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  [No.22] 【地名・地域】 投稿者:TEK  投稿日:2007/04/09(Mon) 00:17:08

トロウ市街の街や地域などに関する設定は、
このカテゴリの下に投稿してください。


  [No.43] 【レスOK】マンタ島 投稿者:悪の華  投稿日:2007/04/12(Thu) 23:23:54

 トヴァシュトラ東方の海に浮かぶ小島の数々の中に、巨大なエイが紛れているという噂があります。
 数十年に一度、目を覚ましトロウ南方へ海に潜って移動し、そしてまた数十年後に戻るという回遊を行っているので、気付かずにエイの上で人々が生活をしていることがあります。
 そのため、過去に何度か、島と、そのその島に住んでいた住民が一夜にして海に沈んだという伝説があります。


  [No.63] 【レス希望】トヴァシュトラ帝国 投稿者:ルパ  投稿日:2007/04/22(Sun) 23:54:50

最近何かと雑談で話題になっているトヴァ帝国について皆で話したいな
と思って立ててみました。

まずトヴァ帝国の立ち位置をどうするかから謎なんだけども、トロウの仮想敵国って設定みたいなことを以前聞いたような気がするのでそんな
感じで骨組みを考えてみました。

・特性
保守的、組織思考

・政治形態
帝政(選挙権を持つ大貴族による選帝制)

・歴史
トロウやドレスよりも遥かに長い歴史をもつ国家でトロウがノしてくる
までは世界最大の海洋商業国家として栄えていた。

軍事、経済、技術力とあらゆる面で他国に勝っていたが、大貴族同士の
派閥争いで一向に国内がまとまらず、そうこうしているうちに軍事の面
ではドレスに経済の面ではトロウに技術力ではジェクトに大きく水をあ
けられてしまった。

・トロウとの関係
海洋国家としてのお株をトロウに奪われたことを特に屈辱的に感じてい
て国民感情レベルでもトロウが嫌い。

以前として派閥同士の足の引っ張り合いはやまず、北にドレス帝国がい
ることからトロウとの戦争はあり得ないが、歴史的確執に加え人権問題
もあいまって両国の関係は冷え切っている。

衰えたとはいえ古くからの商業国家であり国内の商業基盤も強く、三大
商人はトヴァシュトラ帝国に政治的影響力を与えるまでには至っていな
い。(支店を持ったり営業等はしている)

こんな感じの性格で考えてみたけどどうだろう


  [No.66] Re: 【レス希望】トヴァシュトラ帝国 投稿者:くろがね。  投稿日:2007/05/01(Tue) 15:01:43

トヴァシュトラ内の身分制度

1.貴族(人間)
 
2.軍人・商人(人間)
  商家でも資産の多い者、街の個人商店などは3に入る。
 
3.一般市民(人間)

4.奴隷(人間)・一般市民(エルフ・ハーフエルフ・ドワーフ・クラケット)
  傭兵や冒険者はここに入る。人間以外の傭兵や冒険者もここに入る。

5.奴隷(エルフ・ハーフエルフ・ドワーフ・クラケット)
  奴隷や従者として扱われているが、基本的な人権は認められている。その為、4との垣根はさほどない。

6.奴隷(ライグル・フェンラン)
  愛玩や鑑賞用としての奴隷のため、人権は与えられていない。


 その他、トロウで人権を与えられている種族のほとんどはモンスターとして扱われる。例外として、コボルトは奴隷として扱われることもあるが、数は少ない。ゴブリンは種族でコミュニティを作って生活しており、地方の人里に下りて商売を行うこともある。ゴブリンはコボルトを奴隷として扱っている。

こんな感じでどうですか。


  [No.80] 【レスOK】街道沿いの酒場兼宿屋 投稿者:hibo  投稿日:2007/07/08(Sun) 02:51:36
【レスOK】街道沿いの酒場兼宿屋 (画像サイズ: 640×480 63kB)

 街道沿いの小さな宿です。
 主人夫婦と住み込みウェイトレス一人くらいでなんとかやっています。
 宿泊料には夕食代が含まれています。
 VIPルーム。100rk
 一人用客室。80rk
 二人用相部屋。50rk
 3人用相部屋。40rk
 五人用相部屋。30rk
 


  [No.81] 【レスOK】セッションイベント案 魅惑の宿。 投稿者:hibo  投稿日:2007/07/08(Sun) 14:16:08

 道中の名物宿として登場させます。

 至福の部屋 500rk。【15】くらいの部屋がいいかも。
 こんな小さな部屋なのに何故至福なのか。ここで眠ると、とても良い夢をみられるというのです(バード知識目標値9)。


 実はこの部屋には夢の精霊の夢魔である、インキュバスとサキュバスが漂っています。この部屋で眠ると、夢の中に魅力的な異性が表れ、彼(彼女)を誘惑します。誘惑をはねのけるには目標値12の精神抵抗を行なわなくてはなりません。抵抗しない、或いは抵抗に失敗すると素晴らしく楽しい体験をしますが、生命点を1点失い、また精神点は回復しません。
 夢魔の知名度は12です。インキュバスはハンサムな青年の姿を、サキュバスは美しい女性の姿をしています。センスオーラにより感知可能です。


  [No.92] 【レスOK】ドレス帝国 投稿者:   投稿日:2007/09/18(Tue) 02:12:44

大陸中央部最大の軍事国家です。
まずは大枠を設定し、だんだんと設定を詰めていこうと思います。

・国風
保守的で軍部による統制がかなり強い。
国の内部には関所や自然の障害、あるいは単なる城壁により分断されている。その関所は「城門」と呼ばれており、これを通らなければ内部に侵入することは事実上不可能である。
国の中央部に近づくためには6つの城門を越えるか、飛空挺を使うか、あるいはフライトやテレポートなどの公式を使わなければならない。
城門を越えるたびに治安が良くなるが、監視が強くなる。
一般に城門を越えるたびに地位が高い者が増える。
また、他国の人間を極端に嫌うため、外国人とわかると嫌悪を顕わにされることが多い。
また、周囲を囲まれているせいで侵攻できないため、異種族を嫌っていることが多いが、フェアリーだけは驚くほどしっかりと帝国民に受け入れられている。軍部のスパイや伝令にもフェアリーは珍しくない。
ただし、貴族に身分を保証されるなどのことがあれば、外国人としての敵意は敬意に変わる。
このような傾向は城門の内側に行く程強く、外側では全く反対の感情を持っていることも珍しくない。

