バリ島ふたたび編◆海とヴィラと貴婦人達



2002年9月27日(金)
クタ〜ギリマヌク(ムンジャンガン周辺)
  

バリは小さな小さな島のくせに場所ごとの気候差が激しい。ウブドは洗濯物が乾きにくい くらい涼しいし、アメドはカラッ!として空気も爽やか。アグン山あたりのブサキ寺院周辺はいつも雨模様だそうだ。そしてここクタはとにかくあつあつジメジメしている。まさに南の島!といった感じなのだ。砂漠のような乾燥地帯を好む私がクタが好きになれないのは、やかましい馬の骨がいたりガヤガヤしている雰囲気が気に食わないだけでなく、この「じめじめ感」も手伝っているからかもしれない。

しかしそんなクタもやはり朝方は冷え込む。ファンまわしっぱなしでみんな寝ていたのだが寒くて6時過ぎに起きてしまったのだ。 私が寝るはずだったベッドは清く優しいわたしがかおちゃんに譲っていた。おかげでゆみさんと 仲良し(のふりをして)添い寝していたのだが、起きたらまたゆみさんから 「きあがひっついてくるから眠れなかった」との抗議。まあ!この優しい私にそんな悪態をつくなんてゴートゥーヘル!地獄におちろ!

チャナン
普通に街中にあるお供え物「チャナン」

今日は11時にワカショレアからのお迎えの車がやってくる予定。クタからワカショレアのあるギリマヌクという地域 (住所はギリマヌクなのだが、ホテルの場所はムンジャンガン島の目の前の国立公園内)はとにかく遠い。なんたって対岸にジャワ島がくっきり見えるような場所なのだ。昨年ヌガラのジェゴクを見にに行った 経験から「ヌガラより遠いのか…鬱だ…」と思うほど遠い。バリで片道4時間というのは もう別の国の世界並みに遠い。
でも、そんな場所だからこそ、いま行っておきたい!しかもシュノーケルに最適なビューティフルなムンジャンガン島にいけるなんてナイス過ぎ。私の心は浮かれに浮かれている。
そんななにもないところで、純粋にホテルステイ&海を楽しむために朝から両替にいったり、ぶらぶら買い物をしたりして クタでの午前中を過ごす。馬の骨野郎や、ミチュアミ娘がガンガン話しかけてくる中、その地域の寺院ではしずしずと正装スタイルの地元のおっちゃんおばちゃんがお祭りをしていたりして、そのミックス加減がよかったりする。

お迎えの車も時間通りやってきて、さあいざ西へ!4時間の道のりだ。これだけ長く車窓を眺めていると、 気候も様々の島だけに、風景も劇的にかわることだろう。ごみごみした街をぬけ、稲穂の垂れた黄金色のライステラスや刈り取られたばかりの 畑。濃い緑のヤシのジャングル、いきなりひろがる広々とした風景。きゃ〜〜キレイだわーもうっ
バリ初のめぐねこに、ぜひこの車窓を楽しんでほしい!と思っていたのだが開口一番「アタシ、車酔い激しいの…うぷ」…もっ、盛下がりやがってこの野郎!アジア横断をしたことのあるツワモノめぐねこ。いったいバス天国のアジアの旅はどうやって切り抜けたのだ?

「酔い止め薬をのんでひたすら寝てた…」

めぐねこはかなり男らしい。例えば昨夜もコンビニにビールを買いに行き「ガマンできない」といって 店をでてすぐにプルタブを開けてごくごく飲みながら宿に戻る、など豪快ぶりを発揮していたので、みんなから兄さんと呼ばれることに(勝手に)決定していたのだが、こんなヘタレぶりでは兄さんの名がすたるではないか。

修理中
修理中(パンク)の車は15分くらいで直った。慣れているのだろう

途中、パンクしたりとそれなりのデキゴトもあったが、かなり順調にすすんでいく。ヌガラまでの道はきれいに整備もされていることが分っていたこともあり、のんきといえばのん気。しかしヌガラを過ぎ、そろそろギリマヌク、というあたりになると 気がつけば周りはかなり乾燥地帯らしく立ち枯れた木々が増える。おお!とうとう来たのね西の端。もうすぐ着くのね〜!
ゆみさんから事前に聞いていたワカショレア情報。
「船でしか行けへんホテルやねん」
ツテキ!一体どんな風なのか、ワキワキ気持ちを高めて無事、ワカショレアゲスト専用の待合室に到着。ここで、連絡を受けた 連絡ボートに乗って船旅15分、ようやくホテルの玄関へ着けるのだ。つまり選ばれた人間しかそこの敷地に入れないのだ…ふう…
考えただけで失神しそうなくらい嬉しい。


