見つからなかった石と温泉


28日(6:50)吉祥寺駅=(8:25)猿橋駅=(8:53)大島バス停→(9:00-11:00)産地の 沢→(11:30-13:10)猿橋前→(13:30)猿橋駅=(15:00)新宿駅

灰長石産地の沢をさかのぼってみたら何か出るかなと甘い期待をもって大島にい く。夏場はヤブがひどいので敬遠したが、この季節ならセーフだろう。気合を入 れて吉祥寺を7時前に出発。予定の電車に1本乗り遅れたのだけれど、高尾での接 続はどんぴしゃだった。結果オーライだ。ホリデーパスが安いと思って買ったが、 猿橋までの往復だけなら普通のキップの方が安かった。

130x215(18097bytes)

ちょっと荒れ気味の沢

駅から徒歩20分くらいの場所だが、今回はいろんな調査を兼ねているので少し待っ てバスに乗る。バスは観光名所の猿橋まで遠回りし、途中待避所で対向車線のバス と待ち合わせしたりして、結果的には歩いたほうがずっと早かった。でも、これ も調査のうち。

目指す沢の上流はえん堤を右から越す。これがかなりのヤブで往生する。何とか 沢に降り立つ。ここまでくればヤブはそれほどでもない。ただ、灰長石や沸石は 貧相なものばかりだ。飲料水の取水口を避けて斜面をトラバースし、えん堤をも うひとつ越えると、谷の開けた場所に出る。腰を落ち着けて石を片っ端から調べ るが成果なし。玄武岩と思われる、黒っぽくて異様に堅い石の破片から、緑色の 部分が出たので持ち帰る。

ヤブは大したことなかったが、蚊の襲撃がすごい。じっとしているとすぐに数匹 に囲まれて刺される。これは想定外。ここの探査にはやっぱり冬が最適だ。沢を 下っていつもの場所を少し見てみる。灰長石はそこそこにあるが、沸石はもうほ とんどないに等しい。蚊もうるさいし、さっさと引き揚げる。

230x141(17796bytes)

おお、これが有名な猿橋か

帰りは温泉と観光地をチェックするために遠回りしてバス通りを歩く。下和田に は「湯立人(ゆたんど)鉱泉」という小さな日帰り温泉施設があるはずだ。それ なりに注意して歩いたのだが、結局見つけられなかった。残念。有名な猿橋は観 光バスもきていて、平日なのににぎやかだった。桂川の河原に下りて転石を観察 する。ここはボコボコ穴が空いた玄武岩が多い。いくらか割ってみたが何も出て こなかった。でも、ボルダーにはいいかも。

茶店でそばを食う。白っぽい、東京風のそばだったが、つゆは甘めだ。朝からろ くなものを食ってなかったので満足。トイレ前の水飲み場で採集した石を洗って 駅に向かう。1時間に3本ほどバスはあるが、ちょうど外したところだった。甲州 街道は歩道がなく、トラックがギリギリのところを走っていく。人の歩く道じゃ ない。駅でちょうどやってきた電車に飛び乗る。吉祥寺で降りるとホリデーパス が無駄になるので、用もないのに新宿までいく。アウトドア屋や運道具屋に寄る が、人がいっぱいでかえって疲れた。

玄武岩に入っていた鉱物は鮮緑色の柱状結晶だった。うーん、透輝石かな。小さ すぎて分かんない。温泉の方は、しっかり見逃したようだ。秋以降、いずれも再 調査をしよう。