セッションＧＭをする

セッション募集の際にＰＬに明示すること

• 開始日時（例：何月何日の何時から開始）
• セッションの予定時間・予定回数（例：４時間）
• セッションのＰＣランク・または中心となる冒険者レベル（例：ランクＣ）

その他、セッション傾向や募集人数などについては、必要があるならば明示してください。また、シナリオ上、技能的に必ずいなければならない／居ては困るようなものがある場合は、それも明記してください。（例：シャーマンが最低一人はいなければいけないなど）

募集ランクについて

• セッションを募集する場合、Ｓ・Ａ・Ｂ・Ｃランクの中から一つまたは複数選んでください。（例：SAといえば、ＳランクとＡランクＰＣのみが参加できるセッションを指します）
• 全ランクのＰＣが参加できるセッションを、フリーランクといいます。
• また、ランクではなく、冒険者レベル（技能レベル）で募集をかけることも可能です。（例：冒険者レベル４程度（ただしソーサラーは3レベル程度）など）

ランクは、総経験値によって分かれており、Ｓ（20000点以上）、Ａ（15000点以上）、Ｂ（10000点以上）、Ｃ（9999点以下）です。平均的な冒険者レベルは、1000点技能でＳ（５〜６レベル）、Ａ（４〜５レベル）、Ｂ（４〜３レベル）、Ｃ（３〜２レベル）でしょう。
ただ、ＰＣによってはその限りではないので、より厳密にＰＴの冒険者レベルをそろえたいときには、冒険者レベルによる募集をすることも可能です。

希望者が定員オーバーしたとき

• 希望者が定員オーバーした時は、遊戯会では、ダイスを振るなどして参加者を定員まで選ぶのが一般的です。先着順でもＯＫです。
• 前回希望していたのに落選した人や新人さん、久しぶりに遊ぶ方、招待した人などを優先的に選んだりするのは、問題ないです。

下記の『インスタントメッセンジャー、ブログなどでの募集について』でも記載していますが、選び方・募集方法が不公平にならないように気を付けてくれれば、募集方法や選び方は柔軟に行えます。

インスタントメッセンジャー、メール、ブログなどでの募集について

上記の『依頼板』および『雑談ルーム』を使用した募集だけでは、あまり遊戯会に顔を出さないＰＬさんとはなかなか遊べないという欠点もあります。ですので、上記以外でも、メッセンジャーやメール、ブログなどを使用したＰＬ募集（例：〜〜立てますと告知など）は禁止しません。
ですが、ＴＲＰＧ遊戯会は、フリーセッションサイト（参加者は公平に遊ぶ機会があるのを原則とするサイト）ですので、メッセンジャーやブログなどだけでメンバーを集めるのではなく、なるべく雑談ルームや依頼板でも募集をするようお願いします。
雑談ルームや依頼板で告知されていないセッションがいつの間にか立っていた、などとはならないようにお願いします。

複数ランクセッションの場合＆報酬の考え方

複数ランクセッション（例：SAやABやBC、フリーランクなど）の場合、報酬基準の違う複数のランクのＰＣが混在して依頼を受けることになります。この場合、やり方はいくつかありますが、“依頼内容に妥当な報酬額にし、上記基準に照らしてもらいすぎているランクのＰＣに対してだけ、セッション終了後の生活費判定を増額する”というのが良いでしょう。

例：ランクＡ、Ｂ、Ｃが混在しているセッションで、報酬が500rkだった時に、CランクPCにだけ、最後の生活費判定時に200rk生活費を上乗せする。

また、このことからもわかるとおり、複数ランク混在セッションで、高ランクがいるからとって、高ランクＰＣの報酬基準に合わせる必要はありません。簡単な仕事は報酬は安くなって当然ですし、難しいのは高くなって当然です（難しいからって高くする必要もありませんが）。

例：キャラクターチャットが中心のフリーランクのセッションにおいて、ＳランクＰＣがいるからといって、報酬を2000rk用意する必要はありません。セッション内容にもよりますが、300rk程度で構わないのです。

『報酬が安い』とＰＣが言うのは構いませんが、だからといって、ＧＭは妥当な額以上の報酬をあげる必要はありません。報酬が安くてそのＰＣが受けられないなら、他に受けるべき理由をＰＬが考えたり、または別のＰＣに変更すればいいのです。
セッションは、ＧＭとＰＬみんなの共同作業ですので、ＰＬのみなさんも、報酬のことでＧＭを困らせないようにお願いします。

複数の依頼を受けた（クリアした）場合の考え方

セッションによっては、複数の依頼が提示され、その依頼のいくつかをセッション中にクリアできる場合もあると思います。
そういう場合、複数依頼分の報酬が丸々入ってくるわけですが、その総額が、上記の報酬基準を超えてしまうこともあるでしょう。そういう場合、“報酬はその額にして、生活費などを増やして調整する”という手もあります。

ＰＬの皆さんも、「かなり儲けたから、ついお金を使いすぎた」など、そのＰＣらしい理由で、協力してあげてください。

特殊な報酬について

購入判定が必要なアイテム・有用なマジックアイテムなど

データ的に有用なアイテムを指します。こういったものについては、遊戯会ではＰＣに渡すことを推奨していません。ＧＭとしてマジックアイテムや高品質武具などを渡す場合は『10セッションに1個でも多いくらい（※）』だと思って下さい。
強力な武具や強力な効果があるアイテムは、多くのＧＭがそのＰＣと遊ぶフリーセッションサイトでは、容易にセッションバランスを崩すものとなります。ですので、できる限りあげないようにしてください。

※１０セッションに１度、参加者全員に１個配るという意味ではなく、１０セッションに１個です。５人の参加者全員に１個配るのならば、５０セッションに１度でも多いくらいです。

コネ

セッションで知己を得たＮＰＣとのコネクションを指します。
こういったものについては、コネおよびそのコネの効果は、与えたＧＭの下でしか使用できないものとします。他のＧＭのセッションで使う場合は、そのセッションを開催しているＧＭ（与えたＧＭではありません）の許可が必要です。
また、データ的に有用なコネは、一度使用したら消滅としたほうが良いです（例：購入判定に＋１など）。

フレーバーアイテムなど

例えば、良い香りのお香ですとか、温泉宿泊券ですとか、データ的に役に立たない効果のマジックアイテムなどを、フレーバーアイテムと呼びます。
そういったフレーバーアイテムは、ＰＣの色づけとしても役立ちますし、あげて問題ありません。ですが、ＧＭが全く想定してない使われ方（データ的にマイナスの効果しかないマジックアイテムを、敵ＮＰＣに渡すなど）もあるので、あげる際には注意が必要です。

生活費について

遊戯会では、セッション終了後、生活費を振ることになっています。
セッションの内容によっては、ＧＭは、その生活費を半額または全額免除することが可能です。ですが、上記報酬基準は、生活費があることを前提にした報酬額ですので、生活費を免除するのは、実質的に報酬が増えるのと変わりません。
そのため、生活費免除は、特段の理由がない限りはしないようお願いします。

ランク適正な報酬額におさめるために、生活費を増やすのは問題ありません。

購入判定について

セッション終了後、参加ＰＣは、購入判定を振る機会があります。ただし、ＧＭは、セッション内容によっては、購入判定不可としても構いません。例えば、急いで僻地に行くようなセッションでは、お店に注文するような余裕もなかったりするでしょう。
もっとも、購入判定はＰＬにとっても楽しみですので、あまり、「購入判定不可」とはしない方がいいです。