遠かった伊豆ケ岳


20日(5:19)大泉学園→(6:03)飯能→(6:34)天覧山→(7:10)多峰主山→(9:35)天 覚山→(10:40)大高山→(11:55)析屋の頭→(13:00)子ノ権現→(13:55)天目指峠 →(15:55)伊豆ケ岳→(17:25)正丸駅

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登山道に住宅が迫る

同じコースを縦走した5年前に比べてゆとりがなくなった。大した距離でも傾斜 でもないのに、足が思うように進まない。しばらく本格的な登山から遠ざかりト レーニングも不足していた。とはいえ、これほど思い通りに歩けないとは思わな かった。たまには真面目に山登りをやんなきゃいけないと痛感した。

一番電車に乗り天覧山−多峰主山と掛け抜け、出だしは順調だった。日高団地貯 水池の角は、登山道の入り口が分かりにくい個所だが、プラ板のしっかりした標 識が立った。伊豆ケ岳までの要所をこの標識がしっかり押さえているので、以前 に比べてぐっと道が分かりやすくなった。日高団地は家がずいぶん建ち登山道に 迫ってきた。登山者がわきに追いやられたような感じだ。

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降り積もるスギ花粉

遠目に見た天覚山の頂上部は紅葉したように真っ赤。その下を歩くと落ち葉や石 がみな黄緑色に染まっている。触ると粉っぽい。全てが杉花粉に覆われたおぞま しい世界だった。頂上まで約3時間はいいペース。ここまで、休憩することなく 歩き続けている。食料と水さえ補給すれば、休まなくても3時間以上歩けるはず。 それを確かめるために今回は歩きながら水が飲めるハイドレーションシステムを 使ってみた。休むのがもったいなくてパンも歩きながらかじった。いまのところ、 その効果がでていると思う。

天覚山の頂上を素通りして先を急ぐ。ここからは記憶があいまい。大高山は思っ たより遠い。頂上が近づくと何度も急登が現れる。これを登り切れば頂上かとが んばるが、そのたびに裏切られ、どっと疲れが出る。やっと着いた小さな頂上で は、座り込んでパンをかじる。いくら食っても満腹感はない。水を飲んでごまか す。反対側から2人組の女性がやってくる。多峰主を出てからはじめて出会う登 山者だ。

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尾根がすっかり削られた採石場

前坂を過ぎると採石場に行く手を遮られる。いったん道路に出て削られた尾根を う回する。合流した登山道をたどり、高みから見下ろすと昔通った道は尾根後と きれいさっぱりとなくなり、土がむき出しになった広場に変わっていた。ヤセ尾 根を慎重に登ると析屋の頭。かん木にブリキの標識が残っている。縦走中で一番 見晴らしのいいポイントだろう。子ノ権現まではわずかな距離のはずだが遠かっ た。腹が減って力が入らない。道端に倒れ込んでオニギリ2個を食う。空腹感は なくなったが、疲労感が取れずスピードが上がらない。

なんとか子ノ権現にたどり着いたもののやる気が出ない。たまらず茶店に飛び込 んで月見うどんを食う。温かいうどんとタマネギがうまい。ここからはアップダ ウンも激しく正念場だ。しかし、このままでは伊豆ケ岳に着くのはかなり遅い時 間になる。進むか戻るか思案する。訓練山行だから行ける所までがんばってみよ う。登山道で行き会う人が急に増える。子ノ権現からの下山もかなりあるのにす でに青息吐息の人も結構いる。大丈夫かなと心配になるが、今回は自分も「大丈 夫かな」状態で、人のことを心配する立場ではない。

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やっと着きました伊豆ケ岳

登りが始まる天目指峠から先は登山者が途絶える。静かな山道は気持ちいいが、 高畑山への登りでは足がなかなか前に出ない。へばった体には相当こたえる急登 だ。意気も絶え絶えになりながら頂上に着くと2人組の登山者がいた。座り込ん でしばし休憩。次のピークはまだ遠い。重い腰を上げて前に進む。

飯能駅からかかった時間

1999年5月2005年3月
天覧山0:450:31
多峰主山1:151:07
天覚山3:553:32
大高山4:554:37
析屋の頭5:555:52
子ノ権現7:256:57
天目指峠7:557:52
伊豆ケ岳9:359:52

*休憩時間も含む

御古岳は小さなピークだが頂上は遠く感じた。登りにかかるとネジが切れた人形 みたいにのろのろとしか動けない。一歩一歩、呼吸を整えながら歩くさまは酸素 の薄い高峰登山みたいじゃないかとも考えたが、現実はそんないいものではない。 しかし、これを越えれば下山のめどが見えてくる。がんばる。頂上で残りの食料 を全部食う。水も飲めるだけ飲んで最後のピーク・伊豆ケ岳を目指す。もう、い くら休んでも心拍数が下がらない。疲労もかなりきているが、いまの状態なら十 分余裕を持って下山できる。

いっきに下り、ガレた急斜面をよじ登る。相変わらずゆっくりとしか進めないが、 見通しがついた分だけ気分的にはずいぶん楽になった。急いだわけではないけれ ど15時前に頂上に着けたのはうれしかった。北側の下山路は残雪で滑りやすくちょ っとだけ緊張した。沢沿いの道を下っていると左側斜面が黒い石に覆われている のを見付けた。ズリだ! こんな所にあったのか。疲れも忘れてズリに登り、ハ ンマーを取り出して石を割る。もういいかげんに山を下りなきゃいけない時間だ とは思うのだが、まあこれは、仕方ないか。小一時間ほど無駄に時間を費やして 足取り軽く正丸駅に向かう。

今回は明らかに前半に無理をしすぎてオーバーペースになった。朝食をたくさん 食ったから手持ちの食料は少しでいいだろうという考えも甘かった。栄養を取り 水を飲んでいればいくらでも歩けるというわけではなかった。コースタイムを並 べてみると、山では急いだから早くなるというものでもなさそうだ。自分の限界 を超えないようにしつつ速く歩くためにはもう少し鍛えないとだめだ。