秩父鉱山で鉱物の観察


4日 大泉学園(8:50)→三峰口(10:50)→出合(11:40)→六助沢出合(17:00-5日9:00)→日窒鉱山(9:30-10:15)→出合(11:10)→三峰口(12:40)→大泉学園(16:00)

黄鉄鉱と方解石のかたまり。
川原にはこんな石がゴロゴロ

ザクロ石。結晶しているが、
きれいじゃない

スカルン鉱床が見たくて大滝村の秩父鉱山へ出かける。久しぶりに訪れる中津峡は建設の進む滝沢ダムでずい分変わってしまった。代替道路の工事で切り立つ岩肌がコンクリートで固められ、川原は重機で掘り返されていた。

ガイドブック『新訂版 埼玉の自然をたずねて』にあるとおり、まずは出合の大理石から観察。グラニュライトと呼ばれるとおり、砂糖のように触るとサラサラと崩れる。トンネルをくぐって川原に下りると大理石がそこら中にころがっている。うーん、これだけでうれしくなってしまう。転がっているただの石に黄鉄鉱やザクロ石が混ざっている。夢中で石を割っていると1時間以上たっていた。

そのまま遡行することも考えたが、峻険な地形を見てあきらめる。両神山側の斜面は急峻で沢もほとんどないが、できる限り川原に降りて、石を観察する。上流ほど大理石の結晶が大きくなる。山鳥ずい道下の川原は黄緑色の灰鉄ザクロ石があったので少し時間をかけて採集した。結果的には大した成果はなかったが、毛状の透緑閃石と磁鉄鉱(たぶん…)を見つける。逐道をいくつか抜けると川原からかなり離れる。わざわざ下りるのが面倒くさい。日も傾いてきたし、おなかも減った。ねぐら探しを優先する。

雁掛トンネル手前からビバーク地を探しながら広河原沢沿いに林道を進む。六助沢出合いによい場所を見つけて落ち着く。六助沢には「この水は飲めません」との看板がかかっていたので、本流から水を汲む。今回はできる限り装備をシンプルにしたため、テントもシュラフもない。シートの上に転がってビバークツェルトを被るだけ。

大理石がいっぱい。うれしいな

林道直下でもまったく車が通らないので静かなもの。寝入りばなに沢の音が人の話し声に聞こえ、にぎやか。足元でがさごそと音がしたのは20時ころだろうか。ヒメネズミだろう。足の上に乗ったと思ったらすぐに枕元まできた。ごみ袋をガサガサやって、頭の上にくる。息を殺して様子をうかがっていたが、すぐにどこかにいってしまった。

明け方はかなり冷え込んだ。でも、スーパーで買った保温用銀マットも結構使える。4:30起床。茶を飲んで朝飯前の石拾い。六助沢を詰める。めぼしい石は既に割られている。ここは大理石は見当たらず、硫化鉱物が多い。マンガン鉱もあり、割るとピンクのバラ輝石がきれいだ。20�辰曚匹虜祝姫當蕕悩限Δ�ら高巻きを試みるが、悪い。片手にハンマーを持った状態では不安を感じたので引き返す。

テルテル坊主スタイルは結構あったかい

広河原沢で石英閃緑岩の露頭を観察して撤収。雁掛トンネルを越えて、日窒鉱山に向かう。朝のうちは曇っていたが、きょうもういい天気だ。選鉱所の対岸で川原に下りる。真っ赤にさびた石がゴロゴロしている。川の水も赤っぽい。20�造曚匹里�たまりもある。鉄分の多い川原だ。劈開のはっきりした方解石の結晶を拾う。

バスの時間があるのでここらで引き返す。ザックがずっしりと重い。たぶん20�舛呂△襦M澆鬚海い燭弔韻�回ってきた。出合までの1時間が長かった。おかげでバスの中ではよく眠れた。ソバを食って、SLを見て帰る。

日窒鉱山の選鉱所

採集よりもスカルン鉱床の観察が目的だったはず。いつのまにか石拾いに夢中になり、露頭の観察がおろそかになってしまった。苦労して運んだ石も、標本にするため砕いて選別したら、捨てる量のほうがはるかに多かった。まだまだ素人。

ろくに下調べもせず、適当にほっつき歩いたにもかかわらず、特徴のある鉱物が採集できて満足。人がたくさん入っている形跡があり、ごみも目に付いた。それでも安全な場所で素人でもそれなりに楽しめる。産地を大切にして、多くの人たちに楽しんでもらいたい場所だ。

方解石の蛍光

普通に見ると石ころだけれど…

紫外線を当てるとあら不思議

鉱物には紫外線を当てると発光する「蛍光」という性質を持つものがあることは 知っていたが、本当に光るとやっぱりびっくり。まるで炭が燃えているようだけ れど、熱くないのが不思議