バリ島ふたたび編◆蛍とガムランの夜


2002年10月5日(土) ウブド  

昨年、かおちゃんはバリのストリートチルドレンたちを支援する団体に、古着を運んでいた。 その古着は、ayunさんというバリ在住の日本人女性に手渡されたのだが、かおちゃんとayunさんはそれからも メールなどで付き合いを長く続けていたそうだ。
そして、今年4月に、ayunさんはとうとう ウブドに自分の家とゲストハウスを建てた。海外で活躍する女性たちのバイタリティに私はこの旅で 脱帽しっぱなしだ。そのゲストハウスSuara Alam(スアラアラム)のサイトをかおちゃんに教えてもらい、それからワクワクと見続けていた私は、ぜひ一度このこだわりの宿に泊まってみたかったのだ。 そして、そのayunさんとも話してみたかった。パワーをいっぱいもらえそうな気がした。
というわけで、かおちゃんとこの宿に泊まろうという予定を立てて、かおちゃんに直接予約をお願いし、 部屋もブッキングしていた。今日はスアラアラムへ いく日。街中からすっかり外れたクトゥ村。私の想像通りのロケーションの宿だといいなァ。

スアラアラム
爆裂可愛い!プチホテル風。ayunさんの愛犬ピーちゃん

買い物をしたり、昼飯を食べたりお茶したり。昼ののんびりした時間をそれぞれ過ごし、15時に宿に集合。 スアラアラムのお迎えがやってきた。ちゃんと「Suara Alam」のロゴ入りのユニフォームを着ている。 それがまたおされで感じがいい。車はウブドを北上。スマララティの会場の道を北へ10分ほどいくと、 お目当てのスアラアラムに到着だ。こぢんまりした玄関に、可愛らしい女性スタッフが笑顔で むかえてくれた。みなアースカラーのユニフォームでこれまたキュート。 玄関をくぐると、小さなプール!!おおっ。小さいけどこれはまたムードたっぷり。 そして、プールの向こうにヤシのジャングルと、悠々たるライステラス!!
鮮やかな若草色のライステラスが続き、農家のおじさんがのんびり畑を耕している。あーーーーツテキ。

「いらっしゃい、かおちゃん、きあさん。疲れたでしょう」
びっくりするぐらい細い体にしゃっきり伸びた背筋。凛々しい女性だなァというのが、ayunさんの第一印象だ。 ayunさんとおしゃべりをしながらのチェックイン。ウエルカムドリンクだって格別だ。門を背にして プールの右側にかやぶきのゲストハウスが二部屋のみ。左側は二階建ての建物で、一階はキッチン、スタッフルーム、 レストラン、そして二階がayunさんのお部屋だそうだ。

スアラアラム
ayunさんと久々の再会をするかおちゃん。くつろぎすぎ

スアラアラム
かおちゃんの座るソファからこんなふうな眺めになるの

それだけではなく、階段をおりるとガケっぷちのガゼボ、そしてエステルームなどもあり このレベルの宿はゲストハウスではなくプチホテルだろうよ、とため息をつく。 もちろん、豪華なホテルのような部屋でなんでもできちゃう快適さを追求しているのではなく 部屋の中はあくまでもシンプルに(かなりアイテム作りにはこだわったそうだ)。そして 部屋の外のプールサイドだったりガゼボだったり、その眺めだったりを存分に楽しめるように 設計してあるんだろう。実際部屋からの眺めというものは特に考えられていなかった。 客室が二部屋だけ、というのもうなずける規模だ。
とりあえず、私はついた早々にマンディがわりにプールで泳ぐことにした。あー極楽極楽。 今日は夕方、ハノマン通で小規模なケチャがあるらしいのでそれを見に行くということで 送迎をお願いしておくことにする。

スアラアラム
バーカウンター風の食事処。夜はキャンドルの灯りだけ

ここは、街にでるのに、いちいち車を出してもらわなければいけない場所なのだが それを面倒と思うか、それぐらい街との距離があったほうがいいと思うかは、やはり 旅程や気分次第なのだと思う。賑やかだった今回の旅の最後を、こんなのんびりした 場所で過ごすのもいい。それぐらいメリハリがあるほうが絶対楽しい。
かおちゃんも私も、この宿のなかでめいめい好きなようにうろついたり寝転んだり 本を読んだりして過ごすことにする。
去年、バリでかおちゃんに絵を描いてね〜と依頼してはや1年。すでにそれ用の額も 買っているのにいまだ放置され続けているのだがさすがに かおちゃんも観念したらしく、この宿の滞在中に描いてしまおうという魂胆らしい。 ええ、描いてください、タダで

