バリ島ふたたび編◆笑って語ってアメド合宿


2002年10月2日(水) アメド  

6時半に目が覚める。うーーん、気持ちいいね〜。海の音だよっ。
昨夜は眠気マンマンチームが二階のゲストルームで早々に (といっても二時過ぎだが)寝て、テンション高いよ夜は長いぜチームが一階で長々としゃべくりまくっていた らしい。まったく貧乏人はこれだからいかん。早起きは三文の得というでしょう。で、三文ていくら? と、あばれはっちゃく二代目気分でらせん階段を下りる。
ふと見ると、小さくソファーにうずくまって寝ているのは この家のヌシ…。…ゆ、ゆみさん、ここは、あなたがあなたのお金で建てたあなたの家なんですからね。もうすこしこう、 えらそうにというか、一番いい場所で寝るとかね、そういうことしたらどうかな?ん?聞いてる?(寝てるっての)
そっと主寝室(クーラー付き)を覗くと、トドのように横たわる貧乏人たち。この家の最もVIPな場所である 天蓋付きのベッドに寝ているのは、思ったとおりバリ在住の某夫婦であった。・・・いい夢見ろよ・・・(そっと涙を拭きながら毛布をかけるきあ)

朝ごはん
朝ごはんも各自好きに作って食う

早起きチームで朝ごはんの用意をしていたら、ゆみさんも起こしてしまったが、結局そのままみんなで テキトウに朝ごはんを作ってたべた。その後9時くらいに起き出し組も、ほんと適当ながら力をあわせて おいしそうな朝ごはんをつくっていた。
今回、ねこ兄さん(パン職人=料理上手)がいるのでなんとも 豊かな食生活になりそうで大変期待もできるのだ。これから数日の間、自然に分担のようなものができるのが また面白い。

さて、またまたシュノーケリングにはまっている私は今日も海に行く気マンマン。少年夫妻・ウッ子&シホという5名で アメドの海岸まで車でのっけてもらうことに。目の前すぐ海なんだけど、やっぱシュノーケリングポイント的には ものたりない場所らしい。この家は、アメドの村のなかでもかなり東に位置する。西へ西へ車は約5〜6分ほど走って 海岸へ到着。ダイビングギアをどっさり抱えた本格派ダイバーたちの間をすり抜け、Tシャツ水着姿でのほほんと 海へ走る貧相な日本人5名。
しかし、シュノーケリングは本当に楽しい。初めて体験したのがもう6年ほど前で、それから年に1度やるか やらないかだったのに、なんでいきなりこんなに楽しくなったのか、サッパリわからないが楽しい。 「海なんか、沈むばっかりで全然つまんない」と思っていたのに、シュノーケルとマスクを手に入れただけで 世界がうわっと広がる。紅海でシュノーケリングをしなかったことを、激しく後悔している私(ちょっとダジャレモード)。

かすむアグン山
かす〜かに見えるアグン山とアメドの海岸

黒砂のビーチは、粒子の粗い石たち。やっぱ絶対次は潜り用のシューズ(なんていうんだ?あのぴっちりした ゴムみたいなタビみたいなシューズは)をもってこようと思う。 アメドの浜辺近辺の珊瑚はムンジャンガンに比べると1/10だが、楽しさに変わりはない。みんなが浜辺に上がるなか、 ひとりでばしゃばしゃ泳いでいる始末。
ランチも浜辺の田舎カフェで。これがまた絶対マズイだろうと踏んでいたスパゲティがみんな大当たりでやんの。 なんだか今日はとっても感じがいい日だよね。みんなニコニコ顔だ。
「きもちいいね〜」
「このまま寝たいね」
カフェでぐずぐずと時間を過ごしながら、また午後の一本ということで潜ろうとしたが、まんまと引き潮で どこまでいっても潜れない…悔しいが今日はこのへんにしといたる。


