●顔面神経麻痺とは

顔面神経麻痺(がんめんしんけいまひ)とは、顔の筋肉を動かす神経に麻痺がおきる病気です。顔が曲がる、眼が閉じられない、ほうれい線の溝がなくなる、口角や眉毛が下がる、食事や会話が難しくなる、食べ物の味を感じないといった症状があります。

朝起きたら顔が動かない、鏡を見たら顔が曲がっていたなど突然発症します。1年間で10万人あたり50人、年6万人ほどが発症しているとされ、2割以上の人に後遺症が残ります

顔面神経麻痺

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顔面神経麻痺の原因

交通事故、スポーツによる外傷、外科手術の後遺症のほか、脳腫瘍、耳下腺腫瘍、脳卒中、白血病サルコイドーシス、ライム病、パーキンソン病多発性硬化症帯状疱疹、中耳炎、梅毒、ギラン・バレー症候群などの病気が原因で麻痺がおきることもあります。

原因として最も多いのが単純ヘルペスウイルスが関与しているとされるベル麻痺で、顔面神経麻痺の6〜7割を占めます。水ぼうそうのウイルスである水痘・帯状疱疹ウイルスによるラムゼイハント症候群では耳の痛みや顔を動かしにくくなり、ベル麻痺よりも重症化しやすい傾向にあります。

ベル麻痺、ハント症候群は疲れ、ストレス、加齢により免疫が低下することで、おとなしくしていたウイルスが活性化して神経を障害することで麻痺がおきるとされています。

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●顔面神経麻痺の検査

顔面神経麻痺の検査は見た目のほか、顔面神経を刺激して左右を比較する「誘発筋電図検査」のほか、症状に応じてCT検査、MRI検査、聴力検査、味覚検査、涙の分泌検査、血液検査などをおこないます。



●顔面神経麻痺の治療

外傷、腫瘍など原因のわかっているものについては原因の治療をおこないます。

ベル麻痺、ラムゼイハント症候群では、神経の炎症をおさえるステロイド薬(プレドニゾロンほか)、ウイルスの増殖をおさえる抗ウイルス薬(アメナビル、バラシクロビルほか)のほか、ビタミン剤による治療がおこなわれます。重症例では入院や手術(顔面神経減荷術)をおこなうことがあります。治療の効果が下がるため、発症したらすぐに治療をおこなうことが大切です。

後遺症として口を動かすと目元が細くなる「病的共同運動」、顔がピクピク動く「顔面けいれん」、顔がこわばる「拘縮(こうしゅく)」などがあり、ボツリヌス治療などがおこなわれます。

治療は口腔外科、耳鼻咽喉科、それぞれの原因の診療科でおこなわれます。

治療

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