ワカショレアの客のための船着場待合室

船頭さん
船に乗ってホテルへ参ります!潮風が気持ちいい
(※私のスーツケースは色が特殊なため、かなり目立つのです
 プライバシー保護のためその部分だけモノクロにしております)


船はびゅうびゅう進む。エンジンの音と、潮風のヒューという音が周りを支配する。海の色がどんどん変わる。白、緑、青、藍、紺、そしてまた緑…なんちゅう色合いなのだ…。桟橋には すでにワカショレアのボーイさんたちがうようよと笑顔で出迎えてくれていた。桟橋の下も見事な透明な海で、魚がうようよ、珊瑚さえも見えた、恐るべし美しさ。このあたりの砂浜は真っ白で美しい。まだ荒々しい珊瑚のかけらが続いているようだ。アメッドの黒砂浜をイメージしていたので、これは嬉しい誤算。なんだかんだいいつつやっぱ白砂のビーチってきれいだよね。

ワカショレアの入り口
これがホテルの玄関。どこまでも青い海に桟橋がポツン

ワカショレアは、ワカグループのなかで最もワイルドな風情を残すホテルなのだとおもう。ワカはホテルを建てるとき すべて精霊に聞いて設計をするらしい。私はそんなワカのホテルが大好きだ。
敷地内の 立ち枯れた感じの木々、野性的というかほっとかれっぱなしに見えるような感じ。それをイヤがるヒトもいるかもしれないが 私たち貴婦人4人組は大層喜んでいる。
そんな私たちが目指すのはプライベートビーチつきのヴィラ!ここにはバンガロータイプとヴィラタイプの部屋がある。ヴィラタイプは2部屋しかないのだが、こんな果てまで来て小ぢんまりした部屋なんてノーサンキュウ!「4名部屋はありません」という代理店をゴリ押しして、エクストラベッドをいれて4名で 泊まれる様にしていただいているのだ。ふっふふ。
通されたヴィラには建物は3つ。半露天バスルームを併設した主寝室、のんびりソファのあるリビング、そして海を一望できる東屋。どれもとても素敵でワイルド。きゃーきゃーいいながら写真を撮ったり歩き回ったり、貴婦人は大変忙しい。

ねこ兄さん(←めぐねこの呼称はこうなりました)は「ちょっとぶらぶらしてくる」と言い残して、ホテル内探検へとでていった。 彼(彼?)はこうやってかならず自分のいる場所がどんなところかを把握しないと落ち着かないらしい。お前は第一特殊部隊か!?この「森のきのこの警備隊」め!。多分私たちのみえないところで マーキングをして縄張り争いをしているのだろう(誰と?)。

お部屋
私たちのヴィラの玄関でございまあす



主寝室はもちろん天蓋付きの豪華なムード

15時すぎ、このまま一日を終えるのはもったいないと、さっそくプライベートビーチへ向かう。 このために買ったシュノーケル&マスク&フィンの三点セット。フィンがバカでかく、スーツケースの 1/4をこいつが占めてしまったのだが、私は普段はカナヅチで25mプールを15m 泳ぐのがやっとというウンチぶり。フィンがないと100%溺れる。
ゆみさんはさすが慣れているので、マスクとシュノーケルのみ。フィンがない代わりに浮き輪を 用意してプカプカ遊ぶ。うーんさすがだ。今度は私も浮き輪を用意しよう。白鳥のついた浮き輪を 買ってビヨークみたいになろう。

部屋から1分で海、という環境って、シュノーケリングをするにはかなり贅沢。しかもこのビーチはエントリーして 30秒後にはそれなりのドロップオフにお目にかかれるのだ。ぷかぷかばしゃばしゃと漂いながら、魚とたわむれる。 しかし珊瑚ってかなりの凶器。さっそく足をサクッと負傷。
ねこ兄さんは、今回のバリ旅でダイビングの一番簡単なライセンスを取るつもりで来たらしい。 「旅先の海で潜れたらいいよね」とのこと。すばらしい!すべてが旅につながっていくなんてさすが兄さん。 でも兄さんは海と太陽をなめていた。なめきりまくりやがっていた(変な日本語)そのツケが明日、兄さんを襲うことになるとは 本人も知らないのであった・・・。


