 バリ島ふたたび編◆久しぶりのウブドへ
2002年9月30日（月） ウブド ゆっくり目をさます。まぶたをそっと開ける。ああ…心地いい…つか、寒いっす。さすがウブド。 本気で明け方寒いわ。そして、久しぶりだねっ！ 昨夜の具合の悪さもどこ吹く風。すっかり体調が元に戻ったようで、フンフンとご機嫌の朝シャワー。 昨日は正直どうなることかと思ったが、さすがウブドの精霊は私を見捨てなかったのね。アリガトウ！ 昨日はフラフラで、いまいちベラハウスについての理解度が低かったのだが、 場所でいうとモンキーフォレストの中心、コマネカの隣に位置し、 ペルティウィリゾート＆スパの目の前のほっそい路地を50ｍほど 歩いたところにあるロスメン（安宿）だ。場所的には大変便利。元々、ゆみさんがウブドに来た場合の常宿 だったらしく、宿のママともかなり親しげ。部屋は４部屋のみで、１部屋はスパニッシュのおばちゃんが長期滞在しているそうだ。 街中なので、眺めはたいしたことないが、清潔で落ち着く風情。  このほっそい路地の中間にひっそり建つロスメン 朝食のジャッフルを食べて、それぞれおでかけタイム。ゆみさんは美容室へ、かおちゃんはお散歩へ、ねこ兄さんは恒例の見回り（マーキング）へ、好きなように散っていった。いい具合に曇り空、絶好の お散歩日和（晴天だと日差しがキツく、散歩はとてもツライのです）だというのに、どうもぐうたらと部屋でだらだらしてしまう私。 まあ、昨日が昨日だったし、今日はノンビリ行こうかな。この部屋居心地いいんだもん、と軽くひと眠り。 12時半ごろふと目覚めると、まんまと晴天。かおちゃんも 帰ってきたので、二人でワルン（食堂）に行ってみることにする。私が持ってきていたバリ特集の雑誌の中で、おいしいと書かれている ワルンが、サッカー場からジャランハノマンに抜ける道沿いにあるようなのだ。 ちょうど、美容室から戻ってくるゆみさんと道でばったり出会い、意気投合したハラペコ三人娘が店へ向かう。どしーん、ずしーん。（←ワルンに近づいていく足音）  ワルン・カッチュのミーアヤム。うまみじゅわ〜汁じゅくじゅくなの みんなではふはふ、もりもりメシを食べていたのだが、かおちゃんが先日からしきりに（しつこく）言うことが気になる。「もうビックリするぐらいうまいナシチャンプル屋がトゥブサヤにあるんだよね〜」。トゥブサヤとは、ハヌマン通りの東側地域あたりのことで メインストリートあたりより落ち着いた風情で、ロスメンが多い場所だ。かおちゃんは私達と合流する前にその地域の宿に泊まり、あちこち食べ歩いたんだそう。 「全然期待しないでなにげに入って食べたんだよね、そして一口たべたら ウマッ！てなるのよ、ウマッ！て。他のナシチャンプルとはなにかが違う」と力説をたれていたのがもう気になってしょうがない。このカッチュのご飯も全然うまいのだが、これ以上に大変おいしいものらしい。ハアハア…気になる…いま、この瞬間食べているのに他のものを想像して腹をすかす。なんともコストパフォーマンスの悪い女だ。絶対に今回の旅の間に行っちゃおうと心に決める。  ベベブンギルのケーキたち。デカいっつの その後、前回の旅で見つけてウハウハ買い物しまくったカワイガモン似のスタッフがいる 雑貨屋でまたもやウハウハ買い物をして、 ベベッブンギルでティータイム。ここはメレンゲふわふわの ココナツクリームパイが有名なのだが、まあうまいけどみんなが言うほどじゃないじゃん…とあまのじゃく宣言をしておこう。 それよりも三人娘の心を捉えたのはブラックロシアンパイという モロ洋酒の味がキッツイ大人のビターなチョコケーキだ。ゆみさんは白目になって このケーキをむさぼっていた。コワイッ。 結局、ここでまったりしすぎるぐらいまったりし（どんだけまったりしたかを 表現するならば、おしっこに二回行きました）店を出たのは17時前。買い物をしながら ぶらぶら帰ってねこ兄さんと合流。 いやー今日はなんだか日中、テキトウに過ごしすぎちゃった、という感じだ。 夜は、ゆみさんはエステヘ行き、他三人は王宮でダンス見物へ。ガムランの横、ステージ前の かぶりつきの席を無事キープ。ああ、ねこ兄さんは初のダンス鑑賞だけど、気に入ってくれるかしら？なんて まるで自分の楽団のように心配する私。 前回も何度もダンスを見たけど 今回もウブドにいる限り毎日でも見に行こうと思う。かおちゃんなんか観まくりすぎて 音楽から踊りの流れはほぼ把握しているらしい。