清里でキノコ観察会


4日(7:00)新宿→(9:40)清里駅→(10:00-15:00)八ヶ岳自然ふれあいセンター→ (15:45)清里駅→(19:40)新宿

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採集方法を勉強

たかはらさんのお供で八ヶ岳自然ふれあいセンターのキノコ観察会に参加した。 たかはらさんは昨年も参加し、「いっぱいキノコが取れる」と多大な期待を寄せ ていたが、晴天が続いたためか、はたまた気温が下がったせいか、「大漁」とは ならなかった。最初は「去年はこのあたりでホンシメジがいっぱい採れた」と未 練がましかった。観察会なら量より質を重視すべきでしょう。キノコが少なかっ た分、食べられるかどうかにかかわらず、多くのキノコが観察できた。

フィールドではいきなり大きなヌメリスギタケモドキ発見。クサウラベニタケも 大群で生えており、これが毒キノコかとみなしげしげと見つめて採集。ここの個 体は図鑑の写真とそっくりで間違いようがない。それでも、見れば見るほど食え そうだ。森に入るとなかなか見つからない。それでも木材腐生菌だけは見つかる。 でも、腐生菌は地味だからなあ。テンションが上がらない。

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チャムツタケ

午前中の成果はチャムツタケとアセハリタケくらいで、パッとしない。しかし、 ハナイグチやマンネンタケを採集した人もいた。それを見て午後の部での雪辱を 誓う。今度は下地が見える森なのでキノコを見つけやすい。いきなりドクツルタ ケを発見。大物ゲットで気合が入るが、後が続かない。食べられそうなのはカノ シタくらいか。大きいのを選んで採集する。つい熱が入って森の奥まで足を伸ば したので集合時間に遅れてひんしゅくを買ってしまった。きょうは採集より勉強。 熱くなってはだめだ。

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カノシタの菌輪

今回の講師は神奈川県立生命の星・地球博物館の出川洋介先生。みんなの採って きた怪しいキノコを分類して机の上に並べてもらう。キシメジ科は白い胞子、イッ ポンシメジ科はピンクの胞子、フウセンタケ科は傘が開く前にひだが菌糸で覆わ れているなどの特徴を実物を示して説明してくれた。ツバやツボを備えたテング タケ科のキノコは最も胞子を守る仕組みが発達しているという解説に納得。一筆 書きですらすらと複雑なつくりのキノコの絵を描く姿にプロの研究者のすごさを 見た。風呂の栓のような形でグニャグニャと弾力のあるオオゴムタケも採れた。 熱帯地方のキノコで珍しいこと、中身をスプーンですくって蜜をつけて食べると おいしいという人がいるという話などは面白く、ためになる。

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アメーバ―状の粘菌

キノコに興味を持ち出してから専門家の手ほどきを受けるのは初めてだったので、 たくさんの収穫があった。科の特徴を覚えること、特定のフィールドに通うこと がキノコを勉強する上で大切だということだった。自分で考えて実践してきた勉 強方法が間違っていなかったことが分かり、うれしかった。もうひとつはあこが れの「粘菌」を見られたこと。胞子を出す状態のものから、アメーバ状のものま で実物を見るのは初めて。最近は「粘菌のひとつも見つけられてこそ真の山ヤ」 という気がする。自分の目で見つけられるか自信はないが、近い将来必ず達成し たい目標だ。

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これがドクツルタケですね

で、お土産にはカノシタをもらってきた。たかはらさんに大き目のものをあげて しまったので、小さな切れ端のようなものをかき集めた。炒めてパスタに入れて 食った。癖のないあっさりした味で、うまかった。しかし、もう少し量がほしかっ たなあ。電車の時刻を調べずに駅で1時間半も時間をつぶした。森をもう一回す ればよかった。

しかし、小淵沢まで講師の先生と一緒だったのでいろいろお話ができた。出川先 生は小学生のときから神奈川のキノコの会に入れてもらうほどのキノコ好き。し かし、大学では「キノコでは職がないから」とカビを研究したそうだ。当時は微 生物の研究は人気があって、企業の研究所に就職した友人も多かったそうだ。し かし、景気が悪くなるとどんどん切り捨てられたという。キノコはまだまだ分かっ ていないことが多い。新種も次々と発見されている。なのにキノコの研究で食べ ていけないという現状は悲しいものがある。そんなわけだから、一般のキノコ愛 好者の支えが大切なのかもしれない。