奥武蔵マンガン鉱山めぐり2


24日(10:50)大泉学園→(12:05)高麗川駅→(12:40-15:30)大宮鉱山→(16:05)高 麗川駅→(16:30)川越駅→(17:40)大泉

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大宮鉱山のズリ

年末に大蔵鉱山で出会った同好の士から、"大宮鉱山できれいなバラ輝石が採れ た"という話を聞いた。大宮鉱山は鉱物採集を始めて間もないころ一度行ったこ とがある。苦労して場所を探したにもかかわらずズリ石が少なく、何の石なのか もさっぱり分からず、手ぶらで帰った覚えがある。「きれいなバラ輝石」は話半 分だとしても、再調査する価値はある。

東飯能で八高線に乗り換えて高麗川駅で降りる。目的地は高麗神社の裏側。高麗 神社へは適当に歩いても案内標識はいっぱいあるので迷いようがない。鉱山への 山道は忘れてしまったが、地形を思い出して杉林を突っ切って降りたら、ちょう どズリの前に出た。新鮮な割れ口の石がずいぶんある。一部のズリはかなり本格 的に掘り込まれていた。2年程前に訪れたときは破片すらなく、本当にここが鉱 山だったのかは坑口を確認するまでは信じられないような場所だった。それがわ ずかな間にここまで変わってしまったことには驚いた。

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結構、掘り込まれてます

破片ばかりで大きなズリ石は残っていないようだ。沢に入りヤブにもぐってマン ガンらしい石をかき集め、片っ端から割る。落ちている破片もよく観察する。やっ ぱり、バラ輝石は出ない。菱マンガン鉱やカリオピライトなどが多い。マンガン 鉱物の様相は奥多摩鉱山のものによく似ている。脈として入っている菱マンの中 には透明度が高い濃いピンク色で結晶が分かるものもあった。その後、しつこく 探したらバラ輝石やテフロ石、ヤコブス鉱なども採集できた。

地面に埋もれかけているが、ズリはずいぶん上流まで広がっている。小さなもの なら人の入ってなさそうな場所で探せば、まだ採集は可能だろう。とはいっても あまり期待はできそうもない産地になってしまった。地面がグズグズでヤブも多 いので採集するなら冬でないと厳しい。

帰路は高麗川駅から川越に出て、東武東上線に乗り換えて和光市からバスに乗っ てとっとと帰った。早く戻るのも悪くないが、高麗川駅前は商店街もなく、閑散 としていて実につまらんところ。できればどこかのターミナルで石を広げながら 一服したかった。急いで目の前の電車に飛び乗ったのが失敗だった。勝手知った る東飯能方面から帰ったほうが正解だったかな。