私もだいたいのダンスの名称や意味を わかりはじめている。しかしこのレゴンダンスを始めとするバリの舞踊というのは 本当に神々しいまでにすごい。ただ、かおちゃんがぽそっと教えてくれたのは 「前になにかの雑誌で踊り子のインタビューが載ってたんだけど、 観光客相手のダンスでトランスしたことは一度もない。でも自分達の村の祭りだと かならずトランスするらしいよ」ということだ。いいなあ…いまだに私は 本物のトランスダンスを見ていない。こういうのもいわゆるタイミングなのだろうけど、私はいつ、そんなバリの素顔の一部を見ることができるのかしら？と思いながら観光客相手のダンス、というものに見惚れていた。  サヤブダヤだっけな〜？この踊り子 本日の出費 ■おみやげ（かばん）60000RP ■おみやげ（石鹸・雑貨）152000RP ■ワルンで飯 28,000RP ■ケーキ＆ドリンク（３人分） 90850RP ■おみやげ（バティックTシャツ２枚） 33＄ ■絵葉書（10枚） 21000RP ■お香 12500RP ■ダンス見物代（王宮）50000RP ■夕飯（３人分） 130380RP 2002年10月1日（火） ウブド〜南部あちこち〜アメド あいかわらず６時に目が覚める。いい加減にこう不健康に昼頃目が覚める！とかないのかね、 この浮かれ娘が！と自分で自分をしかってみる。 さて、昨日からウブドゥ入りしている合宿メンバーウッ子＆シホちゃん・ギャルコンビから、昨夜ゆみさんの携帯に電話アリ。今日の午前中に、ここベラハウスに合流予定だとのこと。 そして、中国からやってくる配合さんそして、少年夫妻も仕事の都合が つくようで、今夜ここにやってくる。そう、ドキッ！女だらけのアメッド合宿(+α）メンバー総勢９名が今夜、ウブドゥに終結なのだ。 何の合宿かはまったく未定なのだがとりあえず現在決まっているのが “パン職人・ねこ兄さんのパン作り披露会”“お庭でバーベキュー大会”“たこやきパーティ”など。 その他、うさぎ跳びや百物語、花火大会など考えていたのだが、ゆみさんはまんまと関空で花火の持込がバレ（そりゃばれるわ）取り上げられていたので花火は断念。チッ！使えないやつ！（←恩知らず）。 午前中は、マンデイ（水浴び）や身支度、荷造りに宿代の清算などしていたらアッ！という間にすぎる。 ねこ兄さんが、アメドでダイビングのライセンスを取るために、現地のショップに電話していたりしたら 庭にやかましい娘たちの声。あ、ウッ子だな。久しぶりの対面だ、お元気ぃ？ ウッ子はとにかく元気娘という言葉がぴったりのパワフルさ。 シホちゃんはウッ子の旅仲間で、私とは初対面。ウッ子とはタイプの違うおとなしい感じの子だなあと思っていたらこれがまたステキな小悪魔ぶりを発揮することになるとは…。  プラマ社バスターミナルあたり（かおちゃん！頼むからポーズはやめて！） ウッ子＆シホちゃんは今夜私達とアメドに行き、二泊したあとすぐに日本へ経つというあわただしさ。 ウブドでのお買い物は今日一日しかない！ということで、合流後荷物を置いたらすぐに街中へ 飛んでいった。光速で。 そして兄さんはお散歩へ、昨日と同じ三人娘は またしょうこりもなくベベッブンギル・アゲイン。ゆみさんが 「またあのケーキが食べたいね〜ん」と、速攻で注文。もちろん このレストランイチオシのクリスピーダックもわすれずに。このレストランの前には狭いながらも キレイなライステラスの風景が広がっている。ツテキツテキ！高い天井、涼やかに吹く風。 まったりとした空間の中で、がつがつ食いまくる乙女たち…詩にもならねえ風景だ。 その後、ゆみさんとふたりでホモのアーティストの店に行ったり、洋服を見たりしたが、とにかく私 今回ウブドでめちゃめちゃ買い物している。日本で死んでる物欲がルピアで爆発、といった感じだ。 それ以上に爆発させているのがゆみさんなのだが…。 それから宿でだらけていると、お迎えの若い衆がやってきた。おっ、今日のドライバーはチミたちかね。 今日は、私とゆみさんが、デンパサール周辺へアメド合宿のための買出しに行き、残りの合流組みは スマララティという、去年私も見て感動したグループのダンスを見に行く、 という手はずになっている。ダンスが終わる頃私達も買出しを終え、ウブドへ到着。そのまま二台の 車で夜のすいた道を一路アメドへ北上！というなんともナイスなプロジェクトなのだ。 まあ、スムーズにいけば…  ベベブンギル名物クリスピーダック。漬物（？）