりはプレイヤーE・・・ってこら、イタズラしてないで、戻ってきて自己紹介せいっ(笑) 
        プレイヤーE : は〜〜〜い! えっとね、僕はシェリック・ロロア、みんなはロロアって呼んでね。大好きなのは、歌を歌うことかな。後、悪戯も大好き。(笑) 年はね、確か、暑いのを11回くらい数えたかな。(笑) 
        GM : 良い表現ですな(関心) 
         
         これもキャラクタープレイの一つではないかなぁ? つまりロロアにとっては、年齢というのは頓着するものではなく、「だいたいそんくらいだよー」というのを表現した良い方法だと思います。 
         
        ミュウ : 11歳?? 
        ロロア : う〜〜〜ん。たぶんそのくらい。年には結構無頓着だから。 
        ギア : え〜と、6歳で14歳相当ということは11年だと・・・・・・あ〜もう、わけわかんなくなってきた。 
        GM : 11歳だと、まぁ20代半ばくらいかな? 
        ロロア : できることは、精霊魔法と、シーフ、サーガを歌うことさ。おもしろそうなことにはとにかく首を突っ込みたい性格なの。みんなよろしくね。 
        ミュウ : わーい、おにーちゃん♪ ←フェアリー 
        ロロア : わーい、お仲間だ♪ ←こやつもフェアリー 
        ギア : まあ、何歳でもいいや。これからよろしくな! 
        GM : じゃ、このメンバーではじめます。準備はいーねー? 
        ミュウ : おっけーです♪ 
        ロロア : いいよ〜〜ん♪ 
        リズィ : はーい。OKです。 
        ギア : いつでもいいぜ〜。  
        GM : クレハ、気後れせず、どんどん会話に参加してきてね。普段やってるチャットと同じつもりでいいからね。 
        クレハ : はーいっ。  
        
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