クローン病とは

クローン病(CD)とは、口、小腸、大腸、肛門などに炎症がおきる病気です。腸管に炎症がおきることによる腹痛や下痢、食欲不振や不十分な栄養吸収が十分による体重減少、全身の倦怠感、発熱などの症状があらわれます。

原因は不明ですが、食生活の欧米化による動物性脂肪の摂取増加、きれいすぎる衛生環境も原因の一つとされています。歯周病菌の関与も疑われています。

治療では、食事制限や脂肪を制限した栄養剤の服用による栄養療法、腸管の炎症を抑える薬物療法により症状を改善していきます。腸管の出血が止まらないとき、腸閉塞をおこしたときは外科手術がおこなわれます。

10~20歳代の若年者に多く発症し、男女比は2:1と男性に多く、国内患者数は4万人以上とされています。潰瘍性大腸炎(UC)とともに炎症性腸疾患(IBD)に分類され、厚生労働省から指定難病に認定されてます。


  潰瘍性大腸炎  クローン病
受給者 15万1631 5万3664人
年齢 20~30歳代での発症が多い 10~20歳代での発症が多い
概要 大腸の粘膜に炎症
腸壁の浅い層で炎症
口、小腸、大腸、肛門に炎症
腸壁の深い層まで炎症
症状 下痢、腹痛、体重減少
受給者:特定医療費(指定難病)受給者数、令和6年度衛生行政報告例(厚生労働省、2025年3月末現在)による

当クリニックではクローン病の方の歯科治療、栄養指導(食事相談)をおこなっています。クローン病の方の歯とお口の健康、歯科治療などについて、ご不明な点等がありましたら、お気軽にご相談ください。

当クリニックはクローン病を含む特定医療費(指定難病)助成制度の指定医療機関です。

当クリニックは潰瘍性大腸炎、クローン病など炎症性腸疾患(IBD)の患者さんを理解し、支える計画「I know IBDプロジェクト」に初めて参画した神奈川県の歯科医療機関です。


I know IBD

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クローン病と口唇、歯肉の腫れ

小児の重度の歯肉の腫れは1型糖尿病や白血病のほか、クローン病が原因であることもあり、3~10歳での歯科受診をきっかけにクローン病がみつかることもあります。

歯みがきをすると歯肉から出血がある、口唇が腫れる、歯肉が腫れて歯科医院で歯肉炎の治療をおこなっても改善しない、口内炎が頻繁にできるときはクローン病が原因であることがあります。

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クローン病と口の中の病気、歯科治療

1)口内炎、口唇炎
口内やのどに口内炎が多発したり、唇が大きく腫れることがあります。痛みを伴うときは、塗り薬、うがい薬、漢方薬などを使用による治療をおこないます。

関連するページ  口内炎・口唇炎


2)虫歯、歯周病
中等度から重度の患者さんは、炎症を抑えるためにステロイド薬や免疫抑制薬による治療がおこなわれることがあります。これらの薬を長期間使用していると虫歯になりやすく、歯周病が進行しやすい傾向にあります。そのため、歯科医院での定期的な歯のクリーニングなど、十分な予防処置が必要となります。

歯のクリーニング

関連するページ  虫歯  歯周病  歯科検診(歯のクリーニング)


3)口腔カンジダ症
ステロイド薬や免疫抑制薬の影響により、口内にカビが繁殖する病気「口腔カンジダ症」を発症しやすくなります。カンジダが繁殖すると、口の中がヒリヒリ痛む、食べ物を口にしたときに痛む(接触痛)、食べ物の味を感じにくい(味覚障害)などの症状があらわれます。薬の使用により治療をおこないます。

関連するページ  口腔カンジダ症  口腔カンジダ症の原因  口腔カンジダ症の治療


4)味覚障害、舌痛
亜鉛、鉄などの微量元素やビタミンの多くは小腸で吸収されるため、微量元素の不足により味覚障害や舌の痛みがあらわれることがあります。

腹痛

関連するページ  味覚障害  舌痛症(舌の痛み、違和感)


5)抜歯、歯周外科手術、インプラント手術
ステロイド薬や免疫抑制薬による治療を受けているときは、抜歯、手術後に感染しやすかったり、傷の治りが遅い傾向があります。そのため、十分な感染予防などの処置が必要となります。

関連するページ  インプラント  ステロイド療法をお受けになられている方の歯科治療


6)顎骨壊死
ステロイド薬を長期間使用していると骨折のリスクが高まるため、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の薬を使用することがあります。

骨粗鬆症の薬を使用しているときに抜歯などの出血を伴う治療をおこなったり、合わない入れ歯を使用していたり、口内が汚れていると、あごの骨が細菌に感染し、腐ってしまう病気「顎骨壊死(がっこつえし)」をおこすことがあります。

薬

関連するページ  骨吸収抑制薬関連顎骨壊死(ARONJ) Q&A


6)掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
手足に膿がたまる病気である掌蹠膿疱症は、クローン病を合併することがあります。

関連するページ  掌蹠膿疱症



中川駅前歯科クリニックの対応

当クリニックでは、お腹の病期や服用中のお薬に配慮した、負担の少ない歯科治療をおこなっています。 活動期・寛解期などの体調に合わせ、急な便意や貧血にも対応できるよう、こまめな休憩を挟みながら治療を進めます。

また、クローン病は口内炎が多発しやすいため、そのケアもおこなっています。免疫抑制薬による感染対策や、胃腸に優しい痛み止めの選択、栄養剤(エレンタール等)による虫歯歯リスク対策もおこなっています。

歯やお口の健康に関して、ご質問、ご要望等がありましたら、お気軽にお問い合わせ、お申し付けください。



※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
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