小川山のスラブは甘くないよ


21日(8:00)新宿=(11:20)信濃川上=(12:00)川端下→(13:20)廻り目平、22日 (7:00-8:20)水晶スラブ下ボルダー→(8:50)廻り目平→(9:55)川端下=(11:10) 信濃川上=(15:10)吉祥寺

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スパイヤーの9級ルートで落ちる

家にいても気がめいるし、途中敗退した縦走の食料や装備を片付ける気にもなら ない。未練がましいけれど、たどり着けなかった小川山には行きたい。キノコ採っ てボルダリングやれば、いくらかは気が晴れるだろう。いつのものようにバスを 降りて川端下から歩く。ザックが妙に軽く感じる。しゃくなげ遊歩道にキノコは なかった。うまくいかないものだ。

前回と同じ一等地にテントを設営し、黒本(ボルダリングルート図集)片手に 「林のボルダー」に向かう。お目当てのボルダー「スパイヤー」には4、5、6、9 級のスラブルートがそろっている。スラブなら痛めた小指を使わなくても登れる だろう。4級は無理でも5級くらいはいけるんじゃないかと読んでいた。ところが、 ウオーミングアップのつもりで取り付いた9級ルートでいきなり真っ白になって しまった。

立ってるのに手がかりがない。え、どうして?? そんなはずはない。10回くらい トライして、青息吐息でなんとか完登した。6級は取り付いたものの、文字通り 手も足もでなかった。打ちのめされる。

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マツムシソウ

スラブも登れんやつはキノコを採るしかない。が、林道を歩いてもキノコのキの 字もない。30分以上歩いてやっとヤマイグチを見つける。でも本命でないのでパ ス。さらに30分進んでやっとジコボウ(ハナイグチ)をゲットする。乾燥しきっ て傘まで乾いていた。さらに30分でようやくカゴが一杯になった。あまり種類は なかったが、見馴れないヤマイグチ系の幼菌が数本出ていたので、観察用に1本 採集する。

天気もいいし時間もあるのでたき火で飯を作る。キノコを下ごしらえする段階で、 不明キノコをよく観察。柄のすすけ模様などからヤマイグチだろうと判断した。 でも、柄の断面がみるみる紫色になり、やがて黒くなった。これは違う。とは思っ たけど、ヤマイグチ系で毒キノコはなかったはず...たぶん(正確にはヤマイグ チ花まで食うと毒)。経験と勘が「いけるぞ」と叫んだので鍋に放り込んだ。コ リコリした食感は明らかにヤマイグチとは違った。でも、緊張して食べたので味 も香りもよくわからなかった。後で調べたらキンチャヤマイグチという種類で可 食とあった。ホッとした。ちょっと冒険したかもしれない。久しぶりに食ったジ コボウのみそ汁に、ああこれが秋の味だと満足できた。

キノコは満足したが、登れないのは悔しい。このままでは、ダメ山ヤ、ダメクラ イマーの烙印を押されてしまう。明日はもうちょっとがんばろうと決意する。

22日。夜中から続々と車がやってくる。きょうから3連休だからな。めんどくさ いが起きたらたき火。きょうは一発着火。約30分でパスタにありつけた。飯のし たくも手際よくなった。

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富士山岩を登る

きょうは水晶スラブ下ボルダーに向かう。お目当ては富士山岩の10級ルート。が んばろうと決意したのに10級とは情けないが、それがいまの自分の実力なのさと 割り切る。一見寝ていて簡単そう。だけど課題名は「ノーハンド登山道」。登山 道なんだから手なんか使う必要ない、といえないこともないが、かなり難しい。 だって一番最後が立ってるんだもん。怖いよこれは。

だから、手を使って登ります。いいの。練習だから。一番傾斜の強いところから 取り付いたら、落ちまくった。ふたたび頭が真っ白。10級だよ。なんで。落ち着 いてよく登り方を考える。足の外側に荷重するようにして上半身のぶれを抑える と登れる。ちょっとでも油断すると落ちる。シビアだ。スラブは勢いとか、気合 とか、そんなんじゃなくてやっぱり技術だと分かってきた。それでも最後の一手 は厳しい。思わずリップをつかんじゃう。

課題を完登するよりもスラブの技術を磨くことに精を出したため、結局ノーハン ドはできなかった。でも、ある程度登れる自信は(10級なら)ついたし、いい練 習場を見つけた。きょうのところは納得して山を下りれる。キャンプ場が込みだ す前に撤収して引き揚げる。川端下のバス停で30分以上待たされたけど、デジカ メで撮った動画を編集していたから退屈しなかった。音声もちゃんと入ってて短 時間でも結構おもしろかった。思った以上にへただったけど。