重りを背負って伊豆ケ岳へ


4日(7:45)大泉学園=(9:00)正丸→(9:40)花桐登山口→(11:00)頂上稜線→ (11:25)男坂取り付き→(11:40-12:25)大蔵鉱山→(13:07)正丸=(15:00)大泉学園

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花桐川の源流部

秩父縦走では、道迷い以外にも課題がたくさんあることに気がついた。その一つ が荷物を担いだときのスピードや持久力が足りないと感じたこと。そのトレーニ ングのために伊豆ケ岳に登った。ザックに5キロの重りとクラックハンマーを突っ 込む。食料はカーボショッツ1本でいく。

連休だからか車中はハイカーが多い。正丸でもいくらか降りるが、花桐方面に向 かう人はない。くねくねした細い車道を登っていくと杉林の中に登山道が続く。 9月の台風の影響で沢沿いの道はやや荒れ気味。橋が流れていたりするが、水量 が少ないので問題なし。沢を横切るところがやや分かりづらいが、歩けないほど ではない。ただ、トラバースする個所は崩れかけている。初心者がいればロープ を出すべきで、一般コースとはいいがたい。

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岩場からの眺め

このコースはそこら中に水晶が落ちている。まじめに探していたらいつまでたっ ても山頂に着かないし、スピードトレーニングにならないと。それでも拾ってし まうのが悲しい。頂上直下の急登を前に源流部で休憩する。ここは傾斜がゆるく 渓相もおだやか。まばらな木々の間から青空も見える。水晶の母岩を小割りにし ていて時間を食う。じっとしていると寒い。最後の登りを飛ばすとすぐに汗がし たたる。頂上稜線はすぐだった。このコースは一度だけ下りに使ったことがある が、そのときに比べて意外に早く感じた。結局、途中で誰にも会わなかった。静 かな山登りが楽しめるコースだ。

それに比べて稜線はにぎやか。男坂方面からは次々と頂上に向かう人がやってく る。頂上はパスして男坂に向かう。何度も登ったことのある岩場だけど下るのは 初めて。緊張する。登ってくる人もいるから絶対に石は落とせない。それに上か ら眺めると結構急だ。鎖をつかめば簡単だけど、それはプライドが許さない。ト レーニングだし。上部は高度感で、中間部はスラブが怖い。クライムダウンって 難しい。登るよりもはるかに時間がかかってしまった。でも、練習にはちょうど いいかも。

その先は、登ってくる人も下っていく人もかわして、走って降りた。その代わり 大蔵鉱山に寄り道する。台風で新たなズリが現れることを期待したけど、たいし た変化はなかった。坑口付近の石を割ったら菱マンガン鉱やばら輝石、テフロ石 などが少しばかり出た。いくらかザックに放り込む。その後はゆっくりと駅まで 歩いた。きょうは7キロほどのザックを背負っていたにもかかわらず身が軽く感 じた。飯もカーボショッツしか飲んでないのに空腹感はなかった。やればできる もんだと思った。

車中で眠りこけてしまい、飯能に着いても目が覚めなかった。危うく西武秩父に いくところでやばかった。どっと疲れが出たようだ。今回のコースは、強度的に はちょうどいいが、アプローチも含めて半日くらいでないと恒常的なトレーニン グコースとしてはちとつらいかな。