15日(0:15)練馬→(5:45-6:55)直江津駅→(7:30)糸魚川駅→(8:00)押上海岸→ (10:30-11:28)糸魚川駅→(12:00-14:12)宮崎海岸→(17:30)池袋
今期のヒスイ採集は1勝3敗。負け越しが決定した。今回は富山行きの夜行バスが 満席だったので、直江津行きを利用した。バスターミナルには5時半前に着いた が、駅が分からずうろうろする。やっと見つけたものの糸魚川方面への列車は1 時間後だ。幸い暖房の効いた待合室が利用できたので朝食のパンをかじりながら 時間をつぶす。それにしても1時間は長い。高校生がどっと利用する列車に乗っ て糸魚川に着くころは、すっかり明るくなっていた。
朝の押上海岸 |
富山便のバスが埋まっていたので、遠征は止めようかとも考えたが、天候が荒れ た冬型から一時的に回復する見込みであること、新調した防水スパッツの調子を 確認したかったことなどから決行した。確かに海岸は波は穏やかで暖かく最高の 条件だった。それだけに地元の人もたくさんきていた。棒切れを持ったおっちゃ んたちが何人も波打ち際を歩いていく。これじゃ勝負にならない。波は1mもな さそうだが、油断するとひざ上までしぶきがかかってしまう。早々と戦意喪失す る。収穫といえば赤玉石(ちょっと怪しい)とクリソプレーズ(緑玉髄)くらい か。
適当に切り上げて糸魚川駅に戻る。宮崎海岸で敗者復活を図ろう。しかし、次の 電車まで1時間以上間がある。駅周辺で飯を食おうとするが、時間が早すぎて開 いている食堂がない。しかたなく、「ヒスイ王国」でカレーを食う。食後にヒス イの工芸品や原石を見て回る。姫川薬石でできた湯のみ茶碗があった。ほしかっ たが、7600円はちょっとなあ。思案に暮れていると電車の時刻がきてしまった。 そういえばヒスイ採集にきて、こんなにゆったり、ぬくぬくしたのは初めてだ。 何かどんどんやる気がうせていくようだ。電車のなかではぐっすり眠り込み、危 うく乗り過ごしてしまいそうだった。
糸魚川駅のシンボル・煉瓦庫 |
宮崎海岸は押上以上に人がたくさんいた。もうお昼だし、あたりまえか。つらーっ と歩いたが、ヒスイはない。なぜか押上海岸よりも波が静かだ。途中でスパッツ をはいて気合を入れる。しかし、靴が小さすぎて痛い。エチゼンクラゲはたくさ んあがっているのにヒスイどころか軟玉もない。もうめぼしいやつは拾われちゃっ たんだろうか。根性で境海岸のなかばまでいったが、歩いただけで探したとはい えないかも。左右に傾いたうえに、ごろごろした石の上を歩くのは思いのほか疲 れる。バランスを保つために体幹の筋肉を酷使する。山登りより消耗するかもし れない。行きはよかったが、越中宮崎駅まで戻るのが大変だった。成果はしょう もない軟玉とクリソプレーズのみ。
糸魚川で「はくたか」乗り換えて帰途に着く。車中ではよだれをたらして寝不足 を解消した。雨飾辺りは真っ白だったが、越後湯沢周辺はまだほとんど雪がなかっ た。これだけ日が短くなると日帰りはきつい。余裕を持って1泊するか、もう少 し日が長くなるのを待つか。フォッサマグナミュージアムも行きたいし、今まで のように思いつきの遠征ではなく、もう少し計画性のある行動にしよう。それに しても薬石の湯飲みどうしよう。