次に挙げるのはあくまで目安であり、例外は枚挙に暇がない。

★第1城門内部
王族や国政に携わる貴族、大商人など地位や財力の高い者も数多く住む、ドレス帝国の政治や経済の中枢である。これはいわゆる、帝都の上位層が住む場所であり、城壁のすぐ外には帝都の城下町が広がっている。
この城壁は純粋に人工の壁から成っている。
この内側に入る権利を持つことは大きな名誉であるとされている。
ドレス帝国の行政の中心であり、強い権限を持つ宰相や軍事のトップ、宮廷魔導師などが住んでいる。
治安は非常に良く、夜中であっても常に筆頭騎士団の目が光っている。
この内部に入るには、綿密な検査とこの内部に住む者からの通行許可証が必要である。
★第2城門内部
首都を取り囲むように、衛星都市が数多く存在していることが特徴である。面積はそこそこ大きい。軍の駐留所なども数多く存在し、そこそこの実力を持つ兵士が数多く存在している。
この内部に入るには、厳しい検査と、この内部に住む者からの通行許可証が必要である。
★第3城門内部
交易都市など、多種多様な主要な都市が存在している広大なエリアである。第2城壁内部よりもやや広い面積を持つ。
この内部に入るには検査と、この内部に住む者からの通行許可証が必要である。
★第4城門内部
治安の悪い外部からの侵入に備えるための城塞都市である。
兵士の末端が数多く住んでおり、新兵の訓練などは主にこの場所で行われる。
この内部に入るには検査と、この内部に住む者からの通行許可証が必要である。
★第5城門内部
主に、炭鉱都市や、農村など、生産に関わる都市や街で成っている。この地域で国内食糧生産の3割をまかなっているが、総じて貧しい者が多い。冒険者の店は多数あるが、財力がない者が多く、報酬を払えないため、潰れることも多い。
この内部に入るには、一人につき、200〜1200rkの金を支払う必要がある。(金額は情勢や運によって変化する。2D6をすることを推奨)
★第6城門内部
炭鉱や農村など、生産に関わる街や村で成っていることは第5城壁内部と同じだが、この辺りは国の保護も薄く、土地も痩せ、資源もやや少ないため、貧しい者が多い。
そのため、水源の争いや食糧の争いなどで紛争が多く、治安はかなり乱れている。
この内部に入るには100rk〜600rkの金を払う必要がある。(金額は情勢や運によって変化する。1D6を推奨)
★第6城門外部
隣国との境に存在する緩衝地帯である。
この国の生産を支えている灌漑工事がほぼ全く為されていないため、土地は国中で最も痩せており、水も貴重である。
多くの住人が、ほとんど枯れ果てた鉱山を彷徨い、わずかばかりの鉱石を発掘したりなどして、なんとか生活を維持している。
生活は非常に苦しく、冬が訪れる度に住民の1〜2割が凍死するか餓死すると言われている。
その時期になると暴動が多発し、税を納められずに逃亡する者も多いが、大抵は途中で野たれ死ぬようだ。それでも、この辺りは排他性が弱いため、ドレスの栄光に夢を持った多数の外国人が流れ込み、人口を維持している。

*)各通行証には発行者の名前が記載されており、これがなければ無効となる。城壁の内部に入った者が何か事件を起こした場合、この発行者も罪に問われる。通行証には許可を与えられた者の外見を示すものが必要である。
*2)第1〜4城壁の内部に住む者であっても、ある程度地位のある者でないと通行許可証を発行できないのが実情である。

・政治形態
一人の帝王が国の政治を一手に握る帝政であり、中央集権制をとっている。地位は一般に世襲している。
王族の権限はかなり強く、公爵クラスの貴族であっても刃向うことは難しい。
一応政治のサポートとして、数多くの宰相やら宮廷魔導師が存在しているが、あくまでご意見番であり、最終決定権は帝王が握っている。
とはいっても、多忙な帝王の仕事の負担を減らすため、これら大きな権限を持つ者たちが帝王の代理として動くことも多い。そのため、実質彼らも強大な権限を持つ。
ドレス帝国に所属する都市は軍管区制をとっている。

・歴史
かつては5つの州から成っていたが、ある英雄の手によって統合され、現在に至る。
それから軍事力を中心に発展し、周囲の勢力を倒しながら大きくなったが、現在は勢力の拡大ができずにいる。
その結果、国内はいくつかの勢力に割れつつある。
かつては痩せた土地であったが、大規模な灌漑工事をし、国中に水を行き渡らせたため、土地は肥沃になり、国力がかなり増大されることとなった。現在では、食糧は完全に自給自足である。
7年前にフラウティア皇国を制圧し、傀儡政権を擁立することで、実質的に植民地化している。

・地形
南にシリル砂漠、西になだらかな山脈、東にタジア高原、北にカハ平原が位置する。

南:砂漠による物理的障害
西:エルフとライグル、さらにその西に居るドワーフとボーンレット
東:フェンラン
北:アームズ共和国と同盟したケンタウロスとクラケット

という障害によって、侵攻が難しくなっている。

・気候と産業
東西に大きな山脈が走り、南には砂漠が広がっているため、一年を通してほとんど雨が降らない。
そのため、土地は痩せており、国内の食糧生産はすこぶる悪かったが、大規模な灌漑工事によって、現在では大きな生産力を持っている。
これはドレス帝国が周囲の国を統括しようとする原動力となっている実情である。
気温はやや北にあることと、高地にあることが原因で、平均してトロウよりも5度ぐらい低いが、気温の変化はトロウより激しく、夜は特に冷え込み、春秋でも水たまりが凍ることがある。
西にある山脈からは貴金属や石炭の採掘が盛んであり、中部と東部では、放牧や、鉄鉱石の採掘が盛んである。
そのため、鉄鋼業や、機械工業が発達しており、また中央部では魔導力学の研究も行われている。

・神仰と精霊魔法
かつては神仰の自由が規制されており、帝王を敬うことのみを教えられていたが、現在では「使える物は何でも使う」という考えにより、制限はあるものの信仰の自由が認められている。
とはいっても、やはり規模は小さく、神聖魔法を使える者の大半は外国から渡来してきた冒険者や傭兵である。
他国からの者を嫌う風習も相まって、布教は上手くいきにくいらしい。
これはシャーマンにも通じ、精霊魔法も盛んではない。
ただし、城壁の外の方……特に第4城壁より外は締め付けが緩いため、低レベルな暗黒神官などのはぐれ神官が案外多く存在している。それでも、数える程でしかないが……。

・魔導力学
ドレス帝国は魔導力学が開発された頃、ほとんど全く注目していなかったが、現在ではその有益性に気づき、宮廷魔導師団を結成し開発を進めている。とはいえ帝国の貴族は武官が多く、その受け入れにあまり積極的ではない。そのため開発の着手が遅れた上に、開発の進行も遅れている。そのため、魔導力学のレベルは全体に低い。また、開発は中央部でしか行われていないため、それ以外の場所で魔法士を目撃することは非常に珍しい。そのため、国民は魔導力学についてほとんど知識がない。
宮廷魔法士は外国から流れた者が非常に多く、祖国を恨んでいる場合が多いため、主戦派が多い。

・トロウとの関係
ドレス帝国にとって、トロウは仮想敵国であり、また、トロウにとってもドレス帝国は仮想敵国である。
もしもどちらかが隙を見せたら、もう片方は躊躇わず攻め込むであろう。

・現在の政治体制
国を治めているのは帝王シャイアルである。
帝王が全ての決裁権を持ってる中央集権独裁国家であるが、それを補佐する宰相たちや軍のリーダーたちも、相当の実権を持っている。
城門において出入りするのに実質的に貴族の許可がいるため、貴族の権力はかなり大きい。
一般に貴族が軍人を兼ねており、軍の指揮官は貴族が多い。一方で、多数の民間の傭兵団を有している。
騎士団は貴族で傭兵は庶民であるというのがわかりやすい理解であろう。
一般に、騎士団の指揮官が傭兵団を指揮することになっている。
魔導力学の開発にかなり力を入れているため、宮廷魔導師もそこそこの発言権を持つが、由緒正しい貴族は魔法をあまり盛んに学ぼうとしなかったため、庶民が多く、時に対立の構造を示している。

・派閥
ドレス帝国も一枚岩ではない。様々な主張があり、そのために派閥を作っている者も存在する。
強力な派閥のリーダーは、大城壁の内部に住んでおり、政治的な権限を握っていることが多い。

