ルート | 兜沼駅−兜沼付近泊−庄内−豊里付近泊−豊徳−ペンケ沼(トウ)泊−パンケ沼(トウ)−日本海岸音類(オトンルイ)−パンケ沼泊−下沼駅 |
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日付 | 1968年(昭和43年)1月10〜15日 |
同行者 | L.S、U、K、Ik 、 Hy、1S |
感想 | 「道標」記録から 1月10日 20:50 札幌発 Iさん30秒の差でこの汽車に乗り遅れる。 1月11日 06:40 稚内着 Iさんが次の汽車で稚内に来ることを期待して駅で寝て時間をすごす。結局来ず。 13:33 稚内発 14:15 兜沼着 Iさんがひとりションボリ待っていた。皆、大いに張り切って橇を作る。しかし終わりまでもつかどうか心配する。 16:15 駅の近く。ああ! 明りが見える。テントが小さい。持ってくるテントを間違えたか! 1月12日 09:20 出発 利尻がはっきり見える。想っていたより山肌がごつごつしている。昨日より橇は良く進む。途中村の人に会い"君たちどこまで行くのかね?" "はい、ペンケ、パンケの方までです" "大変だね! 橇なんか引っ張るより背負った方が早いんじゃないかね" "ええ、それはわかってるんです" "何の為にペンケ、パンケまで行くのかね" 皆一瞬シューンとなる。 馬橇を見てつくづく馬の力を思い知る。 10:50 道路 これじゃ先が想いやられるので道にでる。快調に橇が進む。 13:40 庄内 15:30 テント地 Sさん初めてイグルーを完成させて大喜び。大雪原が前方に広がっている。本当に真平である。 泥炭地の為、下の方の雪だと臭くて飲めない。 ![]() 09:00 出発 10:00 道 豊富から稚咲内への道である。ここから川に沿って南下。橇が重い。 11:30 小屋 昼食。何の小屋か知らないが1坪位の小さな小屋である。ここまで電柱がある。ペンケ沼を縦断する。橇に雪がついて全然滑らない。 15:00 テント地 ペンケ南岸。 1月14日 10:50 出発 朝のうち吹雪いていたので出発遅らす。昨日、ふてったから今日は橇にワックスを塗る。非常に快調。こんな事なら早く塗ればよかった。 11:55 パンケ テントを張る。 12:45 海岸に向かって出発。パンケの西側に立派な家があったが、橋が無く、川を渡れず行って見ることができなかった。 13:30 昼食 橋を捜したが見つからず、恐るおそる川の上を渡る。 15:05 海岸 風が顔面に吹きあたる。非常に強い風だ。スキーに乗ったまま手を広げると、風で10米位進んで行く。 更に驚いた事には、こんな所にも人家が有る。立ち寄ろうと思ったが時間がないのであきらめる。 16:40 テント地 1月15日 6:20 起床 昨夜は大雪注意報が出た程で50センチくらいは積もったであろう。荷物なんぞは埋まって全く見えない。 08:50 出発 09:30 パンケ脱出 途中少し吹雪。 11:05 下沼駅 橇1台こわれる。全くうまくこわれたものである。 今回の山行で一番ふてったことは、寒いと思って温度を計ってもマイナス1度とか3度しか温度計が下がらなかった事である。 また、一番ふてった人は1年目のSであろう。彼はこき使われたからね! |