ヴィラの敷地内のあづま屋からプライベートビーチを望む

かおちゃんはこの西の果ての地まで来て置きながら、まったく泳ぐ気はないらしく、水着さえも持参しなかった ていたらくぶり。でもかおちゃんらしいなあと思う。彼女はのんびりしながら絵を描きたいと言っていたことだし、と 明日もゆみさん&ねこ兄さんと3名で、昼間4時間のムンジャンガン島シュノーケリングツアーを 申し込んだ。ムンジャンガン島は、私が滞在している半島の向かいに浮かぶ島で、バリで最も美しい海を持っている といわれている。ダイバーやシュノーケル好きもかなり集まる場所らしい。わくわく。明日はどんな海が見れるのかな。

軽く泳いだので体もほどよく疲れていい感じにだらける。徐々に夕暮れが迫り、あたたかな白熱灯だけが灯り、周りは 闇に包まれた。東屋に用意された夕食を囲み、みんなで乾杯。
とりとめのない話は延々と続く。女4名揃うとどうなるもんかと思っていたがそれぞれまったく個性が違うので その空気感が妙に心地よいバランスを保っている。 ああ、星がきれい。トッケーがケコケコ鳴いてる。この静けさこそがバリだ。この闇を楽しむのが、私の夜遊びなのだとおもった。

ホテル内の遊歩道
珊瑚が敷かれた海辺のワイルドな遊歩道を夕暮れ散歩


本日の出費
■Kマート(水とか)4500RP
■宿代(マンガインバリ・一部屋) 150000RP
■宿代(ワカショレア・二泊&送迎代) 1人120$



2002年9月28日(土) ギリマヌク(ムンジャンガン周辺)  

このヴィラは、前にも書いたように二人定員なので、4名宿泊するということは二名がエクストラベッド、 ということになる。昨夜はウラオモテによりまずチームを決めた。 きあ・かおチームと、ゆみ・ねこ兄さんチーム。ジャンケンで、見事きあ・かおチームの勝利となり、 主寝室のお姫様ベッドに寝たのだが、叶姉妹気分で爽やかに起床すると、ゆみ・ねこ兄さんチームはどんより顔。
「そんなに悔しかったのか…フフ」
と思っていたら、昨夜は大量の蚊に襲われて眠れなかったとのこと。見れば ねこ兄さんの全身に真っ赤な蚊のあと。ひえー!ダニみたいになってるよ! 蚊帳が吊ってあったじゃない?と聞くと、兄さんはまたもや豪快に
「暑いからめくって寝た」
・・・・意味なーいじゃーん!!!!
今夜はチェンジし、私たちがエクストラベッドの日。これは蚊対策を万全にして寝なければいけないね、と作戦を練る。 私はもともとまったく蚊に刺されにくい。タバコを吸っていたせいかな〜?と去年まで思っていたのだが、 タバコをやめてもうすぐ1年目なのに、やはり今年もまったく刺されていない。かあさん、丈夫な子に産んでくれてありがとう!(?)

コンチネンタル
シンプルな朝ごはん。器もワカオリジナルで可愛いの

ワカグループの朝ごはん(コンチネンタル)はワンパターンで飽きる。パンなんか前の日の夜に焼くようなので ディナーで食うほうがうまいくらいだ。この朝飯だけがワカのウィークポイントだが、それをもってしても ありあまるほど、雰囲気作りがうまい。お皿のデザインはホテルによって違うオリジナリティがあるし、 ジュースも果物もすべておいしい。さすが。
みんなでうっとりしながらも、時間はアッという間にすぎる。今日は10時からシュノーケルツアーにいくので ささっと身支度をしてさっそくレセプションへ。かおちゃんはお部屋でお留守番だ。いってきま〜す。

船は二台。一台はダイビング専用で、自分のダイブ用品フルセットをそろえているようなツワモノ宿泊者たちが 数名乗り込んでいた。もう一台がヘタレ初心者用で、私たち3名と白人カップル。カップルは体験ダイブを するようで、ダイブマスターから船上レクチャーを受けていた。船で20分ほどかけて、ムンジャンガン島へ無事到着。桟橋のとこにすでにおそろしいほどの珊瑚がぎっしり生息しているのが見える。すっ、すごい…!
浜辺に荷物をどさどさっと投げて、もう興奮状態でさっそく海へばしゃばしゃはいる。うわあっイテテ!!もう浜辺ギリギリまで珊瑚が群生しているのでエントリーにもひと苦労。きあもゆみさんも脚にかなりの 怪我を負ってしまい、血まみれだ。でも潜るぞーおりゃ〜〜〜!
さて、こんな私たちにもちゃんとダイブガイドがつくらしい。 担当はワヤンくん。シュノーケル初体験のねこ兄さんは、ライフジャケットをつけ、ワヤンを従えてのエントリーだ。

