サナザナダルマ 13号
25Ldarma13

目次

 
Become Ideal Citizens 理想の市民

 p209

Radha is an Inseparable Part of Krishna even as White Colour is an Inseparable Part of Milk     ラダとクリシュナ

 p300

サテイアヴラタ王のものがたり

 p304

サイ ババの伝記 カスツーリ  p306
 むかしあるところにサテイアヴラタという王さまがいました。サテイアとは真理という意味です。王は、真理をいのちとし、目標とし、たよりとしていましたので、サテイアヴラタという名前でした。ある日、ブラフマムフルタという神への瞑想に捧げる暁の時刻に、王は海へ行って神聖な水を飲むためにただひとり城の獅子門を出ました。その日は、海で祭式に従って沐浴をすべき神聖な日だったのです。  獅子門を出ようとした王は、輝かしい光背をもつかぐわしい乙女を見ました。その乙女はいったいたれなのか、そしてこのような暁の時刻になぜ門から出てゆくのかを不思議に思った王は、娘に声をかけました。乙女は富の女神ダーナラシュミであると名乗って、「わたしはずいぶん長いあいだこのお城にいました。これから他の場所に移るところです」と答えました。 今度は魅力的な男性が獅子門からそっと出てゆこうとするのを王は見ました。男は「わたしは布施です。富の女神が立ち去ったいま、わたしがここにいてもなんの意味もありません」と言いました。  やがて、眼もくらむばかりの光輝を放つ人物が城の門にあらわれ、立ち去ろうとしました…………….. p305

Sanathana Sarathi June 1989