|
北欧にある(社)スカンディックホテルは世界で一番進んでいるエコビジネス?
■ この企業は2025年までに、CO2を100%削減(ゼロkg)を目指しています。
〜 CO2排出量はすでに32%減りました。同時に、赤字から黒字化に成功!
デンマークを含めて、北欧で最も大きなホテルチェーンの1つであるスカンディック・ホテルは、もしエコビジネスのオリンピックがあれば、金メダル候補に挙げられることは間違いないでしょう。スウェーデン生まれのホテルチェーン(10カ国146ヶ所にある)であるスカンディック・ホテルは、環境への取り組みを導入し赤字から黒字に転換にできました。
倒産の危機から生まれたエコへのひらめき
1994年、スカンディック・ホテルは、通常の格安ホテルチェーンでした。経営は行き詰まり、倒産目前の赤字状況でした。当時の社長は、必死に解決策を探していました。スカンディック・ホテルの社員が「誇りを持てるブランド」になる、お客さんが理解できるメッセージを発する、より価値のある企業になる。そのためには何をすればいいか....。その時、「環境」を発見したのです。社長はある環境の講演会に参加しました。「すべての経済は、健全な自然に基づいている。自然が決めた「環境のルール」を学んで実行すれば、自ずと『環境に正しい』ことが分かり、迷いもなくなり、ビジネスもよくなります」。この話を聞いて、社長は「これだ!」と感じました。
次に、全社員向けの環境教育を導入しました。掃除担当の従業員から社長まで全社員約6,000人が同じ環境教育を受けました。「環境循環とビジネス」「地下・地上」や「自然に返すことができる以上に取らない」などのルールについて、全社員に対する環境の戦略が始まりました。次は「未来のビジョン」が必要でした。社員は行き先がわからないと計画は失敗するため、社員全員が一緒になって民主主義的に「環境ビジョン」を作りました。その次は、「どうやってそのビジョンを達成すればいいか」を考えなければなりません。英語では、「バックキャスティング」(Back
Casting)と言います。まずは身近なところから実行して、結果はあとで知る、というのではなく、まずはどんな将来がほしいかを決め、それを達成するためにどんな身近な取り組みをすべきかを決めます!
全社員が同じ教育を受けた後、ホテルに「意見箱」が置かれました。その箱は社員のための環境アイデア箱。社員から環境のためのアイデアが数千も集まりました。そして、6ヶ月の間に何と、1,500の環境取り組みが次々に導入されました。最初の取り組みの1つは、「タオル再利用」でした。1泊以上泊まるお客さんに、「地球の水を大切にするために、タオルをもう1日使ってもらえませんか?」という客室係からのメッセージを、世界で初めて導入したホテルがスカンディックでした。現在では、日本を含めて、世界中のホテルが同じ取り組みを導入しています。
 |
木のキー(部屋のカギ)
世界初の環境ラベル認定ホテルチェーン
2004年にはすべてのホテルが「環境ラベル認定」を受けました。スカンディック・ホテルは、世界初の環境ラベルのホテルチェーンになりました。北欧政府が認定しているSwan
Label(白鳥ラベル)です。認定には、7つのカテゴリー(エネルギー、水、配達と交通、消費財と食品、家具・インテリア、化学物質、ゴミ)の中の150以上の基準を達成することが求められています。
エコ取り組みの一部、どうぞ!
○客室:木のキー!
