サナザナサラチ 44号
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シュリ サテイア サイ大学総長バガヴァン ババは、ブリンダヴァンにおける同大学のインド文化と霊性と題する夏期大学講座の開会式の開かれた5月20日に、インドの国と全世界にたいし無私の奉仕をするよう、男女学生に呼びかけました。

「いま、まさに科学とテクノロジーの時代といわれています。プラステイック、エレクトロニクス、コンピューターの分野で驚くべき進歩がみられます。科学は原子エネルギーと宇宙探検の面においてめざましい発展をとげました。人間はさらに宇宙に人工衛星を送りつづけています。原子の神秘を解明するために膨大なエネルギーと金が使われています。しかしそれにひきかえ、人々の行為を高めることにはさほど関心がはらわれていないのです。他人を追い越す競争をして人々は利己的な行為をなし、邪悪な道を歩み、政治も経済も腐敗しました。人々は階級と宗教闘争によって分裂し、一方権力と地位にたいする欲望は飽くことを知りません。これらの結果、神聖なバラタの国は統一がみられません。学生の世界もまた規律がなく放縦です。

 一方には目覚しい科学の進歩があり、他方には人間世界の社会的道徳的堕落が見られるのはいったい、何がリ有相でしょうか。今日の世界が必要とするのは清らかな心を持つ大勢の青年男女が完全に無私で国家への奉仕のために生命を捧げる覚悟の多数の青年男女です。不幸にしてこんにちでは人々はうつろいやすい快楽と物質を追うことにつかりきっています。それに案の意味があるでしょうか」
p1037
Sanathana Sarathi Aug.1991