 ☆主戦派
かつてのドレス帝国の栄光に思いを馳せ、再び国外への侵攻を主張する者たち。ただ、彼らも現在の状況では戦を仕掛けても敗北することを理解しており、どちらかと言うと「国外侵攻をするために軍備を拡大しよう」と主張することが多い。現在はラッヘル・A・アルガン将軍が率いているが、数か月前まではライン・グライン公爵が代表であった。引き継ぎはうまくいっておらず、主戦派にも様々な勢力が存在している。暴走して代表者のラッヘルの意思を無視した行動を取る者も多い。

 ☆穏健派
アイヴァン・О・カウゼル公爵が率いるグループである。現在の状況から、海外に攻め入るのは不可能と判断し、必要とあれば外交戦略によって現状を打破しようと思っている者たち。とはいっても、海外に対する敵意があるのは同じであり、「利用できるものは利用する」という原理で動いているに過ぎない。

・軍備
 ☆五大筆頭騎士団
「王の五本の指」と言われ、国王を助け、国内を治めている。この五大筆頭騎士団には高レベルの人間が珍しくなく、中央部の治安がすこぶるいい要因となっている。

 ☆十二枚金貨
ドレス帝国を代表とする12の傭兵団である。
それぞれ、100人規模の団員を保持しており、その10倍以上の敵と戦っても圧倒的勝利を治めることができるという。

 ☆第13傭兵団「愚者の団」
十二枚金貨にこそ入っていないものの、ドレス帝国最強クラスの傭兵団である。『つのなし』の異名を持つボーンレットが団長を務めており、彼は生身の体でロウハのピエロ・ザ・モンテカルロ相手に互角に戦ったという噂のある、かなり強力な戦士である。

 ☆宮廷魔法士
ドレス帝国において、魔導力学を取り入れる際に結成された魔法士集団。封建的な貴族たちは魔法士をしての勉強をするのを好まず、庶民には魔導力学を学ぶための教育費を払うことができなかったため、外国人でスカウトされたものが多い。現在は約半数が外国人である。その中でもジェクト人が多い。このような外国人は故郷を追放された者が多いため、基本的に主戦派である。

・傭兵制
ドレス帝国に登録している傭兵はE,D,C,B,A,Sの6つのクラスが与えられている。
基本的に実力本位であり、それぞれの合計経験点は
E:4000以下
D:80000以下
C:12000以下
B:16000以下
A:20000以下
S:20000より大
となっている。
これらを越えるものに特Sランクというのがあり、ドレス帝国に100人弱存在している、かなり強力な傭兵であり、このような傭兵は大体十二枚金貨に属している。

・組織
 ☆シーフギルド
その名の通り、シーフ技能を持つ者たちが相互扶助のために作り出した組織である。シーフ技能を持つ一部の者にのみその所在が知られているが、ドレス帝国では一般にマイナーな組織であり、存在すら知られていないことが多い。第1、第2城壁内部は筆頭騎士団の目が行き届いているため、活動はほとんどない。また、城壁で区切られているため、各城壁毎に組織が分断されており、提携は上手くいっていない。
トロウの手練士協会とは違い、この組織は犯罪結社としての側面が大きく、国家とはほぼ対立の構造を示している。とはいっても、シーフギルドに国家に反抗する力はなく、帝国の摘発から逃げるということが彼らの生き方であるのだが。
そのため、猜疑心が強く、紹介状もなくシーフギルドへ行き、迂闊な対応をすると貴族のスパイと思われて襲いかかって来ることもある。
第4城壁内部に中心が置かれており、城壁の外に出るほど構成員の数は増えていくが、組織の格は下がっていく。第6城壁内部辺りになると、ほとんどならず者の集団である。
城壁の内側の方では、貴族の目を攪乱するため、拠点や合言葉を頻繁に変更している。

・重要人物
 ☆帝王シャイアル
ドレス帝国の帝王にして最高権力者。

 ☆ラッヘル・A・アルガン 19歳
主戦派のリーダー。性格は清廉潔白であり、五大筆頭騎士団の一人でもある。「魔剣ラッヘル」の渾名を持ち、様々なマジックアイテムに通じ、収集している上に、ドレス帝国でも有数の剣の腕前を持つ。ドレス帝国の英雄的存在であり、敵に回したらこれほど厄介な相手はいないだろう。

 ☆ライン・グライン 享年56歳
主戦派の元リーダーであり、根が温厚で愛国心が強い男であった。数か月前まで主戦派を指揮していたが、何者かに暗殺された。突然のことであったため、後継者が見つからず、主戦派リーダーが再選される際にいろいろ揉め事があったようだ。

 ☆アイヴァン・О・カウゼル公爵 48歳
穏健派のリーダー。猜疑心がやや過剰に強いが、軍師としての腕前は自他共に認めるところである。古狸。もし戦争になれば、穏健派とはいえ、手加減せずに指揮を振るうであろう。

 ☆マーレス・D・マルヴァル 18歳
ドレス帝国の英雄と呼ばれる男であったが、3年前に軍をやめ、何やら活動していたようだ。実際には「改造版のスタッフオブソーサリー」に支配され、海外侵攻のための策を練ることになっていたらしい。主戦派リーダーのラッヘルとは親友である。

 ☆セナ・R・マルヴァル 16歳
マルヴァル公爵家の長女。3年前に『ミス・ドレス』で優勝した少女。美人で気立てが良いという、完全無欠のお姫様。ただし、生まれた時からその目は光を失ったままである。


  [No.108] 【レスOK】陸ペンギン島 投稿者:冬摩  投稿日:2007/12/18(Tue) 18:51:02

ケルテレンス諸島に有る群島内の一つで、陸ペンギンが生息している事からこう呼ばれています。

現在この島の陸ペンギン達の世話をしているのはガレンと呼ばれる御爺さんと、リスクと呼ばれている巨人族のアルバイトです。
もうかなり高齢の為、陸ペンギンの世話を他の島の島民のボランティアや、雇っている人物に任せる事も少なく有りません。
稀にでは有りますが銀の月灯り亭の冒険者にその仕事の依頼を頼みに来る事も有ります。
宿泊施設も用意されており、外から人がやって来た場合はそこを利用してもらう事が多いようです。
中には陸ペンギンを毛布代わりに外で眠る人も居るとか居ないとか……。
島にはこれといって危険な動物は存在しないため、バカンス気分で遊んでみるのも良いかも知れません。
特色としては他にも淡水で生息の出来るタコ、タコッポイや、近海にはタコキンと呼ばれるタコが生息しています。
島に行く手段としては船で大体5,6日間です。


  [No.125] 【レスOK】エクアドル王国(概容) 投稿者:徹人  投稿日:2009/01/09(Fri) 13:22:34

トロウ王国とトヴァシュトラ帝国の間にあるエクアドル王国の設定です

トロウに近く、セッションに使いやすそうな割に設定があんまりないのでこの際作ってみました。

【概容】

トロウ王国とトヴァシュトラ帝国の間にある小国。
天険・魔境的な地勢が多く、古くより両大国から辺境・蛮地とされていた。

南部は広大な平野クラケットプレーン、クラケット種が多い。トヴァシュトラとの境にはグリィラル種の自治区がある。
中東部は天険ラウンドテーブルマウンテン、ドワーフ種が多い。
中西部は拒みの森、エルフ種、ライグル種が多い。
東部がエクアドル本土、人間・ハーフエルフ種が多く、首都エクアドルがある。
それぞれの解説は別記。

現在は入植や開拓、三大商人の誘致などにより主要都市の交通の便はよく、急速に発展を遂げている。
その分新住民と原住民の間のトラブルや、治安の悪化などが懸念されている。
良くも悪くも成長期の国家といえる。

