サナザナダルマ 10号
10Ldarma10

バジャ ゴヴィンダム
神ゴヴィンダを崇めなさい。ゴヴィンダを崇めなさい。愚か者よ。死が近づいたとき、文法の規則を暗記してもなんの役にもたちません。
執着を捨てなさい 愚か者よ。黄金や宝石を求めることを止しなさい。前世の行為の結果を今生で受けるのです。与えられたものに満足し、ダルマに専念しなさい。無執着を守りなさい。
蓮の葉の水滴のごとく、人の命ははかないもの。すべての人は悲嘆と利己心と疾病の餌食。
生きているうちは家族もちやほやしてくれる。だが、生命が失われたなら妻すら恐れて逃げてゆく。
気をつけなさい。富は悲哀をつれてくる。まことに、富める者に歓喜はない。金持ちはわが息子を恐れる。これは世の常なのだ。
子供のときは遊び歩き、年頃になれば恋にうつつ。老人は悲しみに沈む。ああ、神を求める者はいないのか。
14 十二の詩にシャンカラは文法学者への教えを説いた。バガヴァタパダと崇められる全知の聖者シャンカラよ。
15 妻を思い、富を思い、なぜ汝はさ迷い歩くのか、風のように。汝を保護する者はいないのか 知れ、友よ。三界にありて、苦の海をわたるただひとつの船は善き友との交わりのみ。
p.230
Sanathana Sarathi June 1988