ト・テルタ | |
司るもの | 美・幸運・狂気 |
誓い | 幸運を信じよ、幸運は追求するものなり。美ならざるものもまた美なり。 |
戒律 | 全てを美しく、華やかにせよ。楽しみを味わえ、常に楽しめ。人々に幸運を与えよ。笑わせよ。狂うものを止めてはならぬ、されど共に狂うはよし。 |
説明 |
あらゆるものの美を司る幸運神ト・テルタは満面の笑みを浮かべ、ゆったりとした着物を目一杯振り回して踊る一人の少女の姿で描かれます。もちろんこれは人々の一つの想像に過ぎず、西部地方では妖艶な笑みを浮かべたエルフの美少女、中央では自由奔放に踊るフェアリーの少女の姿で描かれることがほとんどです。ただし、どの絵にも必ず右手の小指だけは綺麗な装飾を施されます。 |
ソルト | |
司るもの | 知恵・学問・水・鬱 |
誓い | あらゆる知恵の内、最も尊き知恵は無知なり。水の流れのごとくあれ。 |
戒律 | 学べ。流れよ。積み重ねよ。 |
説明 |
あらゆる水と知恵を司る知識神ソルトは、ゆったりとした水色の衣に身を包んだ細身の男性の姿で描かれます。東部地方では無垢な赤子。東北地方、南部地方ではぽっちゃりとしたとても人の良さそうな婦人の姿で描かれます。 |
イーヴノレル | |
司るもの | 愛・豊穣・大地 |
誓い | 全てを愛氏、全てに慈しみを.愛の形は大地のごとく無限にして不変なり。 |
戒律 | 争いを治めよ。生きるためにのみ戦え。 |
説明 |
あらゆる愛と豊穣を司る大地神イーヴノレルは、何枚にも重ねた着物を羽織った二十代後半の女性の姿でよく描かれます。砂漠では土色の布を身体に巻きつけた一人の老いたラーバードの男性。北部では真っ白な薄絹を羽織った目の鋭いボーンレットの女性が描かれます。これはその地方ごとの土地の様子が主な影響を与えているようです。 |
テウ | |
司るもの | 死・生・星 |
誓い | 死と生は同義なり。が、死と生は異議なり。月のように淡くあれ。 |
戒律 | 生きよ。死せよ。 |
説明 |
あらゆる死と生を司る星神テウは、色とりどりの絹の着物に身を包み、黄金の装飾品を身にまとい、右手には反り返った短剣、左手には綺麗な装飾が成された小さな壷を持った美女で描かれます。子の肖像画は他の地方でもあまり差異はなく、死というものがどの生き物にも等しく存在する一番身近な神だからだという説もあります。 |
クオン | |
司るもの | 芸術・繁栄・風・矛盾・幻惑 |
誓い | 芸術を広め、反映せよ。風のごとく漂うこともまた必要なり。 |
戒律 | ものごとを広め、轟かせよ。 |
説明 |
あらゆる芸術と反映を司る風神クオンは一定の肖像画を持ちません。これは他の神々もそうなのですが、クオンはその種類がケタ違いです。あえて例えるならば商業国トロウでは飾り気の多い鎧に身を包み、その四本の腕に多種多様な筆を持ったラーバードが描かれますし、エトラムル聖王都では青、赤、緑とそれぞれ違う色に染め上げられたシャツを着た三人の少女が描かれます。他にも西部諸国では両手を広げて踊るフェアリーの少女。北部では両手から大樹を生やしたボーンレット、ジェクトでは金属の顔を持つ男性で描かれます。 |
アグラム | |
司るもの | 契約・炎・滅 |
誓い | 法と契約は絶対なり、炎のようにあれ。 |
戒律 | 己が信ずる法を信じろ。契約を破るな。 |
説明 |
あらゆる戦いと契約を司る炎神アグラムは、燃えるような真赤な鎧を身を纏い、凄まじい戦慄を放つボーンレットの男性の姿で描かれます。トロウでは真っ黒な鎧に身を包み、巨大な戦斧を構えたドワーフが描かれますし、東部地方では鎧も武器も持たず、ただ両の拳のみを突き示す男性の姿で描かれます。 |
アルカーナ | |
司るもの | 始まり・太陽 |