過去トヴァシュトラ帝国からの侵攻を度々受けているが、その都度各部族が団結し立ち向かうことで今日まで独立を保っている。
現在はエクアドル、トヴァシュトラ両国とも大陸法に加盟しているため両国の関係は表向きには穏当である。
ただし、国民感情レベルでは未だにトヴァシュトラ帝国に対して強い対抗意識を持っている。
逆に早くから入植や通商などで良好な関係を保ってきたトロウ人に対しては兄弟意識のようなものを持っている。


  [No.126] Re: 【レスOK】エクアドル王国(地域・都市) 投稿者:徹人  投稿日:2009/01/09(Fri) 13:25:47

【地域・主要都市】

●エクアドル王国本土
エクアドル東部一帯を占める平野部。エクアドル王家が直接統治している。
古くから北のミスリルと西のトロウを繋ぐ街道があり、商業を中心に発展させてきた。
先王の代から三大商人誘致政策がとられると、サラディン鉄道が進出し、首都エクアドルにエクアドル・カルティルト空港が敷設され、
沿岸部ではラマンチェス港の大工事が開始され、急速にインフラが整備される。それに伴い発展の速度も速めていった。

首都も含む中央平野部では開拓時代からオレンジの栽培がさかんであり、生産量は近隣国家でも群を抜いている。
特にオレンジ酒はエクアドルの名産品の代表で、三公爵家トラーシヴァル家の玉杯の家紋の由来にもなっている。

『小商都』エクアドル
エクアドル王国首都
先王、現王の代からサラディンをはじめとして三大商人を積極的に誘致することで大商都トロウにたとえられるほどの発展を遂げている。
最近になって郊外にエクアドル・カルティルト空港が造られ、空には飛行船の往来が目に入る。

『入船都』ラマンチェス
エクアドル本土からおよそ500テーセルの沖合いにある人工の島にしてエクアドル唯一の大型船舶の停泊が可能な港。
本土とは鉄橋で直接行き来できる。
トロウやサーチ、果てはエトラムルから毎日のように多くの船が出入りし、各国からの様々な品物が取引されている。

レッドヘルムの火山活動によって、岩礁が多く海流も複雑に入り組んだエクアドル近海の地勢は元々船舶が往来するのには向かなかった。
しかし先代国王は海路を開拓するためにグランカルヴァーの協力を得て大規模な人工の島を建設する計画を立てた。
まだ建設途中の段階で、現在も島の一角で工事が続いている。
完全に設計通り完成するにはあと50年はかかる計算のようだ。

ラマンチェスとはこの島を設計した建築家の名前から名付けられたが、当の本人は島の完成を目にすることなく10年前に他界している。


●ラウンドテーブルマウンテン
エクアドル中東部を全面的に覆う、台地状の山。
傾斜が切り立っており、登るのは一苦労だが、台地部分は非常に平坦かつ安定した気候で住み心地がよく、牧畜や農業が盛ん。
地下は大鉱脈が広がっており、その大半はドワーフ自治区に指定されている。
また、サラディン最大のトンネル『スターリィスカイライン』が一直線に山を抜けている。

『黒煙洞』ブラックボトム
ラウンドテーブルマウンテンの地下にあるドワーフ族の大集落。
スターリィスカイラインの途中にあり、直接ここから産出された鉱物や製造された金属加工品が輸出できるようになっている。
エクアドル最大の工業都市と鉱業都市を兼ねている。

ブラックボトム付近では主に鉄と石炭、水晶の原石が産出される。
また坑道の北部、ホワイトクラウン地下付近ではブルーメタル、坑道の南部、レッドヘルム地下付近ではレッドメタルが産出される。

黒煙洞の異名は、金属精製のための工場の煙から由来する。
排煙を外に流すダクトがいくつも外へ設置され、ブラックボトムの真上では天高く昇る黒煙が絶えることはない。

『サラディン最長トンネル』スターリィスカイライン
ラウンドテーブルマウンテンを一直線に掘りぬいた、サラディン鉄道最長のトンネル。
大半が自然の大空洞をそのまま利用した造りで、洞窟の壁面や天井からむき出しになった水晶のきらめきが星のように見えるため
『サラディンの星空』と呼ばれる。
その美しい風景は観光客から人気が高いが、自然の洞窟そのままの造りのため、落盤やモンスターによる事故が少なくない。
それゆえ洞窟の未踏破部分の探索やモンスター討伐に冒険者が雇われることもある。

『王国の冠』ホワイトクラウン
常に山頂付近が白い冠を被っているように見える、エクアドル一の高山。
ラウンドテーブルマウンテン北部、拒みの森との境にある。
夏でも雪が豊富のため、スキーなどの雪上スポーツが年中行われている。

『王国の鉄兜』レッドヘルム
常に山頂から煙を吹いているエクアドルを代表する活火山。
ラウンドテーブルマウンテン南部、海を見下ろす格好で聳え立っている。
この火山の長年の活動により、エクアドルの海岸線は複雑に入り組み、岩礁の多い難所となった。
近くに街はないが、近々観光政策として一大温泉町を作る計画がある。
また、周辺にはいくつもの秘湯が知られている。



●拒みの森
エクアドル中西部に広がる大森林地帯。
精霊の力が強く働く森で、少し奥まったところに行けば幻獣の類にも比較的簡単に出会えるという。

エルフ自治区があり、エクアドル領内の自治区の中で最も独立意識が高く(というより引きこもり)、近年までは街道もろくに整備されていなかった。
エルフ自治区へ至るには、自治区出身のエルフの力を借りないとさまよう事になり、ゆえに拒みの森の異名を持っていたが、
アロマグラドの発展とともに最近になってやっと街道が整備されたため、エルフ種以外の商人や旅人の往来も増えつつある。

エルフ長老の力が非常に強く、自治区内ではエクアドル国王よりも立場が上である。
そのため他種族も増えたとはいえ、古くからの慣習が根強く残っている。
旧存在法もここではそのままであり、闇種族は一般的な手段では立ち入れない。

『薫風郷』アロマグラド
拒みの森の入り口にあたる街で、エクアドルと同じく様々な種族で賑わう。
材木や薬草、果実や川魚などが取引され、首都エクアドルへと運ばれる、
が、なんといってもホワイトクラウンからの清らかな雪解け水と、拒みの森から採取される様々な動植物を用いた香水が名物。
香水を作る工房が街の各所に並び立ち、様々な趣向を凝らした薫り高いにおいが街を歩くものの鼻に飛び込む。
ゆえに【薫風郷】の二つ名を持つ。
ここの香水はサラディン経由で輸出され、世界各地で人気が高い。

『精霊郷』ユマ・ハルワ
エクアドル最大のエルフ集落。

『精霊界の窓』精霊の洞
ユマ・ハルワのエルフの精霊使いたちの聖地。
ハルワで成人になったエルフはここで一人前の精霊使いになった証を立てるための試練が課される。
他の地域のエルフや、試練を受けず既に成人している精霊使いも、ハルワの長老の許可さえあれば試練を受けることができる。
ここの試練を成功させることは精霊使いにとって名誉とされる。
洞の最奥は厳重に封じられており、その先は精霊界につながっているといわれているが多くは秘密にされている。

『狂化の霊域』拒みの懐
拒みの森西部にある危険地帯、このあたりはまだ街道が整備されておらず、まだまだ魔境である。
拒みの森は全体的に精霊力が強い土地だが、なぜかこの周辺では精霊が狂いやすく、暴走精霊がよく確認される。
ハルワの高レベルの精霊使いの中にはこれらの狂った精霊が外の地域に出ないように監視し、なだめる役目を持つ者もいる。
人が滅多に近寄らないため、このあたりでは珍しい動植物がよく見つけられる。

