登山レポート ★★熊の痕跡を求めて、かえで谷から古祖母(沢登り)★★ 九州に野生の熊は生存するか2009年6月13日曇り

宮崎県高千穂町土呂久地区、天孫降臨で有名な天岩戸神社からさらに奥へ心細い道は続く
標高も600m近くになった、もう民家はなくなったかと思いきや突然に点在する農家、ここが亜ヒ酸の公害で有名になった土呂久地区だ、豊かな自然に囲まれた山あいの村だが高千穂らしいたたずまい。
この地区で最近熊らしい動物が捕まった、逃げられて確認は取れていないが以前から何度も目撃されている場所である。
私もここから古祖母山(1633m)に登る途中の石金山(1491m)付近で熊ではないかと思われる動物に遭遇したことがある。

今回はそんな九州では絶滅したとも生息しているとも言われる野生の熊の痕跡を求めて土呂久地区からかえで谷を遡行して古祖母を訪ねてみた。

九州といえどもまだ6月の梅雨に入ったばかりでは水は冷たい、できるだけシャワーは浴びないようにしようねと言いながら3人で午前8時土呂久林道から入渓。

いきなり素晴らしい滝だ! 下から見ると20〜30m位か、2〜3段はありそうだが全景は見えない。
ここは右を巻きましょうとあっさりと高巻き
滝上に出たがまだ小滝が連続している、もう巻くわけには行かない覚悟を決めて中央突破だ。
比較的手がかりは多く難しくはないが10秒も水を浴びると「うぉー」とつい声が出てしまうくらい水は冷たい。

しばらくは大石のゴーロが続きやがてちょっとしたゴルジュになり明るい沢へと変わっていく。
オッあれは何だまるでおっぱい、乳首まである。名づけてかえで乳房岩(勝手に命名していますHi)

今年の初沢だがここまで来るともう調子が出てきます。
快調にいくつかの小滝や斜滝を進んで行くと汗ばんできていつの間にか水の中をジャブジャブ。

おっと熊の痕跡調査を忘れていた。
ここらでちょっと休憩しよう、周りはエゴノキの花やバイケイソウがみずみずしく新鮮です。
上流域はフカフカの湿原、素晴らしい場所だ。かえで湿原とでも名づけよう、しばらくのんびりと休憩だ。

ふと見るとフカフカの草が一部倒されて大型動物が寝たと思われる跡を見つけました、もしや熊の休んだ跡か?
そこで体毛探しです、ありました何本も、でも全て白い毛です老熊か? ・・・多分鹿の寝た跡なのでしょう。
熊ではなさそうです。
さらに行くと鳥の卵が・・・
ここはやっぱり動物の楽園のようです。
水量も少なくなり、やがて源流域です、土呂久川の源流から湧き出る水を一口(本当の源流は左俣の栂谷かもしれませんが)

やがて最後の詰め藪こぎです、脊梁のスズタケは最近とても薄くなっていますがここは依然として元気がいいです。

藪こぎ15分くらいで比較的簡単に祖母・傾の縦走路に出ることが出来ました。
古祖母でお昼です

下りは障子岳の方へ尾根を歩き土呂久登山口の分岐まで30分くらいで到着
この登山道は3人ともはじめて歩きます、1時間で土呂久林道へ到着

 

今日は沢靴が新調だ、モンベルのサワートレッカー、足首がウェットスーツのような生地でしまっているので小石が入らずにこのシリーズは気に入っているがフェルトの食いつきはいまいちといった感じ、短い沢には時々使う渓流タビのほうが足裏の柔軟性があり食いつきがいいようだ。
 

今回はザイル9mm×30mに補助ロープ20mは一度も使わずでした。
沢登り3時間半(左のMAP青線)、尾根歩き30分、下り1時間(赤の点線)  

土呂久林道はあまり荒れていないので通行できますが4駆がお勧めです。

楽しく遊ばせてもらいました、すばらしい祖母の自然に感謝!

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