昭和40年度ニセコ冬期合宿

  
ルートC班
21日 入山 22日 ゲレンデ練習 23日 ワイス(1年目ゲレンデ) 24日 チセ(途中引き返し) 25日 アンヌ(引き返しの際雪崩に遭遇) 26日 ゲレンデ練習 27日 ニトヌプリ 28日 下山
日付1965年(昭和40年)12月21日〜28日
同行者A班,B班,C班 L.Tu、SL.Na(Su),Si,Yo先輩,HaOB,Ni,To,Ya,Mu, D班,E班,F班
感想「道標」よりC班ツアー記録
12月25日 アンヌプリ
 08:35 小屋出発。朝から風雪がひどい。チンポコ岩の手前で、前を行くF班の跡をはずれて少し下をラッセル、この頃より手足の冷たさを訴えるものが出る。気温9時零下15度。吹雪の為に見通しはほとんどきかず。
 09:30 チンポコ岩、斜面はクラスト、風は弱まらず。北壁に入っても風は少しも弱まらない。
 09:40 引き返す。キックターンして小屋に向かう。上方より声が聞こえ、F班も引き返した事を知る。
 10:10 林の中を抜け少し広いところに出る。新雪が深く滑落の心配がなくなって安心。トップのリーダーが雪庇に出会い、全員がストップした。
  この時、上方よりF班から「なだれだ!」という声が聞こえた。すかさず前のほうから「前に出ろ!」という声がした。しかし、後ろの二人が流された。雪崩が止まり下方から助けの声がした。Yoがスキーを脱いで、真下でもがいているHaOBに向かった。Siはその右でストックが動いている方へ走り、石田を掘り出した。ずっと下方でも二三人、誰かを掘り起こしていた。人数を確認したがF班が三人不足だった。辺りを捜し、ストックが逆さに立っている所を掘ったらKiがいた。下方でもTaが掘り出された。二人とも骨折した様子だった。
   まだHiがいない。ストックをつきさして捜しまわったが、ずっと上方にスキーが1本あり、その下を掘ったらHiが見つかった。
 10:50 Nar(F班)、Nakが連絡に温泉に向かう。
  ストックで副木を作り、スキーで負傷者を運ぶが、雪崩現場と夏の自動車道路との中間でタンカがこわれたので、救助隊を待つ。
  少し晴れたときに上方に二人が見え声がし、コールしたが我々が風下の為か、何の反応もなかった。この時、丁度D班が下を通過したが、吹雪のため我々の声を聞いていたが発見できなかった。距離は百米足らずであった。
  30分後に上方からSiと山スキー部の二人が現れた。場所が分からなかったそうである。二人は又場所を知らせるために戻った。
 12:30 スノーボート着く。
 12:50 スノーボート出発。
  皆でスノーボートを押して下げるが、すごく重たかった。そこへ山スキー部隊がアンヌプリ頂上から、雪崩の起きた現場を滑り下りてきて、我々を追い抜いて温泉に向かった。
 14:30 五色温泉着

写真なし

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