『死者の森』拒みの毒牙
拒みの森南部にある静かな森林。一見普通の森だが、
ここは約百年前にエクアドルへ攻め寄せたトヴァシュトラ帝国軍とエクアドル諸部族との戦いの激戦区であった。
物量で押し寄せるトヴァ軍に対し、エクアドル側はゲリラ戦を挑み、各個撃破を成功させたことで逆転し、勝利を掴む。
当時の戦争の犠牲者が亡霊となってさまよっており、亡霊騎士なども確認されている。


●クラケットプレーン
名前の通りクラケット族が自由気ままな暮らしを営むクラケットの楽園。
大半をクラケット自治区が占めている。
一見穏やかな平野だが、かつてのトヴァシュトラ帝国との戦争で使われた城砦の跡や古戦場があちこちに放置されている。
これらの城砦は宝を求めて冒険者に探られたり、野盗や犯罪者が住み着いたり、現地のクラケットの遊び場と化していたりする。

南部にはグリィラル自治区があり、こちらには現役の城砦が多く存在する。

『遺跡城砦都市』ニニール
クラケットプレーンの中央に位置するクラケットの大集落。
かつてのトヴァシュトラとの戦争で使われたニニール要塞をクラケット族が勝手に自己流にアレンジして住処にしている。

ニニール要塞にはトヴァシュトラ軍がここに財宝を隠したまま敗走した、という伝説がまことしやかに囁かれているため
伝説を追ってやってくるトレジャーハンターは数知れない。
住み着いているクラケットたちは宝探しに飽きたのか、宝探しよりもそれを探しにやってくるハンターたちに悪戯する方が楽しいからか
あまり伝説には興味がないようだ。

『黒き月の門』ヴァ・ナハ
グリィラル部族『黒き月の氏族』が住む、トヴァシュトラとの国境付近にある城砦都市。
『黒き月の氏族』はエクアドルグリィラルの中でも最も勇敢として名高い。
しかし現在はトヴァシュトラとの直接的な戦闘の機会はなくなってしまい、当時に比べるとあまり活気がないのは否めない。


●エクアドル近海
レッドヘルムの火山活動により、エクアドル近海は海岸線が複雑に入り組み、岩礁が非常に多く、また海流も荒れる難所である。
それゆえ エクアドルでは海上交通や造船技術はほとんど発達しなかった。
その代わりその地勢のおかげで他国の海軍による侵略も受けなかったわけである。
ラマンチェス港の開発により近年はグランカルヴァーをはじめ各国の船舶が少しづつ出入りするようになったが、まだまだ発展途上の段階である。

『海賊島』羽休め島
トヴァシュトラ帝国から脱出したフェンラン種をはじめとする異種族が隠れ住む島。
彼らは海賊業を営み、主にサーチから出入するトヴァシュトラ船籍の船を襲う傍らトヴァシュトラから脱出する異種族たちを支援する活動を行っている。

過去幾度もトヴァシュトラ海軍による討伐がなされてきたが、その度にエクアドル近海に隠れ、彼らによる攻撃を避けてきた。
エクアドル王国は表向きには彼らを賊としているが、海上活動のほとんどない自国には被害がないため討伐の意思は全くない。
(そもそもエクアドルには海軍力がほとんどないため、討伐しようと思ってもできないわけであるが)


  [No.127] Re: 【レスOK】エクアドル王国(種族・組織) 投稿者:徹人  投稿日:2009/01/09(Fri) 13:29:40

【種族】

人間、ハーフエルフ種を除いた異種族人口が5割を超えるエクアドル王国では各種族ごとの自治区が国土の3分の2を占めている。
自治区の権限はかなり強く、区内においては王国法とは異なる独自の法が施行されていることも珍しくない。
ただし王国憲法に反する・反する可能性のある法を作るには7盟雄会議で3人以上(自民族含む)の許可を得なければならないため、
基本的な法はどの自治区も大抵共通である。(自治区内の独自法はアメリカの州法のようなものである)

しかし軍事権限のみエクアドル王家が圧倒的に強く、
どの自治区の軍隊も(ほぼ名目上になっているエルフ自治区もあるが)最高司令官はエクアドル国王と明記されている。

また、古くから南のトヴァシュトラ帝国から度々侵略を受けており、
エクアドル本土と国内の全自治区は大国トヴァシュトラに対抗するために、
外敵から国が攻められた際は全民先ずもってその排除に務めよ、との絶対的盟約がなされている。
それゆえ、戦時においての彼らの団結力は目を見張るものがある。

『人間・ハーフエルフ種』
主に北部エクアドル本土に定住、他の区域にも広い範囲で住み着いている。
エクアドル全体の人口の3、4割がこの2種族で他国の割合と比べると少ない。

『エルフ種』
主に中西部拒みの森に定住。エクアドル内の種族の中で最も閉鎖的で独立意識が高い。
拒みの森は精霊力が強い土地柄であるため、優れた精霊使いが多く輩出されている。
闇種族に対しては他の種族に比べると最も敵意識が強く、エルフ自治区では旧存在法がそのまま施行されている。

『ドワーフ種』
主に中東部ラウンドテーブルマウンテンに定住、豊富な鉱山資源を開拓し、サラディン経由で各国へ輸出される。
工業技術も優れているため、逆に他の土地から輸入した鉱物を加工して輸出することも多い。

『クラケット種』
主に南部クラケットプレーンに定住するが、人間種についでエクアドルでは人口の多い種族であり、国内全土でちらほら姿を見かける。
トヴァシュトラ帝国と勇敢に戦った歴史があるためエクアドルにおいてはグリィラル種とともに英雄的な種族として好印象がもたれる。
そのためエクアドル人はクラケットに対して少々の悪戯には目をつむる国民性を持っている。

『グリィラル種』
クラケットプレーンの最南端に自治区を構え、そこに定住している。
元々はトヴァシュトラ半島北部に住んでいたが、帝国の侵略により故郷を追われ、エクアドルに流入し定着する。

『帝国軍が攻めてきたときは誰よりも勇猛に戦う』という契約でエクアドル王国から自治権を獲得。
有事の際は契約どおりの奮闘を働き、ある時は帝国軍を押し返し、あるときは敗走する味方軍の盾となり、自ら望んで散った。
このため、エクアドルにおいてはグリィラル種と、同じく対トヴァ戦で活躍したクラケット種は他国に比べて尊敬の目でみられる。

しかし、現在はトヴァシュトラとの直接的な戦闘はなくなってしまい、
当時に比べて優秀な戦士が少なくなり、若者を中心に戦に対して倦怠的なムードである。。

『フェンラン種』
主に、トヴァシュトラやミスリル方面から流れて定着している。
ラウンドテーブルマウンテンの山頂部に多く集落を作っていくつか自治区が存在する。

また『海賊島』羽休め島の海賊はトヴァシュトラ帝国から逃れてきたフェンラン種が中核を占めている。

『闇種族』
基本的にエクアドルは大抵の種族には寛容な土地柄であるが、エルフ種、ドワーフ種を中心に闇種族に関しては冷ややかである。
5年前までは闇種族に人権を認めない旧存在法が他国同様に施行されていた。
それまでは専らシーフギルドなどが闇種族の受け皿となっていたものの表の社会に出ることはきわめて稀だった。

しかし、現王の三大商人誘致政策の結果、闇種族を労働力として使えるように存在法を改正してほしいと各商人から強い要望があった。
また、隣の大国であるトロウが存在法を改正したことによりエクアドル国内でもこのままでいいのか?という機運が高まっていた。

