妄想展示室:「矛と盾」

ボークス編:その他こまごま
Tutorial for VOLKS body: Others (small modifying)

 この項目では、個別に取り上げるまでもない小改造について簡単に触れます。

<いろんな手首を使いたい>
Connect multifarious hand parts: for EB,DP,EB-neo,EBB(include EB-midi), and EB-mini

<まえおき>
introduction

 2000年から2004年頃まで、ボークス1/6ボディの純正オプションとして持ち手・握り手・指差し手などの表情の付いた交換用ハンドパーツがウレタンキャストやソフビといった素材で供給されていました。ただ、いずれも既に流通在庫のみのため現在では入手が難しく、逆にハンドパーツの充実してきたオビツ系やピュアニーモに対し指先を生かしたポーズ表現に限度があります。
 以前オビツ編ではボークス系ハンドパーツの流用を紹介しましたが、今回は逆に他社製ハンドパーツの流用について触れてみます。

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  •  参考までに各社25〜27cm級ハンドパーツのサイズ対比。
  •  写真上段を左から、旧EB・EBB・ピュアニーモ(改造済)・オビツ、下段左からneo用オプションPVCハンド・旧EB用キャスト製オプションハンド(持ち手)・カスタマイズフィギュア・マーミットボディのハンド。
  •  一口に27cm級といってもハンド自体の大きさや指の太さ長さ、表情付けはさまざまです。
  • This is comparison photo about major 25-27cm doll hand.
    From upper left: Volk old EB, EBB, Pureneemo(modified), and Obitsu.
    From lower left: Volks 1/6 vinyl hand, resin hand, Customize figure, and Marmit.

<材料および工具>
Tools and materials

<オビツ系手首の場合>
Case 1: Connect hand from Obitsu bodies

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  •  オビツ系ハンドパーツの接続軸はボークス系より細く長いです。接続部に収まるよう軸を切った後、ビニールチューブをかぶせるかビニール片を巻きつけるかして太さを調節します。写真にある程度の切断長さであれば、元の持ち主に戻した後でも固定力が下がる事はありません。
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  •  ミニ系の場合も同様になりますが、関節軸の太さの差は27cm級より少ないのでチューブではなくビニール巻きつけが調整のメインになります。軸詰めが27より大きいですが、これでもオビツに戻した時の保持力は変わりありません。

<ピュアニーモ系手首の場合>
Case 2: Connect hand from Pureneemo

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  •  ピュアニーモ系ハンドパーツは、もともと差し替えで使うため美観を考慮してか手首関節の少し上まで造形されていますので、ボークス系で使うにはハンド側か腕側どちらかを切り詰める必要があります。本項目はボディが主役の話ですのでハンド側を切り詰め、ボークスの手首関節を埋め込む形にします。
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  •  外見で判断した手首関節のラインでハンドパーツを切断します。後で整形する事を考えると、写真の位置より1〜2mm腕側の位置で切った方がいいかもしれません。
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  •  切断面からおおよそ5mm程度の深さで手首関節用の穴を掘ります。もともと関節を入れることを考慮していない造形ですので、単純に切断面の中央を狙うとハンドパーツによっては厚みや長さが不足気味になりますがそのへんは臨機応変に。
  •  手首関節軸は3mm径ですが、PVCパーツにドリルを押し込むと弾力で若干広がります(その分実際に開く穴は小さくなる)のでやや大きめの径を空けた方が後が楽です。
  •  軸穴を開けた後、関節球を収める為に入り口を6mm径のドリルか彫刻刀で3mm深さ程度広げます。
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  •  先端の2mm径の部分を切り飛ばした手首関節軸を繋いだ後で、今度は手首回りに出来る段差を外側から整形して完了です。