これは「地下と地上」の教育から生まれたアイデアです。客室のカードキーは木製となっています。また、系列ホテルすべての客室2万7,000部屋を、環境ルームに切り替える、スローガンとして:「私たちの部屋を自然に返します」。内装の97%は、自然素材や「自然に返すことができる以上に取らない」素材。また、ほぼすべての部屋が禁煙になりました(タバコの原因で毎年500万人以上の人が亡くなっています〔国連・WHOによる〕。その数は、AIDS・HIVで亡くなる人のほぼ2倍)。
ホテルのロビーキー(
○バスルーム
部屋のアメニティ(使い捨ての過剰包装のシャンプー、歯ブラシなど)をすべて無くしました。代わりに、詰め替えシャンプーやリンスを用意(ホテルとしてもう一つの「世界初」は、詰め替えシャンプーとリンスの導入でした。中身ももちろん環境ラベル付き)。
以上のような環境への取り組みを進めるにあたって、宿泊客からのクレームを避けるため、宿泊客に説明するグリーンコミュニケーション(何のために環境に取り組んでいるか?という説明)スキルを向上させる。
○食べ物
朝食での小さなジャム、バター用の使い捨ての包装も無くしました。代わりに、ガラスの器など美しい容器を用意しました。その結果、3億7,000万個の不必要なパッケージ(有料ゴミ)を削減し、節約したお金を別の環境の取り組みに使っています! 残飯・生ゴミは、バスや車の燃料のバイオガスになります。オーガニックな食材が増えています。
○エネルギーと水
スカンディック・ホテルは、100%再生可能エネルギー(風力、バイオマス、水力など)です。エネルギー効率を上げるため、省エネ電球を導入したり、節水トイレ(4リットル)や節水シャワーヘッドに切り替えました。
2009年からCO2を減らすため、ペットボトル入りのミネラルウォーターをやめ、
水道水に炭酸ガスを加え、水泳の金メダリストがデザインしたリユースボトルで
「スカンディック・ボトル」を作りました。宿泊客にも人気です。
○環境取り組みを始めてから、新しいエコビジネスの発見も!
スカンディックのホテル内のレストランやカフェから出る油(廃油)は化粧品メーカーへ口紅の原料として販売されています(口紅の原料は油です)。また、スカンディックが全社を挙げて環境取り組みを展開したおかげで、大企業にも変化が現れました。例えば、LUX社では自然界で分解されるエコラベル認定のシャンプー(世界初の環境配慮型シャンプー)づくりに成功! Philips社では、初の環境ラベル認定のテレビを開発しました。
○交通や立地
新しいホテルを作る時には、ホテル利用者が車を使わなくてもホテルに来ることができる立地条件を考えています。できるだけ駅(電車・地下鉄)や港(フェリー)に近い場所に作ります。購入した社用車91台のうち、90台がハイブリッド車か再生可能燃料(バイオ燃料)車です。宿泊客に無料の自転車(スカンディ・バイク)を貸し出したり、外出している社員でも自転車を使っています。
各部屋にはお客さん用の3つ分別箱
○ゴミ
目に見えないゴミの「化学物質」を減らすための方針も強い!
例:コーヒー。スカンディック・ホテルの会議室やレストランで提供されるコーヒーは、100%化学物質のないコーヒー(=オーガニックのフェアトレード)です。合計すると、1年当たり900万杯にも上ります!
例:掃除。ホテルの大きな仕事の1つは、廊下や部屋などのクリーニングです。スカンディック・ホテルでは、自然界で分解される洗剤を使い、化学物質が混じった洗剤は使いません。社員のユニフォームの洗濯は、エコラベル認定のクリーニング店にお願いしています。
○CSR・社会貢献
CSR(企業の社会的責任)として、毎月ホームレスの人のために食事を提供しているなどです。
■Result 結果
1990年代半ばから2008年までの結果
ゴミ
2,400万kg削減(日本人6万人が1年間に捨てるゴミ量とほぼ同じ)
お客様1人当たり1.5kg/泊からわずか0.5kg/泊まで削減に成功。
経済の利点:約7億2,500万円以上の節約
水
6億リットル削減(家庭のお風呂8000年間以上とほぼ同じ)
経済の利点:約3億7,000万円の節約
エネルギー
4億5,800万 kWh節約(日本の148万以上の家庭が1年間使用する電力とほぼ同じ)
経済の利点:約15億円以上節約
■...そして、CO2のマジック!
CO2は合計32%減らすことに成功しました(1996年?2007年まで)。2025年までに、ホテル全体のCO2を100%削減(ゼロkg)を目指しています。しかも、その目標はカーボンオフセット、排出権取引なしで達成する予定です。
スカンディック・ホテルのユニークな「サステナビリティライブレポート」
※スカンディックホテルのエコビジネス研修、見学体験したいですか?
クリック
明日のブログを楽しみに!!
|