そこで先王は7盟雄を召集し、存在法をなくすことについて協議させた。
議論は紛糾したが、最終的に『20年間暫定的に、エクアドル本土といくつかの自治区で存在法を緩和させる』という結論に達した。
そしてその後に結果を見て存在法の是非を問い、改めて存続するかやめるかということを決めることにした。

そのため、現在では国内に闇種族が多く流入し、闇種族の旅行者も増えている。
しかし、エルフ自治区などのいくつかの区域ではこの法改正を未だに受け入れていない。

【組織】

『観光開発局』
近年、陸海空の交通網が整備され、エクアドルには他国からの観光客が増えてきた。
そのニーズに応えるために、鉄道沿線や街道近くを中心に観光地を整備、活性化させる政策を行う機関。
先王の案で近年新しく作られた機関であるが、レッドヘルム温泉街の開発、エルフ自治区への街道の整備など活発な活動を行っている。
ただしまだ若い機関のため、開発局内の人員は少なく 手の回らない問題事の解決に冒険者が雇われることが多い。

『エクアドル・シーフギルド』
エクアドルシーフギルドは、元々はクラケットプレーン出身のクラケットたちによる窃盗団であった。
クラケットプレーンでは採れる作物や加工品に限度があるため、彼らは他地域に遠征してそれらの品物を奪い取った。
ただし、殺人は決して行わず、盗むものも必要な分だけで貧者からは盗まない、という手口に加え
盗んだ相手がクラケットたちに気に入られると後日クラケットプレーンで採れる珍しい植物や虫が贈られたり、
他の悪い盗賊を懲らしめたり、トヴァシュトラ帝国から脱出してきた異種族や奴隷を保護する義賊であったため、民衆の間では人気があった。

人気があったため、クラケット以外の種族も少しづつ彼らの仲間になり、時を経るごとに窃盗団は肥大、
いつしか体系だった「シーフギルド」という組織に整備されるまでにいたる。

シーフギルドになった現在でも基本的に初期の方針と同じく、殺人などの凶悪犯罪は推奨されない。
必要もないのにそれらを行うとギルドから制裁が下る場合もある。

しかし主要幹部にクラケットが多いために、あまり組織管理は徹底されてるとはいえず、上の目から隠れて凶悪犯罪を行うものもいる。
近年はエクアドルの商業の発展とともに他国から金や品物、人が多く流入しており、
クラケット以外の種族が大半を占めるようになってきたためこの傾向は次第に強くなってきている。

エクアドル・シーフギルドの役目として重要なことがもう一つある。
エクアドル王国軍には情報戦に特化した軍がないため、王国からの要請を受けて間諜や情報収集の任を受けていることである。
必要とあれば、他国に偽情報をばらまいたり、要人の暗殺も行える準備がある。

『ネオ・デュカット』
かつてトロウで異種族を根絶やしにし、人間中心の世界を作ろうと企てた一派があった。
デュカットと呼ばれたその一派は存在法の改正を断固として受け入れず、様々な陰謀をめぐらせて阻止しようとした。

しかし、銀の月明り亭の冒険者など大勢の人々の努力と協力によりその野望は潰えた。

存在法改正以後は姿を消したかと思われたデュカット。
しかし、その勢力は各地に分散し、それぞれ力を蓄え暗躍を続けていた。

そしてトロウより西のエクアドル王国に根付いた新生デュカット、それがネオ・デュカットである。

最近になって暫定的に存在法が緩和されたエクアドル王国。
しかし、世論がそれに反するならばすぐにでも過去のように戻ってしまうだろう。
彼らは、かつてと同じように、存在法改正を阻止するため、闇に蠢く・・・


  [No.128] Re: 【レスOK】エクアドル王国(政治・宗教) 投稿者:徹人  投稿日:2009/01/09(Fri) 14:11:41

【政治】
エクアドル王国は国内全体では王政というよりは連邦制に近い政治体系である。
北部のエクアドル王国本土(国土の約3分の1)以外に各地に様々な種族の自治区が幾つもあり、
それぞれにエクアドル国王から自治権が与えられている。

自治権を得た種族は、年に二回、一定額の地税をエクアドル王家に支払うことと(ただしそれほど高くない)、
有事においては王家と他の自治区に全面的に協力することを契約される。

国内全体に関わる法や国家方針を決める場合は、「七盟雄」という7人の有力者を召集し、彼らの投票により決める。


『7盟雄会議』
エクアドル建国にあたって抜きん出た功を上げた3人の家臣の子孫である3公爵家、
そして初代国王に協力し、現在でも大自治区を持つエルフ、ドワーフ、クラケット種の長、
更にトヴァシュトラ帝国との戦争時代に活躍し、自治権を得たグリィラル種の長。
この7人を『七盟雄』と呼び、彼らと国王を交えた、年4回(四季に一度づつ)行われる会議。
戦時など緊急事態においては臨時的に開かれることもある。

エクアドル全土に影響を及ぼす憲法や重要法案の決定などは前述の7人の投票によって決められる。
国王には投票権はないが、会議の召集を行う権限と拒否権がある。

『存在法暫定緩和』
三大商人誘致政策の結果、かつてのトロウと同じように三大商人は闇種族を労働力にするために存在法の撤廃を要求した。
世論的にも隣の大国トロウ王国が存在法を改正したため、エクアドルでも同じように存在法の撤廃の論調が高まっていた。

そこで現王は七盟雄会議で各有力者に存在法についての是非を論じさせた。
エルフ種などからの反対も強かったが、会議の結果「20年間の期限付きで存在法を一時的に撤廃 期限が来たら改めて存続するかを論じる」
ということが決まった。

ただし、エルフ自治区を中心に未だに幾つかの自治区では自治区独自の法として存在法を存続させている。

とはいえ現在のエクアドル王国の大半は闇種族の人権が認められ、表社会に少しづつ姿を見せるようになっている。
他国からの闇種族の旅行者や商人も増えている。

『三大商人誘致政策』
先王と現王の2代にわたって続けられている商業政策。
かつてのエクアドル王国は資源こそ豊富だが、それを各国に流通させられるような強い力を持つ商人が存在しなかった。
そこで隣国トロウで強い力を持つ三大商人を積極的に誘致し、インフラを整備することで外貨を獲得する政策である。

はじめサラディンを迎え入れ、ミスリル、トロウ、トヴァシュトラを結ぶエクアドル・サラディン鉄道を開発。
ついで荒れた近海を整備し、グランカルヴァーの巨大船舶の停泊もできるようにするためラマンチェス港を建設。
最近になって、首都エクアドル郊外にエクアドル・カルティルト空港が完成し、陸海空のインフラを整わせた。

また、エクアドル本土のいくつかに経済特区を設け、そこに工場や社屋を建てると一部の租税を減免するなどの試みも行われている。


【宗教】

特に国教とされる宗教はない。首都エクアドルをはじめ、各主要都市には光の7神の神殿は規模の差こそあれほぼ揃っている。
現在進行形で開拓が進んでいる地域のため全体的にイーヴノレル信仰が盛ん。
エクアドル本土ではアルカーナとクオン、ラウンドテーブルマウンテンではアシュカヌスの信仰が強い。


  [No.141] Re: 【レスOK】エクアドル王国(人物) 投稿者:かなた  投稿日:2009/05/16(Sat) 20:48:51

【人物概略】
 エクアドルで特筆すべき人物といえば、まず政治的には王家。
 そして各領地、自治区の代表である七盟雄があげられるであろう。
 近年の『王位擾乱』――エクアドルの兄弟王子が、王位を巡って起こした国内での騒乱に伴って、国内の様子も大きく変化した。
 ここでは【エクアドル王家】【三大公爵】【四族長】【その他】の四項目に分け、エクアドルの要人たちを紹介するものである。 