ゆみさんちはあまりにも派手なのでプライバシー保護のためモノクロ

帰りの車がつかまらないので(ふっかけられる)とぼとぼ20分ほど歩くが、これがまた最高に景色がいい 区間を歩いたらしく、みんなですごいねえと言い合う、本当にいい場所を歩けた。これもまた タイミング、なのだろう。疲れたころ近くのダイブセンターで ヒマそうにしてたおっちゃんに交渉。近所の店でビールまとめ買いをし、 そのビールをみやげに15時すぎに戻ってきた。ただいまー。
その後すぐに、ゆみさんも帰宅。温度調節付きオーブン探しの旅に、はるばるアンラプラまで行ってたのだ。うわーん 本当にごめんねごめんね。お疲れ様!

夕方までシェスタをむさぼったあとは、今夜の夕食、カレー作りにいそしむ。本当は今日バーベキューを しようとはりきって、肉もいっぱい買っていたのだが、今夜は出張ダンスがあるんだもん。 庭でレゴンダンスが見れるんだYO!ということで、たぶんこの家の管理者関係の客人も わらわら来るだろう、落ち着かないはずだとのことで明日に伸ばした。この明日に伸ばしたその 判断が、冷蔵庫いっぱいの肉にある変化をもたらすことに、この時点では知る由もなかった。

おいちいおいちいカレーが出来上がる寸前、になって客がどんどんやってきた。し、しまった!みんな早く 食っとけ!客に出してたらなくなりますって!と、みんな立ち食いしたりと 落ち着かない夕飯を楽しむ。このときに出た、ねこ兄さん特製のトルコ風サラダ、うまかったっす(うっとり)。料理上手(なのに彼氏いない歴○年)のかおちゃんも鮮やかな小技を披露し、 やはり料理はセンスだ、としみじみ感じるきあであった。私は自分の好きなものが食えればそれでいいんだい!(負け惜しみ)

おやじ
これは悪夢か!?オヤジが嬉々として化粧をするの巻

さて今夜のお楽しみ、ダンサーはおやじ。・・・えっと。ダンスって女性が踊るのでは? そう、その女性が踊るウエルカムダンスなどをこのおやじが女性の衣裳を身につけて踊るのだ。へえー。そうなんだ〜 でも、キモ〜い。チャンディダサからはるばる来たという噂のオヤジと、その弟子?っぽい女性はせっせとメイクをする。オモロ。
しかし、この女装シーンが合宿メンバー唯一の男子部員である名瀬潤のライバル心を刺激。「こんなオヤジに負けてられない!(なにを?)」という熱いパッションが明日、炎となって炸裂するのだ。〜次回へ続く〜

途中、オヤジは私たちに様々なダンスのポージングを手とり足とり教えるのだが、その教え方が あまりにも手とり足とり過ぎ、乳や尻までのセクハラぶりに女性陣閉口。 静かなる首領(ドン)と、私が心で密かに呼ぶ、エリカさんなど、あいかわらず にこにこしながら「あははージジイ、乳さわりやがった。イヤだからもう近寄らないで〜コロス(はあと)」と言い放っていた。どうやらオヤジは、ふっくらボインちゃんがお好みのようで、エリカちゃんとウッ子にセクハラビームがロックオンされていた。
(私?ええ、私もどちらかといえばボイン系ですけどおっきいですから。タテに。たぶん、こいつには勝てない、とおもったんでしょうね、本能で)

しかし、思いのほか、いろんなバリエーションのダンスを披露してくれる。1時間以上も演目は続き、 結構飽きずに楽しむことができた。最後はトペン(仮面)劇まで演じられて、あのゴウジャスな衣裳が 大好きな私は大興奮。オヤジもみんなのハートをつかんだとばかりに、嬉々として老人役を演じている。 そうやって今夜の舞台は幕を閉じた。ダンサー呼ぶなんて贅沢だよねえホントに

