潰瘍性大腸炎 横浜・中川駅前歯科クリニック
潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎とは

潰瘍性大腸炎(UC)とは、大腸の内側の粘膜に炎症がおき、粘膜がただれたり、潰瘍ができる病気です。

炎症の部位は大腸のみで、腸管に炎症がおきることによる腹痛や下痢、血の混じった便があり、症状は良くなったり、悪くなったりを繰り返します。体重減少、全身の倦怠感、発熱、貧血などの症状があらわれることもあります。

若年者から高齢者まで発症しますが、20歳代での発症が最も多く国内患者数は30万人近くいるとされています。これまで欧米で多いことが知られていましたが、日本でも患者数が急増しています。

発症頻度に男女差はなく、多くは軽症から中等症の患者さんで、重症の患者さんは1割ほどとなっています。

治療は主に抗炎症薬(5-アミノサリチル酸製剤)を投与し、効果が得られない場合はステロイド薬(プレドニン、プレドニゾロン)が投与されます。それでも効果が得られない場合は、難治例として免疫に働きかける薬などがありますが、2023年から2025年にかけて相次いで新しい薬が厚生労働省から承認されました。

発症してから10年以上の患者さんは大腸がんの発症リスクが高く、そのため定期健診は必須となります。クローン病(CD)とともに炎症性腸疾患(IBD)に分類され、厚生労働省から指定難病に認定されてます。


  潰瘍性大腸炎 クローン病
受給者

15万1631

5万3664人
年齢 20~30歳代での発症が多い 10~20歳代での発症が多い
概要 大腸の粘膜に炎症
腸壁の浅い層で炎症
口、小腸、大腸、肛門に炎症
腸壁の深い層まで炎症
症状 下痢、腹痛、体重減少
受給者:特定医療費(指定難病)受給者数、令和6年度衛生行政報告例(厚生労働省、2025年3月末現在)による

当クリニックでは潰瘍性大腸炎の方の歯科治療、栄養指導(食事相談)をおこなっています。潰瘍性大腸炎の方の歯とお口の健康、歯科治療などについて、ご不明な点等がありましたら、お気軽にご相談ください。

当クリニックは潰瘍性大腸炎を含む特定医療費(指定難病)助成制度の指定医療機関です。

当クリニックは潰瘍性大腸炎、クローン病など炎症性腸疾患(IBD)の患者さんを理解し、支える計画「I know IBDプロジェクト」に初めて参画した神奈川県の歯科医療機関です。

I know IBD

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潰瘍性大腸炎と歯とお口の健康

1)虫歯、歯周病
横浜市立大学、大阪大学などがおこなった共同研究によると、虫歯菌(ミュータンス菌)に感染すると潰瘍性大腸炎となるリスクが4.5倍になるとのことです。虫歯菌は何らかの形で潰瘍性大腸炎に関わりをもっていると考えられています。

中等度から重度の患者さんは、炎症を抑えるためにステロイド薬や免疫抑制薬による治療がおこなわれることがあります。これらの薬を長期間使用していると虫歯になりやすく、歯周病が進行しやすい傾向にあります。そのため、歯科医院での定期的な歯のクリーニングなど、十分な予防処置が必要となります。

診察

関連するページ  虫歯  歯周病  歯科検診(歯のクリーニング)



2)口内炎
口内の粘膜、特に頬の粘膜に口内炎が多発することがあります。痛みを伴うときは、塗り薬、うがい薬、漢方薬などを使用による治療をおこないます。

関連するページ  口内炎・口唇炎



3)口腔カンジダ症
ステロイド薬や免疫抑制薬の影響により、口内にカビが繁殖する病気「口腔カンジダ症」を発症しやすくなります。カンジダが繁殖すると、口の中がヒリヒリ痛む、食べ物を口にしたときに痛む(接触痛)、食べ物の味を感じにくい(味覚障害)などの症状があらわれます。薬の使用により治療をおこないます。

腹痛

関連するページ  口腔カンジダ症  口腔カンジダ症の原因  口腔カンジダ症の治療



4)味覚障害、舌痛
クローン病ほどではないものの、亜鉛、鉄などの微量元素やビタミンの多くは腸で吸収されるため、微量元素の不足により味覚障害や舌の痛みがあらわれることがあります。

関連するページ  味覚障害  舌痛症(舌の痛み、違和感)



5)抜歯、歯周外科手術、インプラント手術
ステロイド薬や免疫抑制薬による治療を受けているときは、抜歯、手術後に感染しやすかったり、傷の治りが遅い傾向があります。そのため、十分な感染予防などの処置が必要となります。

手術

関連するページ  インプラント  ステロイド療法をお受けになられている方の歯科治療



6)顎骨壊死
ステロイド薬を長期間使用していると骨折のリスクが高まるため、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の薬を使用することがあります。

骨粗鬆症の薬を使用しているときに抜歯などの出血を伴う治療をおこなったり、合わない入れ歯を使用していたり、口内が汚れていると、あごの骨が細菌に感染し、腐ってしまう病気「顎骨壊死(がっこつえし)」をおこすことがあります。

関連するページ  骨吸収抑制薬関連顎骨壊死(ARONJ) Q&A



7)食事、栄養
腸の負担を減らすために、バランスのよい食事を摂ることが重要となります。症状が悪化している時期(活動期)は脂質、食物繊維は避けた方がよいとされています。制限があるなかでも、食べたいものを食べられるようしていく工夫もしていきます。

関連するページ  食育・栄養  栄養指導



中川駅前歯科クリニックの対応

当クリニックでは、お腹の病気や服用中のお薬に配慮した、体に優しい歯科治療をおこなっています。「治療中の急な便意が心配」という方も、こまめな休憩や体調に合わせたアポイント調整を行いますので、どうぞ遠慮なくお伝えください。

また、ステロイドや免疫抑制薬によるお口の感染リスク、痛み止めの選び方(胃腸への負担軽減)にも細心の注意を払います。歯やお口の健康に関して、ご質問、ご要望等がありましたら、お気軽にお問い合わせ、お申し付けください。



※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
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