北アルプス山行(黒4、薬師、黒部五郎、新穂高温泉)

  
ルート大町(8:20)−黒4ダム−一ノ越(17:45)浄土山獅子岳−ザラ峠−五色ヶ原−鳶山越中沢岳スゴの頭−小屋手前コル(?-6:12)−間山北薬師岳(11:30)−薬師岳(12:20)−太郎小屋(14:25)−上ノ岳手前2泊(16:00--6:40)−上ノ岳(7:00)−赤木岳−中俣乗越(7:48)−黒部五郎岳(9:03)−三俣山荘(12:40)−双六岳東面(13:57-9:10)−双六池−鏡平−新穂高温泉(15:10)−高山
日付1996年(昭和41年)8月11日〜16日
同行者L.T、SL.S、K、Y
感想下方に記録あり



一ノ越付近から針ノ木岳方面間山付近から剣、立山、越中沢山
上ノ岳付近から赤牛岳、水晶岳遠くの槍を背景に休憩



「道標」記録から(青字はSの記録)
8月09日
 20:45 T,S,Kの3名、札幌発。他2名と合流すべく信濃大町へ。部員5名の盛大な見送りと差し入れに感激。
8月11日 快晴〜曇
 01:08 糸魚川着、駅前ベンチや路上などに寝る。
 07:07 I、Yの両人は、既に到着していた。朝食を済ませて、8:20 扇沢行きのバスに乗車。有料道路で道が良い上にガイドがまた絶品!窓からの景色など、視界に入らぬ。快適な旗(?)。
 09:00 下車、荷物代百円を請求される。文句をつけたら上目使いに困ります。フルエル手で、百円出す。
 09:30 トロリーバスに乗車。15分で450円也。高いとはいいながら針の木峠越えに比べれば・・・。トンネルを出ると黒部があった。さして騒ぐほどのダムではない。身支度を整えてイザ行かん!とは言うものの暑いのなんのって・・・。
 平の小屋に通じるダム沿いの道が崩落で使えず高巻き。そのうちメッチェン7名のパーティーに抜かれる。美人揃いだ。一ノ越に行くという。昼少々過ぎて、平の小屋と一ノ越との分岐に出る。予定を変更して一ノ越に。程なく先のメッチェンパーティーに追い着く。Sの顔が、色めく。速休憩。Tの両足がつって、他の4人が代る代るその荷を持つ。メッチェンパティーと抜きつ抜かれつ。空身のTが照れること。Sは写真撮影を頼まれ、即座に引き受ける。岩の上でかまえたとたん大事な所が、"ビリッ"。女の子の申し訳なさそうな顔、顔、々・・・。
 15:45 一ノ越着。テントを張って、焚火をしたら、小屋から文句がきた。テント設営禁止とか。小屋から見えない所に移る。夜中風強し。
8月12日 曇 途中、雷&豪雨
 カビだらけのスッパイモチの雑煮をつめ込んで出発。27分で浄土山。ナプザックに長靴の人間もいる。しばらく登り下りをすると獅子岳。ここからザラ峠の下りはきびしい。真直ぐな道もあるが、ジグザグ道の方が結局早い。しばらく登ると五色ケ原の小屋に出る。道は迷うことなく越中沢岳と続いている。
 スゴの頭を下る頃から雷が盛んになり始めた。Yはピッケルに落ちるのを恐れて、捨てたとか捨てなかったとか。鞍部にキャンプと決定。とたんに雷雨。あわててテント設営。ミゾを切ったが、丘から流れ込む雨水は、グランドシートの下を流れる。やむなくテント内に水路を建設。テントから流れる雨水で飯炊き。
 ズブぬれになったメッチェンが通る。テントに入れと言ったが、ことわられ、傘だけ貸す破目になった。小降りになるまでテントの横に立っていた。
8月13日 快晴
 05:00 起床、回虫が出たとかでKはブルー・フェース
 8:25 立山、剣を見ながら朝食
 14:25 太郎小屋、Kを診療所に行かせる。
 医者とリーダーの会話 「別に回虫のせいではないけれど、腎臓を悪くしたために疲労しているんでしょう」「今日はもう無理ですか」「無理だネー。これから先、黒部五郎まではテント設営禁止だー。ここで張りなさい」「はあー、じあーそうします」
 サブとリーダーの会話 「おい、どうする」「なーに平気さ!」「しかし大丈夫かな?」「ちょっと良心の呵責もあるな。医者もあー言うし」「Kも行けると言うし、逃げよう」
8月14日 
 小雨降る中で停滞。終日"ヒョコ回り""に費やす
 北大山岳部OBより新鮮なキュウリ、キャベツ、食パンをいただく
8月15日 
 08:53 黒部五郎の肩、デポして山頂へ
 11:20 三俣小屋と蓮華山頂への分岐、小屋へ
8月16日 雨 東シナ海に台風が2発、天候悪化、Kの体調不良、Sの歯痛等の理由で下山とする
 04:30 起床。台風が東支那海に2発。日毎に天候悪化の由。8時半頃の会話 「おいY、トランプ出せよ」・・・「すいません。見つかりません」「ない?」「冗談じあーないよ。ヒマでしようがねーな。あー帰りてー」「帰るか、おいコースタイムを調べろ、新穂高温泉に下るんだ」「汽車は夜行がある」「よーし帰れるな。おいみんなどうする」「帰ろう!」「よしそうとなれば食うぞ!」
 09:10 ものすごい風雨の中を下山。耳の中まで雨が入り込む。
 14:30 わさび平。マイクロバスが新穂高温泉まで出ている。「バス代いくら?」「百円」「荷物代とる?」「いりません」「まからない?」「だめよ」「じあ乗らない。温泉まで何分かかる?」「1時間3分」・・・
 慈悲深い神は、マイクロバスに追い抜かれた我々にトラックを与えてくれた。お礼にピーカンの残り。
 15:10 温泉着 ビールで乾杯
 17:00 バスにて高山に出発

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