28日(7:30)大泉学園→(9:20)親鼻駅→(11:40)見晴らし園地→(13:30)皆野駅→ (14:15)西武秩父駅→(15:50)大泉学園
キノコシーズン終盤戦を飾るべく、キノコ狙い一本に絞って秩父・簑山に出撃す る。今回は親鼻駅から七曲がりコースで登り、黒谷に降りる予定。しかし、七曲 がりコースはヤブっぽく人が入った形跡が少ない。途中で引き返し、自然歩道を 登り直す。
くねくねした道を外れて真っすぐに進む。まだちょこちょことキノコはある。ま ず目に入ったのはハツタケらしき朱色のベニタケ類。モミの木の周りにいっぱい 出ている。喜んで採る。が、しかし、触っても青く変色しないし、確かハツタケ は松に出るんじゃなかったかな。時期的にもちょっと遅いような...。いろいろ 疑念もわいてくるが図鑑を忘れてしまったので決め手がない。かじってみると苦 くはないようだ。まあ、ハツタケで当たらずとも遠からずだ。と5本をカゴに入 れる。(★よい子はまねしないでね★)
ハツタケ? ちょっと違うような |
キノコを求めて頂上を目指すが、なんだか登れば登るほどキノコが乏しくなって いくような気がする。上のキノコは終わったのか? モチベーションが下がるな あ。11時くらいにSLの汽笛が聞こえる。木がじゃまで姿が見えないのが残念。 見通しがよければちょうどこの時間、秩父の山からはSLの走る姿ががよく見え る。おまけが付いてきたみたいでなんだかうれしい。通常は1往復のはずなのに、 この日は2回通ったような感じだった。
見晴らし園地直前の小ピークでムラサキシメジを見つける。落ち葉の間から頭を 出したばかりで、まだ濃い紫色をしている。傘が半円形になったちょうどいいこ ろ合いだ。付近には10本ばかり群生していた。何度も見ているキノコでも、採る のは初めてでわくわくする。やっぱり、きれいで見栄えのするキノコはいいわ。 味は賛否両論があるようだが、肉質はしっかりしているので料理はしやすそう。
これ以上登ってもキノコは期待できそうもない。むしろふもとの方が可能性があ りそうだ。見晴らし園地から簑山神社を経て皆野に降りることにする。神社周辺 は杉林だが、林道を下ると雑木林もある。しかし、ヤブっぽくてキノコは少ない。 真っ白なシメジらしきキノコが目立つ。この手のものは同定が難しい。シメジの たぐいは来年以降の課題だな。
キノコはいっぱいあるけれど名前がわからん |
林道中ごろで土手から高さ20センチくらいの大型キノコが出ていた。傘はチョコ レート色で乾いていたが、こびりついた土から粘性があったことが分かる。抜く と柄が太くしっかりしている。まだ若いので胞子の色は分からないが、柄の根元 が膨らんだ形状とヒダを覆う菌糸からフウセンタケの仲間だと推測できる。それ ならたいそうな毒はなさそうだし、もし食えればうまそうな感じがする。持って いるとそんな気分にだんだんなってくる(それがやばいのだけれど)。近くを探 してミズナラの根元を掘り起こし、4本ゲットする。思わぬ収穫できょうは大漁 だ。食える確証があるのは6本のムラサキシメジだけだけれど。
西武秩父駅前の仲見世通りでいつも旬の山菜やキノコを売っているお店に立ち寄 る。すると、目の前に自分が採ったのと同じキノコが置いてあるではないか。 えー、本当に食えるのか。ハツタケと思ったのは「赤モミタケ」、大型のフウセ ンタケは「大黒シメジ」とある。ウラベニホテイシメジも「一本」として売って いた。大黒は自分が採ったものよりはるかに小さく、「勝った」と思った。地方 名だから大黒シメジは怪しいが、食えることに間違いはない。気分よく帰ること ができた。
秩父の大黒は「ムレオオフウセンタケ」というらしい。すまし汁、網焼き、バター 焼きなどで食べた記録がある。久しぶりの大収穫だったので数日にわたってキノ コ料理を堪能することができた。詳細は表を見ていただきたい。ムレオオフウセ ンタケは焼くと甘味が出る。水分が多い点に気をつけて調理を工夫する必要があ る。アカモミタケは煮物にしたらパサパサ感がなくなってよい。ムラサキシメジ は思っていた以上にうまくて驚いた。キノコらしいぬめっとした食感がいい。い ずれも香りが少ないのでこってりした料理もいいかもしれない。
煮物 | すまし汁 | ステーキ | 網焼き | ホイル焼き | パスタ | |
ムレオオフウセンタケ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | -- |
アカモミタケ | ◎ | -- | -- | -- | -- | △ |
ムラサキシメジ | ◎ | ◎ | -- | ◎ | ○ | -- |