【エクアドル王家】
・レオンハルト=スヴェン=リヒト=エクアドル/人間/男/18歳

[台詞例]
「俺がエクアドル国王、レオンハルトだ。諸君が今回の仕事を担当する者たちか――成程、良い目をしている」
「メイラ、シチューを作ってみたんだが。食べていかないか? ああ、廷臣たちには内密に――な?」
「例の暗黒教団の幹部か――断首に処せ」 と、官吏に命じて。一人になり、天を仰ぎ。 「王というのも、罪深い職だな」 溜息。

 政変を起こした兄王子によって冤罪をかけられ追放されるも、各種族を味方につけて王位争いを制し、暗黒教団によって蘇った害神を再封印する武勲を立て、王冠を手にした若き国王。
 年齢に反してやけに老けて見えるいかつい顔立ちと、強靭な巨躯のために、若さよりもある種の貫禄が感じられる。
 ト・テルタの信者であり、また剣士としても体格相応の腕を持っているが、ひそかな趣味は料理である。
 兄王子との争いで彼を助けたのは月灯り亭の冒険者であり、そのため冒険者に対して友好的。
 彼の戴冠式で彼が神官からの戴冠を拒否し、政変の間、彼を助けた6人の冒険者の前に跪き、冠を受けたという逸話は有名である。


・エルメイラ=バレンシュタイン(旧姓)/人間/女/18歳

「――愛し合って、一緒にって決めたら、何かいろいろとついてきちゃったのよね……」

 エクアドル王妃であり、元月灯り亭冒険者(http://lune.serio.jp/sw4/data/1193146225.html
 その婚姻を巡ってはいくつかの反対もあったが、七盟雄たちがおおむね婚姻を支持したため、実現の運びとなった。
 現在でも時折城を抜け出し、その技能を用いて城下や、時にはエクアドル国内を見て回っては、地元の問題の解決に助力することがあるという。
 しかし王妃としての立場もあるため、発見した大小の問題に対し、自力ではなく冒険者を雇って解決を試みることも多いようである。
 その自由奔放で明るい性格はクラケット族に対して受けが良く、クラケット族長クライスとは特に友人関係にあるようだ。


【三大公爵】
・フランシス=フォン=シャルロー/人間/男/49歳

「商売とは、お互いが得をする形が最も理想的なものです。――では、よろしくお願いします」

 恰幅の良い温和な中年男性。エクアドル国内でもハト派の筆頭。三大商人誘致政策の中心人物である。
 トロウとの国境付近が所領で、エクアドル経済に大きな影響力を持つことから、“金貨公”の二つ名を持つ。
 基本的に温和を絵にかいたような人物だが、三大商人との繋がりも深く、その経済への見識と政治的な感覚は侮れない部分がある。
 彼はエクアドルでの商業流通に大きな関わりを持つため、街道のトラブルなどの問題に対して、冒険者に依頼をすることも多い。


・カーバル=フォン=トラシヴァル/人間/男/63歳

「トヴァシュトラとの関係。――それは我が国でも最重要の課題だ」

 引きしまった体躯の老人。既に引退し、長男のブランドーに公爵の地位を譲ったものの、実権は彼が握っているというのがもっぱらの噂である。
 タカ派の筆頭で、先の王位争いで兄王子に味方をしたが、現在ではレオン王との和解は成立している様子である。
 首都近郊の領内には農地が多く、酒造(特に名物オレンジ酒)も盛んなため、“玉杯公”の二つ名で呼ばれている。
 農地の開発を盛んにおこなっているため、領内で遺跡などが発見されることもままあり、冒険者を雇って調査を依頼することもあるようだ。


・マリア=フォン=ラスクード/人間/女/18歳

「父上に代わり――領民たちは、私が守る。」

 凛とした騎士風の若い娘ながら、ドワーフと協力しての鉱山業と、政治的中立の確かさで名を知られた“銀脈公”の名を継ぐ三大公爵の一人でもある。
 先の王位争いで父イーヴァインが死亡したため、一人娘であり、レオン王の学友でもあった彼女が跡を継いで女公爵となることになった。
 先代から引き継いだ強力な騎士団と多くの財貨を保有しているため、求婚者も多く、彼女の婿は誰となるのかと、政界の注目を集めている。
 新任の領主であるため領内のトラブルの処理に、フットワークの軽い冒険者を雇うこともあるようだ。


【四族長】
・ドラム=ラウンドテーブルマウンテン/ドワーフ/男/152歳

「ワシがドラムじゃ。――して、用件じゃが……」

 ドワーフ自治区を納める、ドワーフ族の長。禿げ上がった頭に、白く長い髭と眉。
 柔和な顔立ちだが、意志は固く、義を重んじる“まさにドワーフ”といった様子の人物であるというのが、専らの評判である。
 近年、ドワーフ自治区のあるラウンドテーブルマウンテン付近は再開発が進んでいる。
 その折、廃坑などから魔物が湧いたり、地図の失われた地下道の再調査が必要になったりと、トラブルも多く、冒険者の出番も多いようだ。


・クライス=G=クラケットプレーン/クラケット/性別男/年齢不詳

「やぁ、君たちは冒険者かなっ? それじゃあお願いがあるんだけど――」

 小柄な少年の風貌のクラケット族長。通称、“千の耳”のクライス。
 クラケットの常か放浪癖があり、年の半分ほどは己の仕事を放り出して、政治顧問のフェティマ(ダブル/女)に悲鳴をあげさせている。
 しかし「本当に必要なとき、彼はそこに居る」「本当に必要なことは、彼はいつも知っている」とも噂され、クラケットながら政治家を務めるその能力は、伊達ではないようだ。
 クラケットプレーンでは王位を巡る争いの際に暗黒教団が暗躍し、多くの不死者がばらまかれた。そのため、討伐に冒険者の手を借りることもあるようだ。


・ヴィーザル=ディナフォレスト/ハイエルフ/男/500歳以上

「…………何の用か。」 (長い沈黙のすえ。泉に釣り糸を垂らしたまま)

 銀の髪の長身のエルフ族長。外見は若々しいが、雰囲気は老成した仙人や賢者のそれ。
 エクアドルの建国王と友人であったとされ、彼の頼みでこの国の行く末を見守っている。また、ユマ・ハルワの精霊使いの試練に用いられる洞窟の管理者でもある。
 恐らく周辺地域でも最も優れたシャーマン(レベル8)であるが、森や自身が極度の危険に晒された時以外にその力を振るうことはめったにない。
 拒みの森には多くの危険な地域があるが、特に危険度の高い場所には彼が迷いの森の術(メイズ・ウッズ)で封鎖を行っている。
 もしもその奥に踏み入らねばならないことになった場合、寡黙で保守的な彼を、なんとか説得する必要があるだろう。


・ルナフレア=ヴァ・ナハ/グリィラル/女/130歳

「黒き月の氏族の名に賭けて、国境の安全は守ってみせよう」

 銀色の鱗に、俊敏そうな身体つきと知性ある鋭い瞳のグリィラルの女性。かつてのトヴァシュトラの侵攻で兄が死亡し、兄の子の後見として族長を務めている。
 高齢のため、そろそろ兄の息子、つまり甥であるサーリィへと族長を譲る予定であるとされ、引き継ぎに忙しいようだ。
 トヴァシュトラとは近年は国家間の関係は表向き良いものの、国境を治めるいくつかの領主とヴァ・ナハは一部険悪な状態が続いており、幾度か小規模な小競り合いが起こっている。
 またエクアドル王国での存在法暫定改正に伴い、帝国から逃亡奴隷が多く亡命してきており、不逞亡命者による治安の悪化も問題となっている。
 そのため、冒険者にトヴァシュトラ関連の依頼が飛ぶことも多いようだ。