スアラアラム
正直、ベッドは小さくて寝にくかった

17時半ごろに、ハノマン通の南端まで送ってもらい、近くのカフェでご飯を食べる。 途中、停電があったりしながらも、バリの風景はどんどんグレーに染まる。
あー…綺麗だねえ。トッケーの鳴き声もなんだか素敵なBGMだよう。
そして、のんびりご飯を食べ終え、いざケチャへ…と思ったらまんまと 開催場所と時間を間違えているありさま。汗だくになりつつ ハヌマン通りを走ったが結局ケチャの上演時間は基本的に短いので、途中から 見るよりは、王宮へいってダンスでも見るべ、と今日は王宮でビナ・ルマジャのレゴンダンスを見ることにした。
まあ、スムーズに物事が運ぶなんてそうそうないものよね。フッ(すこし涙)。

21時に王宮前に迎えに来てもらい宿へ。隣の部屋のゲストはすでに部屋に戻っているらしく明かりがともっている。 しかもどう考えても3〜4名ほどの女性の楽しげな声がする。たぶん日本から遊びにきた友人に、バリに住んでる人が 会いに来たんだろうなあ。なんて想像をしながら、その賑やかな声を横目に、かおちゃんとガゼボへ降りる。

ガゼボはまったく真っ暗闇もいいところ。聞こえるのは虫の声と渓谷を流れる水の音だけ。 かおちゃんが持ってきたラベンダーの香りのキャンドルだけを頼りに、そしてMDヲークマンから 流れる曲をバックに二人でナチュラルにとろけていた。
世の中の男性諸君はどんなに旅が好きでも、たぶんこういう旅先でのムダな愉しみ方というのはしないのではないか、と思う。 例えば、非常用の灯りもただのろうそくではなく、それがアロマキャンドルであったり。ちょっと気まぐれヒマつぶし用にマニキュアやつめみがきを持ってきていたり。私はこういうムダな時間を旅先でやるたびに、女で生まれてよかったと思う。演歌っぽい言葉だけど。
ガゼボの周りには、蛍がふわふわと舞っている。そんな夢心地の晩だった。

スアラアラム
Suara Alamのロゴがちゃんとアメニティグッズに

本日の出費
■宿代(ベラハウス1泊) 37500RP(一部屋75000RP)
■はぶらし 2800RP
■木の風鈴 2個で40000RP
■レモンジュース 2500RP
■バリ飯 3500RP
■ネット接続 6000RP
■文具系 50000RP
■夕飯 2人で43000RP
■アイス 2000RP
■ダンス鑑賞 50000RP



2002年10月6日(日) ウブド  

やはり寝た感じ、スアラアラムのベッドは小さい気がする。それは私がデカイからではない、と信じたい。とにかくそれさえクリアできれば、本当にくつろげる宿っ!という感じ。まあ、どんな高級ヴィラにだって完璧はない。もしこれからまたバリに行くことがあれば、自分の中の「サイコー宿」を探し続けるジプシーでいようと思う。ふっ…。(←なにさま?)
早朝7時に目覚め、おされな朝ごはんをいただく。午前中はかおちゃんも私もそれぞれ好きにお絵かきタイム。 私はまったく絵の“センス”がないというか独創性が皆無(あるものをそのままエンピツもしくは木炭スケッチしたり、 少女漫画ふうの絵を描くのは得意ですが) なので、かおちゃんの一種キチ○イじみた構図や色使いを駆使した絵を見ると、本当に 「天才とナントカは紙一重だよね…」と、独り言をつぶやきたくなる。私にとって、かおちゃんとは そんな存在だ。どんな存在?

スアラアラムのガゼボ
お気に入りのガゼボ。この空間心地よすぎ!!

昼ごろ、隣の部屋の母娘二人組らしき旅行者の方はチェックアウト。おっ。もしかしたら隣あくし、場所かわれるかな〜。 そう、隣の部屋のほうが部屋が奥まっていてちょっとよさげなのだ。しかしayunさんに聞くと、今夜も日本からの お客さんがブッキングされているらしい。まあいいか…。まさかその「お客さん」が、めぐりめぐってある人の知り合いだとは、 いまの二人には知るよしもなかった。
昼前に、ayunさんの車に便乗し、おすすめのバクソー屋さんへ。バクソーとはバリでよく見かける屋台の肉団子汁ソバのことで、 ayunさんによればそのバクソー屋のバクソーとミーアヤムは、日によって味が変わるが、おいしい日は汁にコクがあり たいそう美味ということ。おいしい店は地元に暮らす人が一番ご存知!!三人で訪れたその店は、確かに地元の兄さん姐さんで いっぱい。安いしおいしいし言うことナッスィング。
その後は、モンキーフォレスト前で降ろしてもらい、かおちゃんとニュークニン周辺をうろつくことにする。