それからはまた、くだらないことをべらべら話し続ける。しかし、8名分の女性物の下着とかが(結構堂々と)干してある中、 ドキドキした様子も、盗むそぶりも見せず(見せたら追放だっつの)平然と 恋愛話とかをする名瀬さんって、かなりフェミニン体質なんじゃ…。その証拠に、 この夜も「どうやってプロポーズとかされたいぃ?(はあと)」と、女子高生のような 質問を独身組に投げつけていた。おそるべし、女心のある男・・・
そんな、女子校の修学旅行チックな夜は、やいのやいのと更けゆくのであった。

トペンダンス
おやじ、トペンに変身。意気揚々とダンシング


本日の出費
■昼飯 20000RP
■送迎 5名で50000RP



2002年10月3日(木) アメド  

「クサッ!ちょ、ちょっと!クサい!」
今朝の目覚めはそんな感じだ。朝のお茶でも飲もうかなと、9名分のエサがぎゅうぎゅうに詰め込まれた冷蔵庫をあけて 開口一番その言葉。なにこの悪臭は???
しかしみんなもクサイと思いながら面倒なことにはフタをしようというおおざっぱな人間のあつまり なので、このことはなかったことに。
知らん顔して、昨夜ねこ兄さんが仕込んだベーグルなどを いただく。ウマッ!激ウマ!!兄さん、アンタ天才だよ。パン職人のそのワザで、一生くいっぱぐれないよ!!

しかし、合宿の悲劇はさらに続く。
「あれー?水…出ないよぉー」
誰かが言った。まじで?蛇口をひねる。あ、出ないね。シャワーを浴びたかおちゃんが「途中で 水でなくなった〜」と、髪をぬらしてやってきた。しょうがない、と、この家のオテツダインであるデルピエロ(推定年齢20歳)にことの顛末を告げ、早々に修理をしてもらうことに。ちなみに、なぜデルピエロかは、彼がデルピエロと書かれたサッカーシャツを着ていたからだ。(なお、翌日はトッティになっていた)。しかしなんで出ないのかなあ〜おかしいネ。まあ、すぐ直るよネ?
これだけの人数がいると、常に洗い物がたまる。それを使命のように黙々とこなすのは、ビッグママ配合さん。 地味な仕事だが、あなたがいないとなにもはじまらないの。ガンバッテ!そう見つめてきたのにこの断水。 役割を果たせないビッグママの背中はなんだか寂しそうだった…。

階段
おされな螺旋階段とお庭のグリーン

さて、ウッ子&シホ組は短い期間だが今日でお別れ。14時にやってくる送迎車にのってそのまま空港へいってしまうのだ。 異様なテンションのウッ子、そして、仮面劇を見て「あれっ?まばたきしない!」と言い放ち、エリカさん(初対面)からしかられたり、「やっぱ金持ってる男とじゃないと、女は幸せになれない気がする…迷うナァ」と天然真顔で言い切る小悪魔シホを手放すのは大変惜しいが、このメンツのなかで実は一番マトモにサラリーをもらってるサラリーウーマンコンビなので、しょうがない…(他のメンバー?マトモな人がいると思ってんすか?)。そんな彼女たちが帰る前に みんなでバーベキューランチをやろう〜と、みんなで張り切っているのだが、とにかく水がでないことには なんもできん。ああ・・・水って本当に大切なんですね。しんみり。

そこに、修理のおじさんが声をかけてきた。なに?と、ここで私の心もとない英語理解力で解説します。
「ここ、9名でジャンジャン水使うから、井戸枯れたっちゅうの!で、とりあえず となりの小学校のパイプをここに引いたから、水使えるけど、しばらく水の出が悪いかも」
…。……。………となりの小学校のよい子の諸君ごめんなごめんな!おばちゃんたちのために 水使えなくてごめんな!でもありがとう!私は隣をむいて合掌した(嘘)。とりあえずありがたく水を使わせていただくことに する。バーベキューの仕込をして、その間に、ウッ子とシホちゃんは荷造り&汗を流すためのマンディにいそしむ。