【その他】

・シルヴィー/フェンラン/男/年齢不詳
・ルカ/フェンラン/女/年齢不詳

「よ、俺がフェンラン海賊、“蒼翼”の片翼、シルヴィーだ。」「気軽に名乗るのはやめなさい。海賊なんだから」「…………」

 羽休め島を拠点とし、反トヴァシュトラの活動を行う、フェンラン海賊を仕切る頭目。
 二人揃って“蒼翼”と呼ばれており、シルヴィーは戦士、ルカは精霊使いにして弓手である。
 近年、エクアドルでも海運が盛んになってきているが、彼らがエクアドル船籍の船を襲うことは相変わらず無い。
 また王位を巡るの争いの際も、レオン王に協力していたという通説があり、王と彼らの間に、なんらかの密約が存在すると噂される。
 彼らの拠点、羽休め島は海の難所であり、今だ公的な調査の及んでいない場所が多くある。
 もし、なんらかの理由でそこを調べる場合は、近海を知り尽くした彼らと接触する必要があるだろう。


・アマデオ=フォン=アロマグラド/人間/男/42歳

「どうも私がアロマグラドの領主、アマデオと。ああ、そうそう、聞いて下さい――最近うちの息子が(以下、長すぎる息子自慢」

 恰幅の良い中年の男性で、アロマグラドの領主を務めている。
 各種族の自治区と近く、また険しい土地である拒みの森やホワイトクラウンも近いアロマグラドを、適切に切りまわす良い領主である。
 欠点は、若くして奥方を亡くしたためか、一人息子のウィレムを溺愛していることだろうか。
 当の成人したばかりの息子のほうは、その溺愛ぶりに少し苦笑気味ながらも、父親の気遣いに理解は示しているようだ。
 実際、彼は若くして騎士としても魔法士としてもまず一人前の腕前で、地元の子供たちにも慕われる好青年であり、父の自慢もあながち的外れではない。
 拒みの森やホワイトクラウン、名産の香水や香草酒にまつわる問題や、種族間の喧嘩騒ぎや対立、時には領主から息子へのプレゼント探しなど、
アロマグラドでの冒険者の仕事は多いようだ。


・ホイミン(自称)/クラケット/男/年齢不詳

「ベホイミ!」 掟を破った盗賊の顎を短剣の柄でかち上げ、叩き割って。 「悪いこと考える脳みそは、これで治ったかな? ん?」

 黒い覆面をかぶり、ミスリルの小剣と短剣を佩いた両手利きのクラケット。名前はホイミンを自称。
 それがエクアドルのシーフギルド長にまつわる情報の全てである。
 これまでのシーフギルド(及び前身たるクラケット窃盗団)の、「笑って済ませられないコトはしない(=殺さない、犯さない、貧者から盗まない、麻薬を扱わない)」
の掟を引き継ぎ、掟を破る者たちには苛烈な制裁を加える、強力なギルド長である。
 しかしクラケットの常か放浪癖があり、年に半年はギルドを開けている。その間を狙って掟破りに挑む不心得者も多く、幹部たちは頭を悩ませている。

(GM用情報=クラケット族長クライスと、シーフギルド長ホイミンは公には知られていませんが同一人物です。
 クラケット族長の耳の速さ、知識の多さや神出鬼没性は、シーフギルドの確かな情報網に根ざしているのです)


・ブルース=フォン=トラシヴァル/人間/男/18歳

「んー、トラブルか? まぁ、手ぇ貸してやろうじゃねぇかw 何があった?」

 金髪碧眼の伊達男風。現在のトラシヴァル公爵の甥、カーバル前公爵の二男の、その三男。それがブルースである。
 が、首都エクアドルの町では彼はこう呼ばれる。“玉杯公さまのところのドラ息子”と。
 『月下美人』という娼館に入り浸り、あらゆる悪所で遊び、酒と賭博をたしなむ彼は、おおむねそのように認識されている。
 しかし性格が悪いわけではなく、下町でのトラブルや裏通りの事情にも詳しい兄貴分といった様子だ。
 何か街でトラブルに見舞われた時に遭遇できれば、気前よく協力してくれるだろう。

(GM用情報=彼は、エクアドル王国で試験的に編成された諜報部隊の指揮官です)
(エクアドルの諜報活動は元来シーフギルドが担っていましたが、発展に伴い専門の部隊が必要となってきたのです)
(彼は王の勅命のもと、入り浸っていると言われる娼館を拠点に、シーフギルドの協力の下で諜報員の練成や運用を行っています)
(街でのトラブルの情報に詳しいのも、彼らの訓練課程でそのような情報収集を行っているから、という事情があります)
(未だ練成中の部隊ですので、対処できないトラブルには冒険者の力を借りることもあるかもしれません)
(無論、放蕩息子が街のトラブルに嘴を突っ込むために冒険者を雇う――など、なんらかの体裁を整え、諜報部隊そのものの秘密は守りつつ)


・ヴェクナ教団員/種族さまざま/性別さまざま/年齢さまざま

「不死と終焉の我らが神よ――!」 「復活を――!」

 エクアドルで活動する暗黒教団で、最も有名なものの一つである。彼らの信仰する害神ヴェクナは不死と終焉の神と呼ばれ、ウェンターナの眷属であるとされる。
 ヴェクナは不死者に埋め尽くされ、生と死の循環の止まった世界こそが真の終焉であるという、歪んだ教えを持っている。
 そもそもは建国王によってエクアドルの地に封じられたとされるヴェクナだが、近年、教団の暗躍により再びグラードに姿を現した。
 当代のレオン王と彼を助けた冒険者たちによって再度封印されたものの、ヴェクナ教団が神の復活を諦めることはないだろう。
 ヴェクナの信奉者は、死した愛する者を蘇らせようとする者から、ある種の終末思想(この世は知恵なき不死に埋め尽くされて終わり、ヴェクナ神の信者のみが知性ある不死者として蘇り、
救済される、といったような考え)に憑り付かれた者まで様々だが、彼らが悪意をもって活動した場合、不死者を操るという性質上、大きな被害が出やすいことが特徴である。
 不死者が人を殺し、その死者が不死者と化す連鎖によって、軍勢の如き大量の不死者が都市を襲った例まであるのだ。
 そのため、エクアドル当局はヴェクナ信者に多額の賞金をかけ、その信仰に厳罰をもって臨んでいる。
 彼らヴェクナ信者を一人でも倒すことができれば、懸賞金によって大きな収入が得られることだろう。


・ネオ・デュカット構成員/種族さまざま/性別さまざま/年齢さまざま

「愚かなる王に災いあれ!」 「この大地、異族の好きにはさせぬぞ――」

 トロウで存在法の改正闘争に敗北を喫した秘密結社、デュカット構成員の一部が、隣国であるエクアドルに逃走、潜伏。
 エクアドルでの存在法を旧来のものに戻そうとしているのが、彼らである。
 現在のレオン王は多種族共生を旨とした考えを、そのデメリット(治安の低下の懸念、労働供給の過多化の恐れなど)を理解した上で押し進めており、
しかもそれらが一定の成功を収めているため、彼らにとって現在のエクアドルの政治は苦々しい状況である。
 この状況をひっくり返すために、ネオ・デュカットは合法非合法を問わず、多くの活動を行っている。
 エクアドルで冒険をする者たちも、いずこかで、その陰謀とぶつかることがあるかもしれない。