バンブー
噂のバンブーカフェも老朽化により02年12月で取り壊し

家具屋さんにいってみたり、そこでまた偶然、カワイガモン君(偽)に会ったり、噂のバンブーカフェに 行ってみたりする。バンブーカフェとは竹でがっつり組まれたシュールなカフェで、なぜかつり橋を渡ってテーブルに ついたりと、そのヘンテコなつくりが評判をよんでいたのだが、老朽化により取り壊し予定とのこと。一度来てみたい〜と 思っていたのだが、たいしたことはなかった。(飲み物がまずい) そのあとモンキーフォレストを散歩したりとにかく、そんな風にだらっだら、意味のない時間を過ごす。

今日は、スアラアラムのあとにかおちゃんが泊まる宿も探しつつぶらついている。スアラアラムをチェックインし、 かおちゃんの部屋にワタシは荷物をおかせてもらって、夜の便で帰るという手はずになると大変好ましい。
のっちとそのお友達がウブドで泊まる予定のテガルサリに行ってみる。ここは 以前泊まったグリーンフィールドの裏手にあたり、プラマ車バスターミナルが近いので便利なのだ。
テガルサリ周辺の田んぼは「いま、まさに旬!」と言わんばかりの鮮やかな垂れ穂の海。 しかも、すべてが黄金色ではなく、若草色の穂もまじっていてたいそう美しい。うわ〜〜!真っ青な青苗の時期も きれいだったけど、こういう稲穂のグラデというのもなかなかどうして。これはここにこの時期泊まる価値も高い。 その様子を写真におさめ、帰国後すぐのっちに送ってあげようと、余計なことをする私。
部屋をいろいろ見せてもらいつつ、空港の送迎の価格を聞くと90000RPとのこと。おお!こういう 宿が送迎をする相場より安い!(現在の相場はおよそ10万)と、速攻送迎もお願いする。そんなわけで、 明日のかおちゃんのお宿&私の帰国時間までのホスピタリティルームとしての利用はテガルサリに決定。

テガルサリ二階の部屋からのながめ
テガルサリの二階の部屋からこんな感じ。ぜひ二階に泊まろう

ベベブンギル(一号店?)の目の前に出来ているケーキ屋さんでケーキを食べ、ハノマン通りで タペストリーとしてほしかったバティックも買い、ご満悦なワタシ。今日はのんびりしたし、食べたいものも 食べたし行きたいところも行けた〜。ワーイ。まだなしとげてないのは、かおちゃんのいう 「ビックリするほどウマイ、ツブサヤのナシチャンプル」を食べていない、ということだ。第26代目食いしん坊の ワタシとしては許されない問題である。

ウブドにいる間は毎晩ダンスがみた〜い!というわたしのリクエストにより、今日もなんらかのものを見る予定。 ダンス予定表をみると、お、ジェゴクがあるじゃあないの。ジェゴク、といえばヌガラだが、 もうあんなとこまで行く気はさらさらない私。でもジェゴクの演奏自体は大変気に入っている。スエントラ氏が 主宰していなくとも、まだやりはじめたばかりであろうとも、きっとそれなりに味わいはあるだろう、と、迷わず 今夜はこのジェゴクを見に行くことにする。bentuyung村のSuara saktiというチームらしい。ウブド王宮から北へ 送迎車で10〜15分ほど行った集会所だ。私たちはここでこの旅最高の踊りを目の当たりにした。

