14日(7:30)大泉→(13:10)廻り目平キャンプ場→(14:00-16:50)西股沢で水晶採 集とキノコ狩り、15日(5:30-8:00)西股沢で水晶採集→(9:30-11:30)しゃくな げ遊歩道散策→(20:15)大泉
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ジコボウ見つけたよ |
石友Kenくんの家族と小川山にキャンプに行く。目的は水晶採集とキノコ狩り。 みなさん本格的なキャンプは初めて。1泊2日ではあれもこれもはできないのでK 阪さんの希望もあってバンガローを予約する。「セレブなキャンプがやりたい」 とK阪さんはのたまうが、「セレブ」な人がバンガローに泊まってキノコ狩りな んかをするだろうか。
今回はK田さんの運転で車で出かける。7時に出発すれば午前中には着けるだろ うと思ったが甘かった。関越が込み、そのうえぼくが散々道を間違えたため、キャ ンプ場到着は午後1時をまわってしまった。中央道を行くべきだった。キャンプ 場は既に満タン。テントを張る余地などないくらい。車の置き場所にも苦労した。 バンガローを押さえておいてよかった。料金は1泊3500円。幕営料がひとり1泊 600円だから、それに比べるとかなり安い。
とりあえず、西股沢沿いの林道を進み、キノコを探す。K田さんがヤマイグチを いくつか見つけてくる。K阪さんもNahoちゃんもこちらが驚くくらいよく見つけ る。「晩ご飯がかかっているから」とヤブもいとわず突っ込む。気合を感じる。 林のなかでベニテングタケを見付けたときは、この有名な毒キノコの説明もまじ めに聞いてくれ、記念写真も撮った。食える食えないにかかわらず、知的好奇心 を持って接すること大事だ。他に、ハナイグチ(ジコボウ)、カラマツベニハナ イグチなどを覚えた。
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採集中のKenくん |
キノコを探しながら歩くとなかなか前へ進めない。適当に西股沢の川原に出て休 憩する。淵(ふち)が青々としていて涼しげだ。「こんなきれいな川、見たこと ない」。Kenくんが驚きの声を上げる。キノコが少なく不安だったが、ジコボウ もいくつか採れた。夕食はなんとか「キノコ汁」になりそうなめどがついた。後 は水晶だ。少し上流でふたたび沢に降り、転石の晶洞を見つけて大騒ぎする。喜 んでくれるのはうれしいが、ちょっとこっぱずかしい。石屋のKenくんが夢中に なるのは理解できるが、Nahoちゃんまでも「化石は興味ないけど、水晶はきれい だから欲しい」という。ここにきて欲が出るのも分かる。
水晶が満足な形で残っている転石はかなり大きな物しかない。ハンマーで割れる 大きさではないのでタガネで削り取るしかない。必然的にぼくがやるしかない。 目の色が変わったK田さんは「青山さん、これすごいよ。取ってよ」と簡単にい うが、結晶を壊さずに取り出すのは至難の技。鉱物愛好者はまだ少数派といえど も、小川山に採集にくるのはぼくらだけではない。あまり派手に大岩を破壊した くない。鉱物採集でも「大自然の恵みを少しだけ分けていただく」という気持ち を大切にしたい。そっとタガネを入れさせてもらう。
下見のときは少し力を入れるとヘッドが飛んでしまうような貧弱なハンマーだっ たので、川原の転石には歯が立たなかった。それで産地の源流部まで遡行する必 要があると考えた。しかし、今回は1.5kgのクラックハンマー、長柄タガネなど を準備。装備だけで4kgほどになったが、これが威力を発揮したので転石からも 十分採集ができた。取れた水晶はほとんどKenくんの手に渡った。下見で標本を 確保しているので余裕がある。しかし、割った石から見事な晶洞がでてくると、 大きさも考えずにザックに放り込んでしまった。ちょっとおとなげなかった。
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キノコ汁を作る |
バンガローに戻るともうたき火をしている時間的余裕はなかった。これだけ込ん でいると時間に余裕があっても難しいかも。ご飯とキノコ汁をちゃちゃっと作る。 誤算は山荘の風呂が壊れたこと。どうやら混雑時にはいつもボイラーがいかれる らしい。図鑑と照らし合わせてもう一度キノコの種類を同定する。K田さんはジ コボウが北海道では「ラクヨウ」と呼ばれていることを発見。「何だ、ラクヨウ ならばあさんとよく採りに行った。北海道にしかないキノコだと思っていた」そ うだ。下ごしらえをしているとヤマイグチと思ったキノコがホオベニシロアシ イグチに見えてきた。採った時には自信があったのに、だんだん疑心暗鬼になる。 とりあえず汁の具からは外す。それでもジコボウが数本とベニハナイグチが1本 あるので十分だ。質素な食事だが、自分たちで採った食材で作った料理は特別に おいしくいただけたようだった。
後は寝るだけ。「こんな広く、平らな所で寝られるんだ。バンガローって快適だ なあ」と感激していたら、「どんなところで寝てるの」って不思議がられてしまっ た。いつもの「極貧ビバーク」に比べれば、電灯もあるし、雨漏りの心配もない バンガローは天国みたいなもの。夜中、みんなが好き勝手な方向に転がりながら 寝ている姿を見て、いつも狭いテントで寝ているためにほとんど移動しない自分 の習性が悲しかった。
15日、もう少し水晶採集をするためKenくんと5時に起きる。まだちょっと寝ぼけ ているKenくんと話をしながら昨日より少し上流まで林道を進む。右側に枝沢が 現れたところで川原に降りる。クラックの入った50�僂曚匹寮个魍笋襪斑罎�ら見 事な晶洞が現れた。Kenくんは大喜びだ。このままでは大きすぎるので端を削る。 Kenくんは未練がましくはがれ落ちたかけらを拾う。一番いい標本を選ぶことも 大事なことなんだよと話して、半分くらいに減らす。友達にあげるものもあるだ ろうから、全部欲しいという気持ちは分かる。しかし、いま有名な鉱物産地が採 集で荒らされている現状がある。Kenくんも立派な石屋なのだから、今後もみん なが採集を楽しめるように産地を守る気持ちを持ってもらいたい。
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小川山の水晶(左右3cm) |
Kenくんは4kgはありそうなザックをかついで40分ほどの林道を戻った。最後の5 分くらいはK田さんに持ってもらったが、大した根性。石屋の鑑(かがみ)だ。 バンガローに帰るとK坂さんとNahoちゃんがおなかをすかせて待っていた。ヤマ イグチの雑炊とみそ雑魚パスタを作って朝食とする。撤収は9時半、意外と早く できた。パッキングに苦労しなくていいから車は楽だ。しゃくなげ遊歩道をキノ コを探しながら下る。雨が少ないからか、数も種類も少なかった。タマゴタケと ドクツルタケを見付けたことが収穫か。K阪さんやNahoちゃんは喜んで記念写真 を撮る。真っ白な猛毒キノコでこれだけ盛り上がれば大したものだ。
帰りは秩父鉱山経由でと考えて三国峠に向かったが、8月下旬に土砂崩れがあり、 通行止めになっていた。結局佐久から上信越自動車道に乗ったのだが、いきなり 大渋滞に巻き込まれた。関越道も渋滞し、3連休の恐ろしさを思い知った。準備 不足で計画どおりには行かないこともあったが、一応当初の目的だけは達成でき た...かな。Nahoちゃんには「楽しかったね〜」と評価してもらえたようだ。野 外活動にいい印象を残したことはポイント大きい。