8日(8:45)大泉学園=(9:45)吾野→(10:20)秩父御嶽神社→(11:15)小床峠→ (12:05)小床橋→(12:35-13:45)吾野鉱山→(14:20)吾野=(15:50)大泉学園
戦艦三笠の被弾甲板 ってそれ何? |
先週に続いて地図読みトレーニング。今回は吾野駅から秩父御嶽神社を経由して 尾根伝いに小床橋まで下るラインを計画した。核心部は445メートルピーク(吉 田山というらしい)から西方に延びる尾根から分かれて小床橋手前まで続く枝尾 根になるだろうな、などと考えながら駅を出発。神社の入り口には大きな看板が ありびっくり。木曽御嶽山の分霊をまつる由緒正しい神社らしい。周囲は東郷公 園として整備され東郷元帥銅像を中心に日露戦争の遺物や海軍からもらったお宝 が園内に陳列されている。戦艦三笠の被弾甲板やロシアから分捕った大砲もある。 100年前で時間が止まったような不思議空間は、めちゃくちゃ急な階段登りの現 実をしばし忘れさせてくれる。
公園の最上部にある神社の裏手からは、しっかりとした踏み跡が杉林の尾根に続 いている。ところがここで、重大な事実に気が付く。 コンパス、忘れちゃった。って、いったい何しにきたんだ!! 自分が情けなくなってくる。コンパスがなくちゃあまり意味はないが、とりあえ ず先に進む。尾根上の道ははっきりしていて間違いようがない。
小床峠の指導標 |
あじさい館への分岐が現れる。小ピーク上に指導標がある。地形図上ではこの先 に445メートルピークがあるはずだが、それらしきものは見当たらない。もう少 し先かもしれない。アップダウンを繰り返して尾根をたどる。なかなか顕著なピー クは現れず、おかしいな、変だなと思いつつも進む。とうとう峠への降り口まで 来てしまった。慎重に地図を読んだつもりだったのに現在地が分からなくなって しまった。ギブアップして秘密兵器を出す。
携帯電話のGPS機能を使って現在地を地図に出してみる。杉林の中でもちゃん と衛星を捉えて現在地を表示できた。貧弱な地図だが400メートルの等高線が描 かれているので地形図と併せれば、だいたい分かる。それによると445メートル ピークはとっくに過ぎて、小床峠のかなり近くまできていることになる。
あじさい館の分岐が445メートルピークであって、地形図に描かれた道が間違っ ていたというわけだ。地形図では地形はかなり正確だが、道はいいかげんなこと がある。その事実を忘れ、地形を読み誤ったのが失敗の原因だった。分岐点で実 際の地形と地形図とを厳密に照合していれば、矛盾に気が付いたかもしれない。 まだまだ精進が足りないということだ。
暗い杉林に色鮮やかなフユイチゴ |
当初の計画では、少し戻って真北に延びるヤブ尾根を小床橋まで下ることにして いた。しかしきょうは、コンパスを忘れ、地図も早々と読み間違えるなど失態を 重ねた。こういうときに色気を出しても、ろくなことはない。おとなしく踏み跡 をたどるのがよろしいと判断する。下り始めて数分で小床峠に立つ。杉林の中に 手書きの指導標だけがある。食事のために腰を下ろしたら、フユイチゴの実がい くつもなっていて、写真撮影に時間を食ってしまった。
峠から小床の集落までは昔の峠道を下る。一部、紅葉の映える場所があるが、下 草がまったくない荒涼とした杉林は実際よりも寒く感じた。小床橋からは西吾野 の駅が近いが、吾野鉱山に寄るため反対方向に進む。鉱山では坑口以外にもいろ いろ調べたものの相変わらずめぼしいものは何もなし。吾野駅前の茶店でうどん のように太いそばを食って帰る。近いうちに再挑戦したいが、東郷公園を通らな いルートにしたい。