ジェゴクの欽ちゃん
欽ちゃんファミリー。名付け親はかおちゃん

とにかく一言でいえば「こなれてない」「シロウト」「踊りがあってない」のだがなんだか いちいち可愛くていちいちほほえましい。小さな子供のガボールダンスというのも、この公演で初めてみたのだが 1人の子が「こ、この振り付けでいいのかな?」と自信なさげだったりして、えらくおかしい。 そして、男の子三人の欽ちゃんファミリーっぽいダンスや動きに釘付けだ。確実に、ワタシは このダンスをみながら、肩を震わせて笑っていた。いかん!笑っちゃいかん!と思うほどに笑いがこみあげるのだ。そのダンスのすべてを表現すると、「♪おっとっとっと〜よいよいよいよい(by電線音頭)」っぽかったり、「♪アホ、アホ、アホの坂田〜」であったり、「カ・メ・ハ・メハー!」であったり、酔拳であったりするのだ。笑うなといわれたらそいつの頭をスリッパで殴ってでも笑いたい、そんな ステキな踊りだったのだ。
かおちゃんとワタシは離れて座っていたのだが、最後のジェゴクの演奏が終わり、ふたりで顔をあわせるなり「もう、サイコー!!!」と大絶賛。かおちゃんは後日、のっちたちともまたこのダンスを観にきたほどだ、おそるべしSuara sakti。私の中の赤丸急上昇チームとして心に刻みたい。

その晩は、ふたりともダンスのおかげか妙に気分がよく、スアラアラムに帰って、バーでビールを飲んだ。二人とも下戸なので 350mlの瓶をふたりでちびちび飲んだのだ。ふたりの下戸ぶりを知るひとには信じられない光景だろう。
その夜も二部屋だけのスアラアラムは満員御礼。本日、隣の部屋にチェックインした女性、 関西弁のえりこさんとも、このバーで初めて会い、少し会話を交わした。そう、 この人がある人につながるゲスト。 彼女とどこで誰とつながってるのか、明日の朝食時に明らかにされ、二人で腰を抜かすのだ。 あ〜バリ島は狭い。

ジェゴク
サービス満点。この撮影ポーズのまま10分…


本日の出費
■バクソー屋 4000RP
■せんべい2袋 1000RP
■バンブーカフェでマンゴージュース 7000RP
■ケーキ・コーラ 12000RP
■おみやげ(バティック) 420000RP
■ロータスカフェ 二人で77000RP
■ダンス鑑賞 50000RP
■おやつ 46000RP



2002年10月7日(月) ウブド(〜帰路)  

スアラアラム二泊目の朝。8時くらいまでよく眠った。ちなみにこのお宿のベッドも きっちりぴったりくっついて天蓋で囲まれたラブリー仕様。朝起きたら横に ステキな王子様ならぬ、寄生虫ギャルの寝顔があって不愉快なはずなのだが ベッドはもぬけの殻。アバンチュールを楽しんだ朝気取りかよ、と思っていたら かおちゃんは朝の空気の中さわやかに絵を描いていたらしい。まあ…そして バリの空気の下で描かれた絵は私のステキルームに飾られるわけですね。、 1年前の約束をようやく果たしてくださってありがとうかおちゃん。

さて、朝食を食べようと思ったらすでにお庭にセッティング、しかも3人分。 昨夜バーで親しくなった隣の部屋のえりこさんの分もあるようだ。スタッフの心配りか。 そんなわけで美女三名で、鳥たちのさえずりを聞きながらおいちい朝ごはんをいただく。
えりこさんは関西弁で、まったりというかのんびりというか甘いというかそういう ふんわか系なしゃべり方の女性で、私の友人には、まず、いないタイプなのでどういう方だろうと かなり警戒(?)しながらしゃべっていたのだが、気さくな人なのですぐにいろいろ プライベートなことも話し合うようになった。今回、あとから友人がくるけど 一足先にやってきたというバリリピーター。

スアラアラムの朝飯
日本人の味覚をよく知ってるって感じだしオサレ〜

きあ「もう私は今夜帰るんですよねー。いいなーいまからの旅」
えりこさん「どこにいったの?」
きあ「旅で知り合った友達が、バリに別荘を建てたから遊びにきたんですよ!そうそう えりこさんとおなじ関西の人。バリ好きな関西人て多いんですかねえ」
えりこさん「へえーどこの人?」
きあ「姫路の人なんですよ」
えりこさん「えー私も姫路〜」
きあ「じゃあ会ったことあるかもしれませんねえ、彼女の職場●●●なんですよ」
えりこさん「・・・え。それって◎◎◎◎?」
と、えりこさんのクチからでたのは、ゆみさんの本名フルネーム。
そう、つながりとはゆみさんのことだったのだ。ひえ〜〜〜!世界せまっ!!! というわけで、ここでお互いがゆみさんでつながっていたことを知り、また一気に話も盛り上がる。 あーやばいことくちばしったり、失礼な態度とらなくてよかったぁ〜。わはは。
というわけで、えりこさんそのせつは楽しかったデス☆