一応、水を大切に使おう!という意識をもって、紙コップの使用に踏み切る。しかも、それぞれ自分の名前を書いて おこうということになったのだが、なぜか配合さんの紙コップには酒己合(配の字にさんずい偏が付いてる) と書かれていたので、理由を聞いたら、ウブドでかおちゃんが配合さんの字を間違えてこう書いた、とのこと。 腹をかかえながら笑ったのだが、ふとみると、かおちゃんの紙コップには小学二年生のころ 自らあみだした、という芸能人風サインが書かれていた。ワライジヌかと思った。

ぐちゃぐちゃ
おされな家があらされています

その仕込みの最中に事件はおこった。私が何十キロもある肉たちをざくざく刻んでいたら、ひとつだけ超悪臭を放つニクイ肉(ダジャレ込み)を発見。テメエが冷蔵庫の悪臭の根源だなコノヤロー! 普通なら確実に捨てるクサさなのだが、そこはうっとり南の島。みんな判断力を失っていた。
「この豚肉、どう思う?」
「クサッ!・・・でもさ〜肉って熟成したくらいが食べごろじゃないの?」
「そうよね。そうよね。あっ!もしかしたらさ焼いたらイケるんじゃない?」
「そうよ!焼いたら大丈夫かも」
「念のためにデルピエロに判断してもらおうYO!」
「やっぱ、地元の肉には地元の人間の判断じゃないとダメだよね〜」
(←この辺もう意味不明)
そしてデルピエロに肉を突き出してクンクン嗅がせてみた。

…腐ッテル!コンナノ、バリ人デモ、食ベナイ!ホラ、ココカビ、生エテル! ミンナ食ベテモイイケド、オ腹コワス。私ハ食ベナイ」(すべてイネ語です)

…だっ、だよね。DAーYOーNEー。ちなみにすでに私が「大丈夫だよね?」と 判断して炒め終わっていた鶏のむね肉も
「食ベテモイイケド、オ腹コワス」(断言)
との 判断。ち、ちきしょう!デルピエロ!おまえ、ちょっと繊細すぎんじゃねえかこの野郎!(いや。どう考えても 彼の判断は正しい)。 そんなこんなでバーベキューは無事開催。牛肉も鶏肉もおいしいものをいただけたとさ。

バーベキュウ
じゅわじゅわ〜バーベキュー大会でっす(撮影:ゆみさん)

結局、モノを詰め込みすぎていたので、ぜんぜん冷蔵庫が冷えてなかったらしく、たった1日で豚肉は 熟成をとびこえ、さっさと昇天していたらしい。根性ナシめ…肉なら肉らしく おいしく食べられるまで待てないのか(待てません)。
無事、送迎車も時間通りに来て、ウッ子とシホちゃんは笑顔で合宿所を後にした。なぜかドライバーだけでなく つきそい?の男も一名助手席に乗っており、私はそこで「合コンかよっ」と 心でつっこんでおいた。バリ男め、抜け目がない。若い女の子とのドライブデート(送迎だっつの)気分を 存分に満喫するがいい。

さて、若者二人が去った後は、だんぜん平均年齢がアップしたアダルトでムーディな別荘のひととき、になるはずなのだが、それでも なんだかテンションが高いのはなぜ?あいかわらず、家の中ぐちゃぐちゃだし…
これからまた、夕飯の仕込みまで、クーラー部屋でだらだらしたり、庭を散歩したりの時間を過ごす。正直、この 家から徒歩10歩以上歩いてない気がするんですよねえ〜…。あーもう食べるか寝るかどっちかだな。

夜は、あまった根菜や肉をつかってシチュー。もうまじでメニューがキャンプとか合宿っぽい。 こういうジャンクな日本食(シチューて日本食か?)を食べることが少なかった少年夫妻もさぞやウレシイことだろう。 しかも、シチューにあわせるのはなぜかタコヤキ。タコヤキプレート持参してんじゃねえよ!ゆみさん!これに関しては関西出身のエリカさんとゆみさんが黙っているわけがない。仕込みも焼きも完璧だ。
しかし、シチューなどの用意をしているときに、名瀬夫妻やビッグママ配合の姿が見えない。「むっ?サボってる?」と、クーラー部屋へ殴りこもうとしたのだが、ストップがかかる。「ちょっといま、準備を」。…???なんの準備?とりあえずほっといて黙々とメシの 用意などをしてみる。そしてさっそくタコヤキタコヤキ、焼きましょう〜というときに来て、奥の扉がガチャリと開いた。

