広島ハイキングクラブ  山行記録
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吉和冠山


安芸冠山(1338.9m)  R4年4月24日(日)
太田川源流域にある広島県で2番目に高い山で、時期はちょうどカタクリの時期楽しみにしていたのですが、朝大雨で、どうなるのかと心配しながら7:00 広島駅を出発しました。
8:30 雨具を着用し、少し歩いた所で準備体操をして、登山を開始します。
道の両脇に様々な花が、雨に濡れながら歓迎してくれているようです。
ワサビ、イチリンソウ、ネコノメソウ、エンゴサク、延齢草・・・
ピンクのイカリソウも1輪ありました。
スミレも何種類かあり、エイザンスミレも有りました。
歩き始めて少しすると雨は上がり、林道を過ぎた所で衣服調整をしました。
林道の先はミヤマカタバミも多く、カタクリの花にはまだ出会えないけど、皆、ここにも、あそこにもと、いろんな花の撮影に夢中です。
クルソン仏岩との分岐まで行くと、今回は近道コースを選択し、ブナの木広場を通り11:40安芸冠山の山頂に到着しました。
それぞれ、展望岩で写真を撮ったり、お弁当を広げたり、最後に集合写真を撮って、12:40山頂を出発しました。
山頂を出たところからいよいよお待ちかねのカタクリロードです。
皆またまた撮影に夢中になり、カタクリの花を楽しみました。
途中「太田川源流の碑」に寄り、そこを過ぎるとだんだんとカタクリもなくなりました。
時々、ミツバツツジやオオカメノキの花に癒され、湿った黒土だったり、落ち葉や岩があったりする急登を、慎重に進みます。
15:30松木峠に下りてきました。
頑張って歩くことができ、いろいろな植物が見られ感激でした。
天気やコース、時間配分等、いろいろ心配だった事と思いますが、担当者さん、リーダーさん、皆さんのお陰様で、楽しい山行ができました。
ありがとうございました。
                          小谷(由)



安芸冠山 (1338.9m)
                   2022年4月24日(日)
雨模様ながら中止の連絡は入らなかったので傘をさして集合場所に出向く。
定刻にバスは出発するも、雨脚は衰えるどころか強まっている感じ。
でも「10時頃には止む」との天気予報を信じたい、信じよう!気分晴らしに通り過ぎる両脇の山肌に視線を移す。
果たして如何様に山は笑っているか。
広島近郊ではもう藤の花色が見られていたのに、奥へ進むほどに季節は戻り、山里の庭は八重桜、花桃、木蓮などが咲き誇っていた。
木々の新芽は出始めたばかりで、これから萌黄色へと塗り替わっていくところのようだ。「うふッ、くすッ」
8:30 降車後改めて身支度をする。
雨中体操を終えて出発したのは8:50、汐谷の道路終点の橋を渡って杉林の山道に入ると足元にはミヤマカタバミ、エンレイソウ、フタリシズカ、スミレ等がうなだれ咲いている。
「滑りやすいから気を付けて!ゆっくりでいいからね。
」配慮深いリーダーの声を聞きながら最後に汐谷を渡って稜線に向う頃、やっと陽の光が差して雨具を脱いだ。
しかしいきなり林道に登る階段は急傾斜、9:55林道を横切り登山道へ。
10:15クルソン仏岩分岐を選ばず頂上を目指す。
決してなだらかではない上りが続くもひたすら上り11:32頂上到着。
後続班はかなり遅れたので、カタクリの花が点在する傍らで1時間以上の昼休憩を取った。
午前中の降雨が幸いしてか行き交う登山者はかなり少ない。
しかし大音量で音楽を鳴らすグループがいて顰蹙ものだった。
折角の静寂が台無しである。
カタクリの群生は予想を遥かに超えてずっと続いていたが、13:30太田川源流碑を過ぎ寂地分岐辺りでは流石に見えなくなった。
その後は基本下りで、時に急な下りが2~3箇所あったが、新芽に覆われた広葉樹の木々の重なりを左眼下に楽しんだ。
右手はずっと針葉樹で暗い。
左手からは「うふふふッ、ぴぴょッ」と聞こえてきたが、右手は押し黙ったまま。
もしかしたら「くくくくッ」とくすぶっていたかもしれないけど・・・。
  このまま下れば無事ゴールに辿り着く筈と安堵しかけた頃15:00、突如眼前に急こう配の上り坂が現れた。
そう言えば何人かの人が「ここは最後まで気が抜けないよ」と語っていた。
地図には松の木峠とある。
伐採されて切り株が並ぶ急坂を慎重に、否ゆっくり登った。
あとはバスが待つところまで歩を進めるのみ。
15:30最終目的地到着。
帰路車窓から眺める山肌は広島に近づくほどにモコモコとしていて、昼間山中で観たものとは全く違っていた。
「椎の木の類が一斉に白い花を付けている状態こそ“山笑う”だよ」と九州の知人が語るのを思い出しながら、その前段程度ながらもう「ウホホホォッ、ウホホホォッ」と大合唱しているように感じた。
春の妖精カタクリの花を存分に愛でる機会に恵まれたことに担当者の方に改めて感謝申し上げると共にちょっとした「山の笑い方」研究も出来て充実した1日であった(1班塚本)。