がうまかった 16時にウブドを出るがやはり一番込む時間とあって、渋滞気味。まず最初にいくのは ジンバランのジェンガラケラミックだ。超ハイセンスな店内に、おされでバリらしいデザインが施された陶器の数々が並べられている。ウットリモード全開にしたいが閉店18時なのに到着したのは17時半。ウットリもなにもあったもんじゃなく、 焦りながらお目当てのデザインのものを探す。しかし望みの色のやつがなく、色違いのリーフの大皿をＧＥＴ。 ふう！なんとか閉店までまにあった（最後の最後のお客となってしまったが）。 それからは大忙し、次は先日泊まったクタの安宿へ、ゆみさんが借りていた携帯電話を返しにいく。それからすぐに、ＤＦＳ横のバリモルという大きなモールへ。なにをしにいったかというとおされなインテリアショップで、ゆみさんお気に入りのキャンドルを買うだけのはずが、男前にテーブル購入。ゆみさん！そ、そりゃ安くてとても素敵だったわ！でも！今テーブル買うか！？（車のサイズはパジェロミニ並みなのにどこに乗せるの！）それをそそのかしたのは、ワタシ、そして即決する豪快なゆみさんが大好きでっす★ そして最後にMAKROという巨大ショッピングセンターへ。行ってみれば会員制でコストコのインドネシア版だ。これなら 買いたいものなんでもありそう！ねこ兄さんのパン作りに必要な温度調節付きオーブンや、数日間合宿メンツを 食わせていくだけの食料！もう、バカみたいにデカイショッピングかごをガラガラひいて、マダムっぽくどんどん買いまくる。上等というのがすでに口癖となっていたねこ兄さんのために、 白米 上等と日本語で書いてあるバリ米もゲット！（荷物を入り口で預けるシステムなので写真撮れずじまいで残念っす）。バーベキューセットも買った…が、しかし！肝心の温度調節付きオーブンがないじゃ〜ん！？ ということで、すでに時間は 21時過ぎ。ああ！もうバリダンスが終わっちゃう。とりあえずオーブンはお預け。「明日アンラプラまで買いに行くわ」とゆみさんは鼻息もあらい。まあ、なんだかもうゆみさんに甘えっぱなしで本当にごみんよ！  しゃなりしゃなり、バリの女性はスタイルいいね（力持ちだね） ドライバーもガツンとぶっ飛ばし、ようやくウブドゥに到着したのは22時ちょっとすぎ。あわてて部屋に行くとうわあっ！熱い！みんなの熱気で暑いようっというくらいみんなが狭いベッドに ぎっちり横になっていた…なんだねキミタチは、ゴキブリホイホイにつかまった昆虫じゃないんだからさ…と悪態をつこうと思ったが、お待たせしているのもあり、とりあえずすぐに荷物をまとめて車二台に分乗する。 しかしさすが、9名も集まると大所帯だなあ…「…だ、だいじょうぶかね本当に」とすこし不安がよぎるが、その「大丈夫か」という基準がすでにないブラックホールに突入するようなものなのであまり意味はない。個性の強いもの同士の肉弾戦inアメド。とりあえずなるようになれだ。 途中、ドライバーが猫を轢いたらしく、みんなで探したりとかハプニングはあったが、暗闇の中、意外に早く 約2時間ほどの道のりでアメド到着。 すでにゆみさんち専属のお手伝いくんが電気を煌々と照らして待って いてくれたので、暗くてもそのゆみさんの別荘の全貌が庭から一望できる。 すごい！！去年はコンクリだけの無機質な工事途中の家だったのに、こんなに立派になってる！庭も緑がいっぱい！すごいすごい！ 昨年、大まかなつくりをみていた私でさえこの感動。 みんなはそれ以上にビビッて、その可愛らしい別荘の姿にどよめく。そして、同じように満点の星空にも大歓声。口をポカーンと開けて上をみているマヌケな集団。墨を 溶かしたような真っ黒な空にピカピカ輝く星空。なんだかイイコトがおこりそう。 あれやこれやと話は弾むがとりあえず、滞在の準備をして寝るやつは寝て、起きてるやつぁ起きてなさい。今日から数日間、自由気ままの合宿スタート。誰にも気をつかわず、誰にも文句を言われず好きなようにやりましょう。ワタシは星空を見ながら 眠ることにする。 本日の出費 ■宿代（ベラハウス） 1部屋75000RP ■切手 7500RP+8000RP+5000RP ■昼飯（ベベッブンギル） 三人で172500RP ■おみやげ（スリッパ4つ） 120000RP ■おみやげ（オブジェ） 140000RP ■服 29＄ ■おみやげ（ジェンガラ陶器）16＄ ■マック（4セット） 74900RP ■おみやげ（陶器） 330000RP |