ノワール : 「――パング穴へようこそ。グラード格闘技界の未来を担う皆様。本日のカリキュラムは、パングアムにおけるボーンレット種の優位性と、その取得環境の検証です」
ルー : 「ええと、けんしょう?です!」

 

ルー : 「ノワールさん!わたしは何をしましょうか!」
ノワール : 「隅で座っててください」 
ルー : 「はい!」

 

 

ノワール : 「――パングアムは今や、世界的規模で拡大しつつある、グラードで最もトレンドな格闘技です。この打撃格闘技において、身体強度の高さがそのまま明確な差となり現れております」
ノワール : 「――こちらのルー様は、ご覧の通りたおやかな筋肉と骨格を有しておられます。ボーンレットの方々とは比べるくのございません」(二の腕ぷにぷに)
ルー : 「たおやかな筋肉です! そんなに褒められてもてれちゃいますよ!」
ノワール : 「――このように、まずスタート地点からボーンレット種とその他の種族に差が生じております。それを鑑みて、ボーンレット種は、パングアムを習得する際、経験値をファイター、シーフなどと同様の消費で取得できるようになりました」(断言
ルー : 「ええっ!前までシャーマンと一緒だったのに!」
ノワール : 「――はい。結果、ボーンレット種は、6レベルまで無理なく技能を伸ばせるようになります」
ダルグ : 「うむ、我々生まれたときから骨格等に恵まれているからな、当然だっ」


T.S : カンペ「もう少し大げさに驚いて」
ルー : 「も、もっと大げさですか!」
T.S : カンペ「ケーキ入り饅頭かと思って食べたらワサビ入りのたこ焼きだった時くらいに大げさに」


ダルグ : 「ノワール教官!質問がある!」血気に叫ぶ13歳
ノワール : 「――質問をどうぞ。ミスターダルグ」
ダルグ : 「ボーンレット種の我が言うのも何だが、パングアムと普通の剣技と違う利点は何だろうか!」
ノワール : 「――パングアムの利点、と仰るならば、その携帯性、隠密性につきます」
ノワール : 「――武器を必要としない―― 即ち、戦う場所を選ばない、ということです。武器の携帯を禁じられている場所、武器を失った時こそ、パングアムはその真価を発揮することでしょう」
ダルグ : 「ふむふむ!武器を取られても、常に戦える闘士というわけだ!」
ガナム : 「素手でもめきめきたたかえるのー」


ルー : 「はいはい!いろんな技が選べてひとりひとり個性が出ることだと思います!」
ノワール : 「――はい。よいところに気付かれましたねルー様。取得技の選択により、個人が様々なカラーを打ち出せるようになったことが、パングアム人気の一因と言えるでしょう」
ルー : 「えへへ、ルーは優秀ですから!」
ダルグ : 「個々の戦闘力は高いといっても、我々は一人一人違う技を持つことがあるからな!特色は確かに出るっ!」
ガナム : 「ぱんぐあむは、たたかえるだけじゃなくて、ほかにもいろいろできるの〜」
ダルグ : 「うむ、そうだなガナム殿。戦闘種族から出来た技術だけあって、出来ることは多彩!・・・が、全部は感覚的にしかわからないので、教官、よろしく頼む。」
ガナム : 「がなむも、よくわからないから、先生よろしくなの〜」

ノワール : 「――また、ボーンレット部族では、幼少時より適正のある子供を選別し、徒弟制度にてパングアマーを養成する習慣があります。パング部屋入りした子供は、従来のボーンレット初期技能、『ファイター』では無く、『パングアム』を1レベル有することになります」
ノワール : 「――部族の中でパング横綱となった猛者は、横綱株をパング協会より取得し――」

(カンペが微妙に違うことに気付いた)

ノワール : 「――失礼致しました。ともかく、ボーンレット種は初期技能を、ファイターとパングアムの、どちらかを選ぶことができるようになったのです」

ノワール : 「――収録時間の都合上、第一回目の教室はこれにて幕とさせて頂きます。皆様お疲れ様でした」(お辞儀)


T.S : カンペ「次回予告どうぞ」
ノワール : 「――次回は、パングアム技『連撃』の適用範囲と、奥義『通し』の威力検証を致します。お楽しみに」


WM袋
パングアムの実力階級ごとに、呼び名を与えられる?
序の口(ン・ガミ)  (パングアム1レベル)
序二段(ケルミト)  (パングアム2レベル)
三段目(ハジャン)  (パングアム3レベル)
幕下(ギッニス)   (パングアム4レベル)
十両(ポゥ・トゥ)  (パングアム5レベル)
幕内(ハギィナ)   (パングアム6レベル)
小結(クレプトゥ)  (パングアム7レベル) 
関脇(ハウ・カゥ)  (パングアム8レベル)
大関(カッティス)  (パングアム9レベル) 
横綱(ティキナ・トト)(パングアム10レベル)