14日(7:30)大泉学園→(9:00)西武秩父駅→(9:20)黒谷駅→(11:30)美の山公園→ (13:42)親鼻駅→(14:30)西武秩父駅→(14:47)正丸駅→(15:15-16:10)大蔵鉱山 →(16:40)正丸駅→(18:00)大泉学園
雨がつづく。キノコは期待できそうにない。それでも、ボヤボヤしているとキノ コシーズンが終わってしまう。成果は期待できなくとも新たなフィールドの可能 性を探すために秩父の簑山に登る。久しぶりに早起きする。山ヤになったみたい だ。
和同開珎の碑 |
黒谷で降りて和銅の産地経由で頂上をめざす。生活道路をいっぱい横切る分かり にくい道だ。登り始めは放置された桑畑が多く、キノコは期待できない。やっと 登山道らしくなると雑木林も現れ、キノコもちらほら出始める。アミタケを見つ けてかごに入れる。しかし、全体的に雑木林は貧相でキノコの種類も少ない。
頂上が近くなると雑木林もすっきりとしてきてキノコの種類も増える。残念なが ら同定できるキノコが少ない。貧相なムラサキシメジらしきものや朱色のベニタ ケ類が目立つが、心当たりがない。ずいぶん上の方になって大型キノコがあちこ ちに現れる。たぶん、ウラベニホテイシメジだと思う。小川山で見たことがある 個体に比べるとひょろ長く、柄がもろい。ちょっとイメージが違う。
いくつか柄をさいてみたが、中空なのか詰まっているのかは分かりにくい。大雨 の後だから身がもろくなっているのだろうと想像できるが、よく似た毒キノコの クサウラベニタケではないと断言できない。いっぱい群生しているので特徴のあ る、らしい個体を探せばいいのだけれど、どれもこれも怪しくて「たぶん」の域 を抜け出せなかった。五分五部といったところか。
ドクツルタケの幼菌 |
簑山の頂上は整備され、「美の山公園」になっている。足元を見ると緑色の緑色 片岩がいっぱい落ちている。手に取ってみると爪で傷がつく。滑石か滑石片岩だ ろう。途中の登山道に黒っぽい蛇紋岩が落ちていたところもあった。滑石は蛇紋 岩が地表近くで炭酸ガスと水とに反応して変化したものという。他の岩石は見当 たらないので、この山は滑石でできているのかもしれない。
頂上は整備されすぎてキノコのにおいがしない。さっさと下山にかかる。時々ド クツルタケを見るくらいで他にめぼしいものは見当たらない。植林された桜はキ ノコハンターにしてみればうっとおしい以外の何者でもない。それでも、登って きた道よりは自然林が多く、気分はいい。下るにしたがってキノコも色々見つか る。ハラタケ類やカラカサタケが目立つ。ここのカラカサタケはずいぶん小さい。
下山口近くでまた、ウラベニホテイシメジが群生していた。今度はさっきのより、 傘の光沢がウラベニらしい。8割くらいは自信がある。けど、2割は自信がない。 人体実験も考えたけれど、毒の確率2割はやっぱりやばい。冒険するのはもうちょっ と勉強と経験を積んでからにしよう。他にはカノシタを見つけた。パスタに入れ るとキノコらしい香りがしておいしいんだが、1本しか見つからなかったので見 送った。
まだ時間に余裕がありそうだったので、正丸で途中下車して大蔵鉱山に寄ってい く。時間に追われてあまり鉱石を探すことができず、近場の石を割った。チャー トが多い上に、杉林の中はかなり暗いので、断面に何があるのかよく分からない。 作業効率が悪いことこの上ない。いくら割っても一目で分かるようなバラ輝石は 出てこないので、石を適当にザックに詰め込んで下山。登山口の馬頭観音前でお 店を広げる。明るい場所で見るとほとんどがチャートだった。厳選して選んで持 ち帰るも一番重いもので比重3。チャート(2.7)とほとんど変わらなかった。