…。

………。

……こんなのが…↓

変態の館
パン作りにいそしむねこ兄さんを叱咤する、マダム・ジュン
メイクも完璧、ワンピース姿。乳バンドもひそかに着用(キモい…)


昨夜の女装シーンにオレの中の野生がうずいたとでも言いたいのだろうか、名瀬氏は 完璧なメイクに、とんがりおっぱいをつきだしてワンピース姿でやってきた。 しかもなんか慣れてる。いまここに5歳児がいれば、確実にひきつけを起こして死ぬ。そんなたたずまいだ。私もできれば見なかったことにして タコヤキを焼き続けたいのだが、自らの美しさに自信満々の名瀬氏をみて、とりあえず乾いた笑いを かえすしかなかった。そんな名瀬氏にここで遺憾の意を表明したい。
そんな素で変態な人、約一名(しかも妻が平然と横に座ってる)を横目に見ながら、みんなで和やかにタコヤキパーティはすすむ。 タコヤキを焼くのがオモシロそうなので、私も自ら進んで焼いてみたり。たのちーなー。くるんくるん。はふはふう。

片付けてのんびりまったりした後も、だらだらと話していた。なんかこの合宿所はいつも人が多い。実は私たちだけでなく オデツダインのデルピエロや、ゆみさんがいないときこの別荘をきっちり管理している地元のおっちゃん&森の仲間たちがいつも出たり入ったりしているので、とにかくいつだって人口密度は高い。 そんなふうに賑やかな家だが、そのとき、パッ!と電気が消え、賑やかな家は一瞬静まり返った。
「あ、停電だ」
私はそこに、ひとつの愛をみた(大げさ)。
「あ!エリカ、エリカ今風呂に入ってるよね」
「そうだっけ?大丈夫じゃない?」
「だめなんだよっ、エリカは暗所恐怖症なんだ。えりか〜エリカ〜」

と、大声を上げて風呂場に向かう名瀬氏…まあ…これが、愛なのね…

小さなライターのあかりを頼りに名瀬氏はすすむが、とりあえず私は居間にキャンドル立てがあったのを 思い出し、真っ暗闇のなか手探りでそのキャンドル立てを探し、風呂場にもっていく。そしたら やっぱりエリカさんは暗闇の風呂場で、真っ裸でぶるぶる震えていたようだ。
「エリカッ!大丈夫か!?」
名瀬さん、私あなたのことただの変態かとおもってたけど(私が持ってきた白いレースのエプロンよく似合ってたYO!) なかなか妻思いの優しい夫ぢゃん!?見直したよ大将(死語)☆

その夜、バカ話に花が咲く一方で、合宿にくるまえにバイクでコケて負傷したという名瀬氏の脚のケガをいたわるエリカさんの姿がある。それを(彼氏いない歴○年の)かおちゃんが、ジッ…と見つめていたのを、私は見逃さなかった。
合宿中、誰かが言った「結婚てなに?」という哲学的質問にうまくこたえられなかったのだけど、 いまふと思うのは、自分以外に自分のことを心配したり考えてくれたりする人が見つかったら、その人が自分にとって一番大切な人になって、一緒にいたくなって、結婚という手続きを踏んで生涯寄り添おうとするんじゃないかなあと思う。足元の見えない暗闇の中、自分を探してくれる人と出会えるというのは、ある意味一番幸せなんだよね。そして私はヒゲのことを久しぶりに思い出した。ヒゲは、私のことを暗闇で探してくれるだろうか?答えはイエス。彼は絶対私のことを探す、そして私も彼を探す。なぜかそう確信できたバリの一夜だった。