誓い | 我等は全てを始めるものなり。我等は全てを照らすものなり。 |
戒律 | 始めよ。照らせ。されど留まることも必要なり。 |
説明 |
全ての始まりと、それを支え象徴とされる太陽神アルカーナは、輝ける衣に身を包み、両手を上にかざした一人のフェンランの姿で描かれます.北の方では半身が闇に包まれたクラケット。砂漠の国では太陽にしなだれ、邪悪な笑みを浮かべた一人の人間の女性の姿で描かれます。これはそれぞれの国の太陽に対する思いや印象が反映したものと言われます。砂漠の国にとって、太陽というものは恐れつつも敬われる存在なのです。 |
闇の五群神
ガラ・デ・パスツェル | |
司るもの | 腐敗・無力 |
誓い | 我等は全てを終わりに導く者。全てを終わらせないために、終わらせる者。 |
戒律 | 全ては腐敗を終焉とし、無力たれ。 |
説明 |
全ての腐敗の象徴、無力の神ガラ・デ・パスツェルは、西の方では右半身は絶世の美女、左半身は腐れただれた四十三の腕と十三本の足を持つ女性の姿、トロウやドレスなどの中央ではただ無力に座りこむ三本足の巨人。東では下半身が地面に埋められ、左半身は赤銅色の頑健な肉体、右半身は骸骨の巨人の姿で描かれます。 |
ヴァルンツェ | |
司るもの | 快楽・怠惰・生殖 |
誓い | 全てに快楽を得よ。広めよ。楽を得よ。 |
戒律 | 物事に一切拘りを持たず、全てを忘れよ。開放せよ。関わりを持ちつつ全てを無視せよ。 |
説明 |
快楽と怠惰の神ヴァルンツェは、妖艶な笑みを浮かべ、全裸の上から薄絹の羽衣を羽織り、五つの乳房を持つエルフの女性の姿。東北の方では目の部分を皮のベルトでグルグル巻きにして、ただ無邪気に笑う一人の赤子。トロウでは中性的な容貌を持ち、まるでピエロのような化粧を施し、人骨を積み上げて作られた椅子に淫靡な笑みを浮かべて優雅に座っている姿で描かれます。 |
レーティ・パル | |
司るもの | 時間・曖昧・運命 |
誓い | 我等すべてのものに存在するもの、例え何ものであれ、我が眼、我が手、我が耳から逃れられぬ。 |
戒律 | 手を貸すな。手を出すな。我等は見る存在なり。見守る存在にあらず。 |
説明 |
全ての時間と運命、そしてそれを弄ぶ曖昧さを持った時間神レーティ・パルは、斜に構え挑発的な笑みを浮かべ、右手には鋸、左手には十三本の針がある懐中時計を持った美女。聖エトラムルではグニャグニャに捻れた鎌を持った黒騎士(で、あるにも関らず、エトラムルで国教であるアルカーナの妻とされています)の姿。西部では悪戯めいた笑みを浮かべ、十五本の短剣を漂わせている少年の姿で描かれます。 |
カニクバ |
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司るもの | 破壊・滅び・減少 |
誓い | 全てに破壊を。滅びにすら破壊を。 |
戒律 | 破壊せよ。無価値たれ。 |
説明 |
全ての破壊と滅びの神カニクバは、骸骨の首飾りを下げ、骨だけの右腕を天に掲げ、空に向かって咆哮する一人の巨人の姿で描かれます。東のヴァギラータでは静かに目を閉じ、十六本の腕にありとあらゆる武器を持つ女性の姿、南の大国トロウでは右手に蛇を持ち、左手に牛の首を、そして四つの首からは四色の火炎の息吹を吐く男性の姿が描かれます。 |
ウェンターナ | |
司るもの | 終わり・混沌・月・光 |
誓い | 我等は迎え入れる者。そしてまた繰り返す者。 |
戒律 | 終わらせよ。混沌に帰せ。 |
説明 |
全ての混沌と終焉の神ウェンターナは、真っ暗なキャンパスの中ただ一人ポツンと座る一人の子供の姿で描かれます。不思議なことにこのウェンターナと星神テウだけは、これ以外の絵で描かれる事がほとんどなく、一説によればウェンターナは人々の前に真実の姿を見せた神と言われています。 |