珊瑚とお魚
ムンジャンガン島の浜辺から泳いで20秒の世界

驚いた。もう海の中でシュノーケルつけたまま私は独り言をぶつぶつつぶやく。「はへー(ブクブク)」「すごいなあ〜(ぶくぶく)」「なんだあの魚〜(ブクブクブクッ)」私たちの部屋の前の海も最高にきれいだが、それに勝るとも劣らないほどの美しさ。魚がめちゃめちゃいるのがまたすばらしい。 アタマがでっぱった変な魚がいたのだが、魚に全然くわしくないのでその場ではわからずじまい。後日調べてみたらいきなりナポレオンフィッシュだったらしいことが判明。青や黄色や赤や、とにかくハデな魚くんたちと いっしょにぶくぶくゆらゆら泳ぐ。飽きないなあ・・・・。
好き勝手に見ていたが、ワヤンくんも私たちをほったらかしではいけない、と 気になるらしく、ねこ兄さんが慣れてきたらすこしづつ私たちにも「あっちがいい」「ここにすごいのがいる」「カメラとったげるから貸しなさい」など(すべてジェスチャーで)教えてくれるようになった。ガイドさんがいるってなかなかよいね。
下は一面のカラフルな珊瑚の森。アメドの海は結構グレーっぽいいわゆる死にかけ珊瑚が多いのだが、ここらあたりは みんなイキイキ色鮮やかだ。


無邪気に、そしてあらわに泳ぎまくる貴婦人たち



ガイドくんがふぐを捕まえたよ。可愛かった(ふぐが)

午前中の泳ぎはあっという間に終わった。ランチを楽しんだ後は、ボートエントリーできる場所へ移動。 カップルと私らとガイド二人を乗せた船は、さらに西の沖へすすむ。ブイの浮いたポイントへ到着し、 もうガマンできない私は真っ先にどっぼ〜〜ん、ぶくぶくぶくぅ〜。
さすがに沖なだけあって、もう脚がつったら確実に溺れ死ぬ!という深さ。この海の色の濃さ、かなり 深いんだろうなあ。ああこわいこわい、と思いながらまた好き勝手に潜る。しかしこのときすでに 私の足には結構なマメができていた。買ったばかりのフィンが、私のヤワハダにあたって大きな靴擦れ(フィン擦れ?) を起こしていてかなり痛かった。ううう。ううううう。痛いよ、足が動かないよ。でも足をばたつかせないと溺れ死ぬよ(泣)

なんとか痛みを乗り越えて、今日のシュノーケリングは無事終了。みんなとっても満足げ。前年、海をなめていた 私は、肩のひどい日焼けに3日ほど苦しんだが、今回は麿T着衣泳法のため、まったくもって無事。脚の怪我くらいで すんで本当によかった。ねこ兄さんも、ライフジャケットのおかげで肩は無事のよう。みんなでよかったよかったと大団円かと、思われたが恐怖は今夜ねこ兄さんを襲う。

15時過ぎに部屋に戻ったらかおちゃんが笑顔でお迎え。
「ただいま〜。のんびり絵かけた?」
「おかえり。ううん、寝てた」
「 え 」
「エヘヘ…あれから日記かいたりぼんやりしてたらさ…いつのまにか寝てて…さっきまで寝てた」

ああ、かおちゃん、ここまできて素敵な時間の無駄遣い☆それでこそアナタ。でも、なにも寝て過ごさなくても!!
その後は、アフタヌーンティを楽しんだり、東屋でだらだらしたり、特に4人で集まるでもなく、三者三様ならぬ四者四様の午後のひと時を過ごす。プライベートビーチから響いてくるさざなみの音や、すでに鳴いているトッケーの声など、自然の姿に 癒される。ハフー、極楽極楽。

そんな中、ねこ兄さんの様子がおかしい。「なんだかオシリが痛い…」。 みんなでどれどれ?と見たところ、ぎゃーーー!シリとモモの境目がくっきり!インドネシア国旗かよ!というほどの日焼けっぷり。そう、兄さんは上半身は無事だったのだが、ケツがしっかりと太陽に冒されていたのである。笑えるけど笑えない、それくらいの被害だ。つか笑ったんだけど、みんなで(鬼)。
それからはもう兄さんはなす術ナッスィング。あまりの痛さにズボンもはけず、ケツ丸出しで、うつぶせに寝るしかない。ある意味、陵辱的だ。私たちはタオルに水をふくませ、冷凍庫にいれて冷たくしたものを、つねに当てて冷やすしかない。これが夜中まで続く。もうすでにヤケドである。
私もだんだん脚の裏が痛くなってきたのだが、同じようにヒザの裏側というなんともマニアックで 一生太陽にあたらなそうな場所が力いっぱい焼けていた。ウウッ!肩はしっかりガードしたのに今年はヒザ裏かよっと悔しいが、兄さんのヤケド状態にくらべれば可愛いもの…そう思うことにした。ポジティブ。
その夜は、蚊取り線香を二つセットし、蚊避けクリームをぬりたくり、さらに殺虫剤をまいて厳重に蚊帳のすきまを埋めて寝た。
しくしく痛むヒザ裏をタオルで冷やしながら、ぼんやり浮かんだ歌は「♪おお〜きなのっぽの腹どけい〜、きあさんの時計さ〜」(by平井堅)だった。

