大黒河原はヤシオツツジが満開


24日(7:29)大泉学園=(9:40)三峰口駅=(10:15-13:20)大黒河原→(14:05)出合=(15:05)三峰口駅=(18:10)大泉学園

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春の日差しがまぶしい大黒河原

桜は咲いてるかな。春の陽気に誘われて秩父へ出掛ける。こんな季節に真剣に採 集する気も起きないから、お気楽な大黒河原だ。中津川への道のりは桜が満開。 出会いから先の急峻な谷筋は、さすがに桜はなかったが、ツツジがちょうど見ご ろになるところだった。新緑の河原に降りるとあちこちに割られた鉱石が散らばっ ている。黄鉄鉱、磁鉄鉱、閃亜鉛鉱、かけらならより取り見取りだ。まずは、お 目当の硫砒鉄鉱の塊を拾って対岸に渡る。

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高嶺の花 ヤシオツツジ

こちら側はちょっとまし。割られていない石もあるし、掘れば何か出てきそう。 表面にびっしりと結晶のついた石が見つかる。緑がかった半透明な結晶は、薄い 刃のような形をしている。母岩は石英閃緑岩で大きさは一抱えもある。手ごわかっ たが、根性入れて小割りにする。たぶん、斧石だろう。ハイキング気分が一気に 吹っ飛び、没頭してしまった。

斧石が見つかって欲が出てしまった。早めに引き揚げて山鳥河原にいこうと思っ ていたのだが、標本の形を整えるのに手間取ったことと、未練がましくウロウロ したことでバスの時刻が迫ってきた。それでも、山鳥に15分だけ立ち寄る。自然 金の露頭は削られまくって石英はほとんどなくなっていた。ここでのお目当ては 石膏だったが、時間切れであきらめた。代わりにざくろ石の中から透閃石の結晶 を見つけた。以前この地で石英中に透閃石の毛状結晶を採集したが、その後はまっ たく見つけられず、どこからどのようにして産出するのか気になっていた。それ がちょっと分かったのはうれしい。納得して、ヤシオツツジをながめながらバス 停に急ぐ。

三峰口で待望の「天もりそば」を食う。うーん、満足。西武秩父で特急に乗ろう としたら、平日なのに満席だった。そういえばもう、「芝桜キャンペーン」が始 まっていたんだ。この季節だけは電車が異常に込む。秩父には芝桜以外にもいい ものがいっぱいあるのに。