たこやきエリカ
タコヤキを見るとナニワ魂がうずくらしい



本日の出費
■合宿食料代 1人1000円徴収




2002年10月4日(金) アメド〜ウブド  

珍しく暑さで目が覚める。結局昨夜は、私とかおちゃん以外のメンツはクーラー部屋で寝たらしい。 アメドはカラッとしているので、クーラーがなくても私は平気なのだ。私は暑さというより 湿気に弱い。アメドがじめじめとクタっぽい気候なら、私はたぶんバリが好きにならなかったと思う。

朝はやっぱりねこ兄さんの手作りパン。もちもちとした感触が大変美味。ベーグルや全粒粉のパン など、本当にすばらしい。こういう技術を持っているということは、一生これで生きていけることなのね・・・。

今日は、私とかおちゃんがウブドへ、名瀬夫妻がサヌールへ帰る日。アメドは遠いので車代も高い。 なのでなるべく複数人数でシェアしたほうがお得ということで、あいのり気取りで帰るのだ。14時にお迎え車がくるのでそれまで 荷造りをしたり、最後の昼飯(とんこつラーメン)を食べたりと、ダラダラ過ごす。ねこ兄さんは本日より アメド内のダイブショップにて、ライセンス取得のため本当の合宿生活に突入だ。 散々ゆみさんの別荘を荒らして、片付けもせずに帰る私を鬼畜と呼ばないで。
「またいつか会おうね」
「うん、日本でね」

ひしっ、と挨拶を交わし、ゆみさんちを出発。途中、アメド名物の塩田の塩を購入したりして、車は南へ向かう。 長い道のりだし疲れて寝ちゃうかなァと思っていたけど、車窓を楽しみながらみんなでアメドの思い出を 語ってみたり、かなり笑える道のりでもあった。無事、2時間後の16時半にウブドに到着。 名瀬さんたちとも笑顔でサヨナラ。いろいろお世話になりました!ありがとう!!。 あーあ、本当にアッサリ終わっちゃったね。バリ合宿は嵐のように 過ぎ去っていった。今日はとりあえず1泊だけベラハウスに。ベラのママは私たちを覚えていてくれて 「ユミは?」と聞いてきた。ユミはまだアメドだよ〜と言うとにこにこして ほんじゃお茶でも飲むかい?と優しくもてなしてくれた。ママの笑顔はなんだかホッとする。

ウブド市場
悪名高いパサール・ウブド。何もかも高い

さて、今日から8日深夜の帰国までみっちりウブドをうろつきまわろう。かおちゃんのように何ヶ月も いれたらどんなにいいだろう。実際かおちゃんはこの後ウブドでバティックを習ったりのんびりと 過ごしたらしい。ムキイ!そんな時間のない私は、大好きなアジアインテリア雑貨を買いあさるにとどまった。

アメドの出張ダンスにて、観劇心を刺激されたアタクシ。さっそく今夜もダンス見物にでかける。 前回のバリでも見たティルタサリ。去年は空港へいく時間が気になって 最後のあたりは会場に出て外から見ていたのだけど、今日はじっくりたっぷり見させていただく。 いい席は、でっかいずうたいのヨーロピアンに占領されているが、その隙間からちょろちょろ頭を 動かしながら、ティルタサリの舞踊を楽しめた。やっぱりとっても素晴らしい。ティルタサリの バロンと水玉猿のからむダンス(なんだっけこれ)をみながら、葛城ユキを思い出した私の 今夜の脳内BGMは「ボヘミアン」に決定である。(わかる人にはわかる、水玉猿=葛城ユキ)。

ウブド市場
カゴものがぎっしり。見るだけならタノシイ

本日の出費
■塩1kg 5000RP
■送迎(アメド〜ウブド)1人60000RP
(名瀬夫妻130000RP負担・全部で250000RP←イネ語交渉価格)
■国際電話 6000RP
■ティルタサリ見物 50000RP
■ワルン 32000RP



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