広沢寺の岩場


コースタイム

23日(10:00-14:30)広沢寺弁天岩

「T倉さんが岩登りをやりたいというので付き合って」。雨宮さんから広沢寺の お誘いがあった。ロープを使ったクライミングは久しぶりで気合が入るが、いき なり集合時間まで爆睡、電話で起こされるという失態を演じる。出発を1時間以 上遅らせてしまい、まことに申し訳ない。

広沢寺温泉の駐車場に付くとすでに満車状態でびっくり。岩場も40人ほどがひし めきにぎやかだ。どこかの講習会と重なったのかと思ったが、プロガイドの講習 を除けばそれぞれ3、4人のパーティばかりだった。階段状の岩場の右端にトップ ロープを張らせてもらう。ごく簡単な短いルートだけれど、ほぼ1年ぶりのリー ド。この日一番緊張したクライミングで正直ビビった。

岩登りは初めてというT倉さん。初心者らしかったのは1本目だけ。クライムダ ウンも様になっている。雨宮さんもいきなり連続で3本も登らせたくらいだ。体 軸がきちんとできているので靴のグリップが効くのだと思う。

中央壁ではロープがすだれ状態になっているすきまをぬって中央右ルートをリー ド。中間支点が乏しいのでかなり右側のハンガーにクリップしたが、これは隣の ルートのもの。誰も登ってこなかったが、1カ所だけ横にロープが流れよくなかっ た。意外にも終了点には誰もいなかった。フォローの2人は休みなくガンガン登っ てくる。登るよりビレイの方が疲れる。T倉さん初心者っていうのはうそだろう。

2本、3本と登っているうちに終了点も込んできた。ロープをまたいで行く者や大 トラバースで交差させる者などで終了点の状態もだんだん悪くなる。懸垂のとき は毎回ロープ末端をかついで下ったが、キンクをほどくのに苦労した。取り付き で休憩しているときに人為落石があり、肝を冷やした。混雑している時はヘルメッ トは必須。中央壁を3本登って終了。

若干のトラブルはあったものの、これだけの人数がいてもちゃんと登れるスペー スは残っていたことには感心した。トップロープを張ったまま、長くルートを占 有するようなパーティーがなかったので気持ちよく登れた。T倉さんは「面白い」 と岩登りを気に入ってくれたようだ。きょうは力任せの強引なクライミングを見 せてしまい、ちょっと反省。「山師」家業に熱中し、トレーニングをサボってい たけれど、クライマーも少しまじめにやろうかな。

駐車場に戻ると車があふれ、大渋滞。こんな時間にまだこちらに向かってくる車 がある。「ますや」さんもずいぶん繁盛しているし、この盛り上がり方はいった い何なんだろう。清川村ふれあいセンター「別所の湯」で温泉に入り、遅い昼食 を取って帰る。車の中でも爆睡し、気が付いたら阿佐ヶ谷だった。