味付けはさすが
ホテル内のレストランでの貴婦人晩餐


本日の出費
■チップ 5000RP
■チップ 10000RP



2002年9月29日(日)
ギリマヌク(ムンジャンガン周辺)〜ウブド
  

今日は朝日が見たいね、とみんなで言っていたこともあり、5時45分に目覚ましセット。それぞれを 起こしてさっそく桟橋までとぼとぼ歩く。ゆっくりゆっくり薄明るくなる様子は神々しささえ感じさせる。 それぞれが好きに、朝日を望む。うわー…きっれーだ。


たまらなく美しい、とろける朝焼け

二泊というのは本当に短いものだ。哀しいけれど今日でおわかれ…昼のチェックアウトの時間にあわせ荷造りなど すべきなのだろうがあきらめの悪い私はまたさっさと目の前の海へ潜りにいく。そして また海の中でブクブクと独り言をいいながら、海の美しさと楽しさを噛み締める。あーお別れなんて寂しいよ。
そして12時にはみんなでレセプションへ集まり、別れを惜しんだ。テンションの高まったままの私とゆみさんは、 その情熱を抑えきれずに即席ミュージカル(Beat itのプロモダンス)を披露して、スタッフに拍手(と失笑)をいただく始末。
みんなが見送る中船へ乗り込んだ。乗船場には、もう送迎車は 来ているかな?今日はこのままウブドへ送迎してもらう手はずなのだが(片道35ドル)、4時には着くね〜などと みんなでいろいろ話していた。

がしかし、ここから私たちは4時間ものあいだ待たされることになる。

どうやら手配担当者のミスにより、送迎車がホテルに来ていないというのだ。なにいっ!?ふざけんなっ。 ここは果ての果ての地。いまから車を呼びつけるにしても片道4時間だっつの!ゴルァ!!!
こういうときに強いのはゆみさんだ。とりあえずゆみさんはあらゆる手段で訴える。まずは自分のもってるバウチャーで すでにお金を支払い、契約をしていることを確認。その後、このホテル予約をした現地の旅行代理店の担当者に電話。 その後、その担当者とワカの担当者、そしてゆみさんによって交渉は続く。ああ…こんなときに私がデイブスペクター並みに英語が操れれば…と申し訳なく思う。なぜデイブなのか、それに深い意味はない。

結局、16時に車が用意される。日はすっかり傾きつつある。ワカの担当者もホッと一安心のようだが、ゆみさんは しっかりと迷惑料ということで、片道35ドル分を取り返していた。すばらしい!ビバゆみさん! これぞネゴシエーションの鬼!そうじゃないとバリに家なんか建てれないよね。
本当に今日はもったいないほど無駄な時間を過ごした一日だった。よかった・・・短い滞在ではなくて。それぞれ時間に ゆとりがあったからまだ許せた事件であった。

しかし、順調に車はウブドへ向かうが、私の体調は下降線気味。うう…腰もいたいし、具合も悪い。なんだかぼんやり。 早く横になりたいよう。しくしくしく。目的地であるウブドのモンキーフォレスト通りのベラハウスには20時過ぎに到着。もうベッドにぱったり。とりあえずお腹がすいたので、目の前にあるカフェワヤンへいく。 去年も来た有名店で、スタッフの愛想のなさが不愉快なのだが、遠くにはとても食べに行く元気もなく、といった状態だ。
さくっとサラダなどを食べてそうそうに引き上げ、薬と吐き気止めを飲んですぐに横になる。ほんとみなさんすいません。明日には元気になっているはずなので許してね。とにかく疲れた一日が終わろうとしているが、眠りながらも心の中では ビートイットを口ずさんでいる自分がいた。

というわけで、具合の悪い一日なので短い日記なのです。

ナシチャンプル
カフェワヤンのナシチャンプル


本日の出費
■2日間のホテル内アクティビティ(シュノーケル+ランチボックス1人25$・食事など1人360,000RP)
■チップ みんなで20000RP
■夕飯代(カフェワヤン)みんなで640,000RP
■水 2000+2000+3000RP


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