チェックアウトの時間まで絵を描いたり本を読んだりと、のーんびりした時間を楽しんだあとは えりこさんやオーナーのayunさんに別れを告げ、一路今日のかおちゃんの宿、テガルサリへと向かう。
テガルの二階に荷物を運んでもらい、とりあえず一息。熱いバリでは何をするにもまず休憩が必要。 一日一仕事でも十分な運動量(?)な気がする。こののんびりした紀行と風土。どうりでバリニーズは働かないわけだ。ayunさんによると、いまバリで土木建築がんばっているのはほとんどが出稼ぎジャワ人だそう。なぜならバリ人はジャワ人以上に働かないから工事が進まないのだ。バリ人っていったい…

さて、このように電話をしたり、店をひやかしたり、スーパーでシュールな文具をゲットしたりと町ブラを しながら目的地へ向かう。今日のメインイベントはかおちゃんがビックリするほどウマいと驚いたナシチャンプルを食いに行こうではありませんかスペシャル(ドンドンパフパフ〜)。テガルサリからとぼとぼと ツブサヤのママズワルンまで歩いていく。ツブサヤの南ってなんだかまだまだ のんびりしたところが多いっぽいねえ。バリは狭いけど広い。広そうでやっぱり狭い。
ママズについたのは夕方前、もうすぐ夜になりますよというたそがれ時。ママズワルンのママの家族が まったりと民族衣装をきて集っていたので、もしや休み?とハラハラしたのだがちゃんとオープンしてるらしい。 そしてママの家族にアルバムを見せてもらったり和んでいると、ナシチャンプルでてきた。うわ、見た目がかわいい。 安っぽい皿とかに乗ってないところがいい!ふつーの店なのにこの素朴チックなおしゃれさは確信犯か!? ばくばくくいながら、その深みのある味わいに、私は心の中でかおちゃんに「すまないかおちゃん、 本当にうまいよ…」と意味もなくあやまっていた。

ママズのナシチャンプル
ママズのナシチャンプル。味付け絶品、見た目もカナーリおされ。

そして闇のなかを王宮方面に歩き、王宮の並びのレストランでケーキを食べて宿へ。 うわあん、もう空港にいかなくっちゃ…去年も思ったのだが、ほんと帰る前の去りがたさはスゴイ。 バリマジック…。私はバリに夢中になりなり惚れまくりではないと自負しているのだがこの感覚はどうも切ない。 そう、バリマニア、ではなくバリのいちファン、という感じになってはいる。 例えると、バリさんという歌手のファンクラブ会員にこそなってないけど、好きだからCDは持ってるよ、という感覚か。 よく旅行がすきというと必ず聞かれるのが「今まで行った国でどこが一番よかった?」と いう質問にバリとは答えないけど、またバリにいく?と聞かれたらアタクシは「イエス」と 即答するだろう。そういう微妙な感じなのだ。あーもーじたばたじたばた。

闇の中を空港へいく送迎の四駆。それにはかおちゃんも同乗している。このシチュエーション、去年の帰国時と まったく同じだ。長い道のりなのに、かおちゃんは二度も見送りをしてくれるなんてもうっ、このヒマ人!!!(泣)うそです。なんだかバリへのせつなさも、人がいると打ち消されるので 結構いい。心強いし。
そしてまた去年と同じように、空港のゲート前で旅ツレかおちゃんと別れる。しかしこんなウルサイ旅ツレとよくもまあ 3度も(インド・去年のバリ)とつきあってくださいましたね。本当に感謝感謝感謝(邦衛風)。もしも、また4度目の 同じ旅路があるとしたら、それはどこだろう?バリか?それとも?
そんなことを考えながら、私を乗せたガルーダは闇の中を福岡へ。 私の次の旅路はいつだろう、そしてその場所をバリのように微妙な感覚で好きになれるのかなあ。やはり私にとって バリっていう存在はかなり大きなウエイトを占め始めている気がする。「また来るはず」という 確信がある場所、それが私のバリなのだ。

ママズの家族


-おわり-

本日の出費
■宿代(スアラアラム二泊+ドリンク)528500RP
■おみやげ   157822RP
■配合さんへバリ島内電話代(不通含め5回) 5400RP
■メシ(ママズワルン) 二人で21000RP
■ケーキ(BBSデリカフェ) 29500RP
■送迎(ウブド〜空港) 90000RP
■空港税 100000RP
■空港にて買い物 1583888RP+12$

駄文におつきあいいただきありがとうございます。読んだ感想などをいただければ わたくし、チュチュ姿で渋谷のスクランブル交差点の前でくるくる踊ってしまうくらい喜びます。
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